セリカ魂

「初代セリカに乗りたい!」
ゆっくり旧車ライフの備忘録

Journey of a Songwriter/浜田省吾

2015年05月05日 00時18分00秒 | ON THE ROAD

浜田省吾10年ぶりのオリジナルアルバム「Journey of a Songwriter」
Blu-ray付きCDとアナログ盤を購入しました。
バラエティ豊かな17トラックが収録されています。

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GW連休の帰省で何度も聴いて自分なりの感想を持ちました。
戻って読んだ会報には浜さんによる全曲の解説が載っていた。
より深く曲を理解することが出来て凄く参考になりました。

1.光の糸
  特徴的なドラムが光る楽曲。浜さんもその辺を解説。
  「小田原くんと、思考&試行錯誤」
  その結果が「BORN TO RUN」ですか・・
  色々なパターンを試した結果がブルースの代表曲と同じに。
  スタッフ全員それに気付いていただろうに?
  売れなかった浜さん。ロック路線に変えて成功。
  アメリカンロックに影響を受けてその中にはブルースも。
  浜さん自身も認めているしファンも周知の事実。
  ドラムパターンが似ててもこれは原点回帰なのですね。
  会報を読んで驚いた。
  最初はサックスもキーボードも入ってなかったらしい。
  ドラムパターン&サックス=BORN TO RUNなのに敢えて?
  スタッフ全員それに気付いていただろうに?w

2.旅するソングライター
  アルバム2曲目って自由に遊べる枠だと思います。
  ファンキーなレゲエサウンドで楽しい音楽の時間が始まる。
  浜さん&メンバーが楽しげにグルーブしてるのが目に浮かぶ。
  作詞のきっかけが「税関での職業欄」なのが妙に納得。
  とまれ「札幌・博多」おめでとう!w

3.きっと明日
  私相当この曲気に入ってます。
  浜さんお得意「五代裕作並み」の想像力を発揮。
  「彼」に恋して猛アタック。一夜を共にした「彼女」が主役。
  「彼」も「彼女」のこともよく知る「俺」は気が気じゃない。
  (でも「俺」は彼女の眼中にない)
  いつか「彼」の現実に幻滅して「彼女」は独りになる。
  そして本当の「自分」を見つけるだろう。
  そうすれば改めて「俺」のことに気付いてくれるかも知れない。
  そんな「物語」を頭に描いて聴いてました。
  谷山浩子の「カントリーガール」的な歌詞ですね。
  「失恋した女の子を励ますラブソング」
  「若者へのエール」らしいです。
  「時代と寝たことに悔しい思いをした人、寝ることを拒んでいる人」
  この言葉は色んな意味で奥が深いと思う。
  サウンド的にも「夏の終り」のメロディが入ってて面白い。
  「Dream Catcher」の「光と影の季節」でも同様のことが。
  こちらは「AMERICA」のメロディを入れてますね。
  他の楽曲のメロディを使うって流行ってる?

4.マグノリアの小径
  町支くんのコーラスが美しいミディアムテンポの楽曲。
  センスの良い大人の恋って感じ。
  余りに自然なのでさらりと聞き流してしまいそうになります。
  なので逆に「印象に残り難い曲」だったりする。

5.美しい一夜
  しっとりとしたムーディーなラブソング。
  ライブで唄ったら?
  女性陣が狂喜する様が目に浮かびます。
  前アルバム収録「花火」の世界を別のアングルから描いた?
  そんな回想が描かれていて関連性が気になります。

6.サンシャイン・クリスマスソング
  浜さん曰くサウンドは「モータウン系のR&B」
  ファンの中にはロック路線の浜さんしか受け付けない人多いかも。
  私自身も「二人の夏」系はちょっと無理。
  クリスマスソングの「新たな定番」にはならないと思います。
  雰囲気的に「MERRY X'MAS IN SUMMER」とカブるしね。

7.五月の絵画
  これも前アルバム収録「花火」から派生した曲?
  家を出て5年。久々に会った娘は美しく成長していた。
  「また、会えるよね?」
  娘の言葉に「許された?」とときめく父。
  つまり福ちゃん?
  「花火」だと父は突発的に家を出たことになっていたけど?
  まぁ細部は置いておこう。

