全てを忘れるその日まで

~明日への遺書~

行き先

2024年06月18日 | 山歩記
裏有明

 



あの鹿はもう形は残ってないだろう

思いながら歩くみち
 





でも

網にぶら下がったそのままの姿で

その鹿はいた


日に照らされ

雨に打たれ

風に吹かれ

夜に冷やされながら


その鹿はまだ形を留めていた…


傍らを歩きながら


何だか犯罪現場に帰って来た気がした

 


















ヒトの居ない山頂で草を喰む

二頭の子鹿
 



ヒトの力が介在しない自然の世界


生きるために草を食べる

生きるために命を食べる



どちらが畜か?




人が死したのち辿り着くその先は

 



業火で魂魄さえ焼き尽くされる無間地獄


そう…


そうでなければ平等じゃない

洲藻白嶽

2024年05月29日 | 山歩記
快晴の今日は

洲藻から白嶽

 



術後は初めて…

すごく久しぶりな登山口
 



路の感じを思い出しながらのユルユル歩き
 













第一橋も初渡
 



さすがは表銀座

上見坂の方と違って歩きやすい路が続きます
 















第三橋も初渡
 



行者岩を過ぎると
 







もう鳥居
 



うん、やっぱ短い

白嶽トンネル取り付きからだと、まだ大坂壇山を過ぎたあたりか…
 



鳥居をくぐればルートは一本

次第に傾斜がキツくなる神の森路を西岩峰目指して歩きます
 













双岩の鞍部を越え
 



白嶽神社参拝を済ませてから
 





西岩峰へ向かいます
 










ガレ場を登り

蒼い西岩峰着
 


















時間的には上見坂白嶽の半分位

右膝快調

他に誰もいないから

ここで背負ってきた荷を解きます
 





日焼け止めも忘れずに
 




白嶽登山の醍醐味は

登り上がったあと眼前に広がる大パノラマ
 





でも

日陰が無いからケアは大切



さぁ

下ろう 

 



帰って

布団取り込まなきゃ…



平等

2024年05月13日 | 山歩記
山を歩く

 



大好きだった裏有明を歩く
 





















山頂に着いて

背負って来た荷を解く…
 






昨日は母の日

生まれて初めて迎えた

感謝する人の居ない母の日


誰しもいつかは死ぬんだよ


口の中で何度も毒づく


道中見かけた鹿の死体

ぎゅっと目をつぶり、鹿よけネットに絡まったまま死んでいた子鹿

たぶん明日には他の動物の血肉となる

命は平等?

そんなわけない

絶滅危惧種のネコの命は大切に守られ

蔓延る鹿の命は間引かれている


人目線で命の軽重が決められる

所詮人のする事に平等はない

騙すやつは得をして

騙されるやつは損をする


ただ


人が決めない事は至極平等


 





鹿も


鹿避けのネットを張った人も

指示した人も

騙した人も

誰にでもいつかは平等に死が訪れる


鹿の傍らを眉ひとつ動かさず歩く私にも

それは必ずやって来る

 
 
 






罪深く生きているから


けっして楽には死ねないはず


 





神様が決めた平等だから


一足飛び

2024年05月06日 | 山歩記
3日は龍良山

 



さすがは晴れの得意日

今年もきれいな晴天です
 



広い駐車場にプリウスを停めて
 



今日もここから登ります

サツキも満開
 



駐車場には珍しく先行車が2台

GWだからな〜

いつ歩いても気持ち良い未斧の杜
 
















鞍部に着いて一休み
 

 



今日は少し暑いけど

これから先は涼しい風が吹き抜ける稜線歩き
 




岩の間にひっそりと咲く銀竜草
 


踏まない様に用心しながら

最後の岩場を登ります
 







見晴らしの大岩
 











山頂よりもここの方が眺めが良い

いつものセルフィー
 


残り8メートル登り上がって

龍良山山頂到着です 






奥の三角点
 



ここで初めて他の登山者と出会います

…龍良山では今年初かも


にしても暑い暑い


涼を取るためザックから取り出したのは
 





夏の冷え冷えフード


気温の乱高下が激しい今年の春


まだ5月の初めでこの暑さ…

 




なんだか


先が思いやられます



暑くなる前に


あそこ


 




行かなきゃ な


執着

2024年04月27日 | 山歩記
朝方に見た夢…

何故だか暗いトンネルの中に布団を敷いて寝ていた

隣に寝てた人が「肩に何か乗ってるよ」って言った事から話しが始まり、清めの塩を撒く係の人がやって来たんだけど、これくらいじゃ祓えないって言う事で

妖怪祓いの病院へ

パソコンのディスプレイがたくさん並んだ研究所みたいな病院

「いやー、大丈夫です…何も憑いてはいませんよ」

笑顔でそう言う医師の言葉にホッとして、お礼を言って帰ろうとすると

急に呼び止められて

「いや〇〇さん、ちょっと待って!
やっぱり何か憑いてるみたい…」

緊急手術(除霊)が始まり

「ほら、これが憑いてましたよー」

あっと言う間に手術を終えた医師の手にはカッパのミイラがぶら下がっていました

肩が非常に軽くなり、再発予防の薬を処方され、医師にお礼を言ったところで目が覚め

傍らのスマホを見ると時刻はちょうど3時半

早速今見た夢の意味をググってみると…

執着から解放される

…との事


執着…はて?



今日は裏有明

 



最初の予報、GW前半は雨

すっかり諦めていたけど

大修正でまさかのドン晴

一足飛びに初夏の陽気となった
絶景の裏有明を歩きます
 



















山頂手前の松の木の下

ここはマムシの出現率が高い場所

今年も安定
 



まだ寝起きで不活発…でも不気味にトグロを巻いています

尻尾を踏むと噛まれてしまうから、用心して横をパス

たぶんコイツ、イノシシから食べられるな

そんな思いがよぎったのも一瞬


到着した青い山頂にテンションMAX
 









東の海
 




潮流の関係なのか

濃淡まだら模様が入ってます


再び青い山頂に向かい
 









軽く食べたあと
 



もと来た路を帰ります
 





マムシ…すっかり忘れてた


見上げた空は綺麗なブルー
 



朝方見た夢

結構リアルなカッパのミイラ


…カッパかぁ


叶わない事を思い続ける事を執着と呼ぶのなら

とっくの昔に捨てたはず


 



なんなら

自分の命にでさえ


 




なんの執着もなくなってます