セリカ魂

「初代セリカに乗りたい!」
ゆっくり旧車ライフの備忘録

おおかみこどもの雨と雪

2012年07月21日 23時59分00秒 | つぶやき

公開初日のレイトショーに行って来ました。
実はいまいち「観たい!」って気持ちは湧いて来ない。

 

前日放送「サマーウォーズ」を見て急に行く気になった。
日テレの思うツボだなぁ。
ネットで座席を予約して行ったら場内は満席だった。

 

毎年この時期にテレビで「サマーウォーズ」を放送。
夏の風物詩として定着しそうですね。
細田監督は「宮崎監督の後継者」の地位を着実に固めている。
ジブリでのキャリアを持つ有名アニメーターは庵野監督も。
彼は今でもジブリと密接な関係を保っています。
ジブリ生え抜きの監督が育たなければ、庵野監督がジブリを?
鈴木Pならやりかねない。

さて映画の方は良く考えて作られていると感心しました。
マイノリティな種族から「迫害・孤立・死別」のイメージが先行。
それらは避けて通れないし描かないとリアリティ感が失せる。
それにプラスしていかに監督の主題を訴えるか。
今回の作品では「母の強さ」を描きたかったそうだ。
宮崎あおいの声に母性は余り感じないけれど。
いや、悪くはないのです。
でも母性溢れる声といえばメーテルが真っ先に思い浮かぶ。

父親の死。
あの場面はかなりエグいと感じた。
凄くリアルな死体として描かれていた。
あの「目」にはゾッとした。
子供が見たらショックを受けそうで心配。
そう感じたってことは演出的には成功ってことかな。

田舎に引っ越してオンボロ民家を掃除する姿。
「となりのトトロ」を連想させた。
細田監督も意識したのだろうね。

元気で気性の激しい姉とおとなしくて内気な弟。
観てて「ウチの子供ら似てる」と重ね合わせていた。
同じように自分の子供を重ね合わせる人は多いはず。
子供を題材にするとシンクロし易いと改めて思った。

骨格となるストーリーに幾つもの小さな物語を結びつけて。
細部まで細田監督の意思が行き届いていることが感じられた。
終盤泣いてるお客さんの気配もチラホラ。
ジャンル的に「一般受けは難しい」と危惧していました。
意外と反応いいみたい
どんな興行結果が出るか楽しみになった。

エンドロールの映像が劇中に使用されたカットなのは残念。
明るい未来の後日談を見せて欲しかったな。



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