朝食を食べ終えて再びペンション「青空の扉」へ。
お客さんの朝食やチェックアウトで忙しくしてる?
見た感じ、今なら落ち着いていそうだった。
思い切って声を掛けた。
放課後の図書館のロビーかよ?
出て来たのは予想外に若くて気さくそうな好青年。
昨日偶然通り掛かったこと。
浜省ファンのオーナー経営のペンションと知ったこと。
省吾所有だったポルシェを是非見せて欲しいってこと。
懸命に説明しました。
するとニコニコ笑って「いいですよ」と快諾!
ファンの訪問はよくあることで慣れている?
銀色のビニールシートを取って貰って遂にご対面!

凄く綺麗な状態が保たれている紅いポルシェ944。
しかもオーナーさん、鍵を開けてくれた。
「どうぞ座っていいですよ」
遠慮なしに座らせて頂いたけど舞い上がって記憶曖昧。

どうやら省吾の奥様が乗られていたらしい。
当然だけど省吾も乗ったり運転したはず。
曲とライブが好きなのであって決してミーハーじゃない。
つもりだけど、ゆかりの品を目の前にすると舞い上がる。
「オートマでした?」
後で皆さんに尋ねられても覚えていなかった。
その位に記憶がないとは、我ながらテンパっていたなぁ。
オーナーさんとは色々とお話し出来ました。
今回のツアーは静岡2日目に行かれたそうです。
つまり当日二人は一緒のステージを観てたことになる!
名古屋からもファンが訪れペンションを利用するみたい。
すっかりお世話になって、お礼を言って戻って来ました。
チェックアウトを済ませて10時にペンションを出発。
昨年同様お蕎麦屋「おっこと亭」へと皆で向かった。

あれ?この色紙って宮崎監督じゃん!
飾り方が大雑把なので逆に凄みを感じてしまった。
まるで昔のレコードショップみたいに「置いて」いた。

おっこと亭の店名の由来はこの辺りの地名“乙事”から?
でも皆が連想するのは「もののけ姫の乙事主さま」です。
ここに監督の色紙があるということは、
ここの神様だったのかな?
朝食が8時だったので約3時間経過。
パンのおかわり我慢したのでがっつり食べれますよ?w
そばがきの天ぷらと野菜の天ぷらを頂きます。

きりだめ(2人前)を注文してペロリアンだった。
まだ全然もっと食べれそう。
細くて喉ごしが良いお蕎麦でした。

ここで皆さんとはお別れしてフリータイムに突入です。
昨晩はMOCHIさんがギターを披露など盛り上がって楽しかった。
同郷のKINOさんご夫妻との再会も凄く嬉しかったな。
アニキに教わった史跡へ向けてナビを設定して走り出す。
途中で「ここから茅野市だよ」って標識が見えた。
kp39さんに教わった「縄文のビーナス」がデザインされていた。
路肩にセリカを停めて携帯で検索してビーナスの居場所を特定。
予定を変更してビーナスに逢いに行くことにしました。
信号を曲がって脇道からビーナスの居場所に向かう。
「アレっ?」と気付いた。

諏訪大社の御柱祭で有名な木落としする所かな?
説明文を見ると、マジでその場所らしい。

この崖自体が普段は公園になっていました。
横から見上げると中々の急斜面です。
7年に一度の勇壮なお祭りがここで催されるのね。

訪れたかった観光スポットに偶然行けて何か得した気分。
再びビーナスの居場所へとセリカを走らせます。
「尖石縄文考古館」に到着。ここに彼女が居るらしい。

観覧料¥500を払って入場。
凄く綺麗な施設で出土した土器が沢山陳列されていた。
間近で見ると縄目模様って驚くほど「美しい」と感じた。
そしていよいよ「縄文のビーナス」とご対面。
ヘッドギアみたいな被りモノ?まるでナウシカのようです。
柔らかな曲面で構成された女性的なシルエット。
このビーナスは国宝で、指定書も掲示してあった。
国宝は今まで幾つか見たけど指定書の掲示は初めてかも?
こちら「仮面の女神」
かなり宇宙人的な造形で呪術感満載のお姿。
縄文期のオカモトタロウ作?ってブッ飛んだ姿。
こちらは重要文化財でした。
やはり指定書が掲示されていました。
他にもナウシカの土鬼の飛行瓶?って造形の土器も。
別の意味で楽しめました。
古代の遺物は宮崎監督のデザインのベースになったかもね。
建物の周辺は遺跡だらけ。
公園として整備されてるけどこちらは復元住居があります。
登呂遺跡にあったのと同じ様な感じですね。
更に住居跡もあちこちで公開されていた。
当時の日本の人口ってかなり少なかったはず。
つまりここは昔の大都会だったってことですね?
一通り見て、本来の目的地だった高島城へ。
諏訪市役所の駐車場にセリカを停めて正門に回って入城。
諏訪湖の近くに建つお城で往時の別名が“浮城”だった。
昔は諏訪湖の畔に建ってたそうだけど干拓して周りが陸地に。
中は公園として整備されて家族連れの人々で賑わってた。
復元された天守閣もあって入場料¥300で中へ。
上社と下社の争いの歴史から代々の領主を説明していた。
色々な展示物を見て、階段を登って行った。
階上からの眺めは中々のもので諏訪湖が一望出来た。
干拓前は相当な眺めだったでしょうね。
今は“浮城”の面影もない。
それが一抹の寂しさを感じさせる。
高島城と諏訪大社(上社と下社)を訪れるつもりでした。
縄文のビーナスに誘われて予定を変更して諏訪大社を諦めた。
それでも十分満足な旅になりました。
「諏訪大社を訪れる楽しみが残った」と考えることにします。
二日間お付き合い下さった皆様に感謝です。