公開初日のレイトショーに行って来ました。
実はいまいち「観たい!」って気持ちは湧いて来ない。

前日放送「サマーウォーズ」を見て急に行く気になった。
日テレの思うツボだなぁ。
ネットで座席を予約して行ったら場内は満席だった。

毎年この時期にテレビで「サマーウォーズ」を放送。
夏の風物詩として定着しそうですね。
細田監督は「宮崎監督の後継者」の地位を着実に固めている。
ジブリでのキャリアを持つ有名アニメーターは庵野監督も。
彼は今でもジブリと密接な関係を保っています。
ジブリ生え抜きの監督が育たなければ、庵野監督がジブリを?
鈴木Pならやりかねない。
さて映画の方は良く考えて作られていると感心しました。
マイノリティな種族から「迫害・孤立・死別」のイメージが先行。
それらは避けて通れないし描かないとリアリティ感が失せる。
それにプラスしていかに監督の主題を訴えるか。
今回の作品では「母の強さ」を描きたかったそうだ。
宮崎あおいの声に母性は余り感じないけれど。
いや、悪くはないのです。
でも母性溢れる声といえばメーテルが真っ先に思い浮かぶ。
父親の死。
あの場面はかなりエグいと感じた。
凄くリアルな死体として描かれていた。
あの「目」にはゾッとした。
子供が見たらショックを受けそうで心配。
そう感じたってことは演出的には成功ってことかな。
田舎に引っ越してオンボロ民家を掃除する姿。
「となりのトトロ」を連想させた。
細田監督も意識したのだろうね。
元気で気性の激しい姉とおとなしくて内気な弟。
観てて「ウチの子供ら似てる」と重ね合わせていた。
同じように自分の子供を重ね合わせる人は多いはず。
子供を題材にするとシンクロし易いと改めて思った。
骨格となるストーリーに幾つもの小さな物語を結びつけて。
細部まで細田監督の意思が行き届いていることが感じられた。
終盤泣いてるお客さんの気配もチラホラ。
ジャンル的に「一般受けは難しい」と危惧していました。
意外と反応いいみたい
どんな興行結果が出るか楽しみになった。
エンドロールの映像が劇中に使用されたカットなのは残念。
明るい未来の後日談を見せて欲しかったな。