セリカ魂

「初代セリカに乗りたい!」
ゆっくり旧車ライフの備忘録

この世界の片隅に

2016年12月01日 20時38分00秒 | つぶやき

​今日は“映画の日”で、以前から気になっていた作品を観て来ました。

こうの史代さんの漫画を原作としたアニメ作品です。
能年玲奈から改名した“のん”が主役ということで話題にも。
彼女の独立騒動が原因で、メディアがこの作品を無視?なんて意見も。
上映館数が少ないにも係わらず、動員が好調で高評価らしい。
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押し付けがましくて、暗~い戦争映画だろうなと予想。
でも、その予想は完全に裏切られた。
「人を感動させるには笑いが必要」ってのがワタシの持論。
そう思う様になったのは、海外ドラマ「ER」にハマってから。
日常を、ユーモアを交えて描きながら、急展開でシリアスに。
前後のギャップが、冷酷な現実をより一層感じさせた。
日本では、クドカンがそんな脚本を書きますよね。

「この世界の」には、その手法がしっかり使われています。
すずの天然キャラを通じ、戦時中の暮らしを丁寧に、明るく描く。
物資が乏しく苦しい生活の中にも、明るさがあり悲壮感は無い。
それでも、刻々と“その時”が近付いて行く・・
柔らかくて温かい絵柄から一転して、空襲シーンはリアル。
その冷たいリアルさも、緻密に計算された演出の一環なのでしょう。

終盤はもう、涙するしかない。
違ったカタチでの“救い”が描かれ、驚き、理解して、納得。
お涙ちょうだいの演出ではない。
登場人物全員の心情に共感して、癒され、自然と感動していた。
いやぁ、予想を遥かに上回る良い作品でしたわ!
クラウドファンディング、知ってればサポートしたかった!

自分的には、今年ナンバーワンの映画だと思います!
ちなみに2位が「シン・ゴジラ」、次いで「君の名は。」ですね。
こうの史代さんの「夕凪の街 桜の国」は実写だと暗いだけの印象。
ユーモアが感じられず、感情移入出来なかったな。
でも、「この世界の」を観た後なら、違った見え方するのかも・・



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