8.瓶につめたラブレター
  聴いただけでは全然理解出来なかった。
  会報で浜さんの解説を読むと精神的に苦労してた頃の曲か・・
  ファンは浜さんが強い人ではないことを知っています。
  そういう時期に書いた曲なら意味合いが違ってくる。
  「ラブレターの代筆を代筆したような歌だね」

9.ハッピー・バースデイソング
  この曲はDISC2版の方が断然良いですね。
  この曲に限らずかも知れないけれど。
  事前にDVDのアコギ版を聴いてたから?
  余計なサウンドを加えてない方が好みですね。
  この曲で生まれた子が「夢のつづき」に繋がる流れらしい。

10.夢のつづき
  「I am a father」的な楽曲?
  この手の曲を聴く度に「隠し子でもいいから居て欲しい」
  浜さんが子供を遺さずこの世から居なくなるのは残念。

11.夜はこれから
  ファン投票で1票も入らず悔しい思いをしたあの曲を連想。
  浜さんのこういう行動には毎回驚きます。
  ジャンルを問わず演ろう・取り入れようって姿勢が凄い。
  ライブ映えする可能性もあるけどぶっちゃけ嫌い。

12.恋する気分
  ファンの間で「新曲」としてネタ的に語られてた楽曲。
  こうしてリリースされてもまだピンと来ません。
  きっかけの元ネタもちゃんと特典映像で見れるし。
  まさか本当に収録するとはw
  DISC1と、DISC2と、特典映像。3回楽しめますw

13.永遠のワルツ
  ヨーロッパ的なクラシックの香りのするサウンドだそうです。

14.アジアの風 青空 祈り part-1 風
  浜さんが朝日新聞的な思想なのかどうかは知りません。
  朝日新聞に記事を載せたり宣伝広告を出してますが。
  反核ソングを発表。
  大量消費文化へのアンチテーゼも表明。
  それら重いテーマを併せ持つのが浜さんの活動姿勢。
  でもアルバム全曲てがそんな内容だと息苦しい。
  終盤のここから政治や思想に関わる楽曲が並びます。
  従来の体制から変わりつつあるアジアへの警鐘。
  組曲でいえば第一楽章にあたります。

15.アジアの風 青空 祈り part-2 青空
  今アルバムで最も好きな曲だったりします。
  最初聴いた時は「反戦ソング?」と思ったけど違いました。
  確かに原爆を描いた部分もあります。
  でも東日本大震災を描いた曲でもあるのですね。
  それを予言するかの既出の曲は在った。
  この曲は震災を受けて作られた初のメッセージソング。
  風評被害にも触れて日本の行く末と取れる未来を暗示。
  一番気になるのは「銀色の林檎」でしょうか。
  「それぞれでイメージしてもらえればいい」
  歌詞カードを読んで自分なりに解釈。
  「銀色の林檎」は原子炉だと思う。
  「少年の手の中」は原発事故による被曝。
  「静かに少女と分け合い」は被曝を子に遺伝させる。
  「未知の世界」は遺伝リスクと進化の可能性を?

16.アジアの風 青空 祈り part-3 祈り
  中盤のギターが渋い。
  どんな環境でも状況でも生きて行く。それこそが人の強さ。
  2011ツアーでの「日はまた昇る」を想起させる楽曲。

17.誓い
  「飲もう(友よ)」のフレーズが印象的な楽曲。
  浜さんの主治医であり友人だった方が病気で逝かれた。
  以前会報で読んだ気がします。
  勿論そのことを描いたのかどうか定かではありません。
  「病気と闘った友」
  「自然災害や事故と闘って亡くなった人」
  それら「友」を悼む気持ちと述べています。
  でもそれだけならレクイエム(鎮魂歌)になっていた。
  ただ悼むのでなくそれらの「友」に「再生」を誓う。
  遺された者たちの「責務」を精一杯果たすということですね。

同時にホールツアーの日程も発表されました。
ホールは当選する自信全く無いなぁ。
FC枠でも名古屋会場に当選するのは結構難しいし。
いっそ別公演にエントリーする?
第四希望まで応募出来るからどれかには引っかかるはず。
一般発売を含め全力でエントリーするけどね。
アリーナツアーあるよね?My First Loveの時みたいに。
全て落選してもFFFあるよね?(^^;



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