全てを忘れるその日まで

~明日への遺書~

いざなう

2019年10月28日 | 山歩記
良い天気です



 



 
昨日…

なんでこんな日に仕事なんだと

清々しいほどの運の無さを呪って

嵐になればいいのに なんて思って見上げていた蒼いお空だったけど



一夜明けた今日もなかなかの空模様



一昨日は白嶽さんに行ったから
 


 


 


 


 


 


 




今日は久しぶりの龍良山
 



広い駐車場にプリウスを停め
 


 



今日もここから登ります
 



ひとたびこの杜に入ってしまうと…
 



天気の良し悪しなんて関係ありません
 


 


 



頭上を覆い尽くす大樹の枝葉にさえぎられ


地表に届く陽はわずか
 



緑のコケに覆われた
 


 


 


 


 


 


どこまでも陰鬱な原始の杜
 


 




別に晴れてなくてもよかったな…


でも 


今の気分にピッタリだ



スダジイの古木を左に見ながら
         


 




ひとり黙々歩きます
 


 


 
原生林もここが賽
 



これから先は植林帯の中の路
 


 



登山道を塞ぐ倒木を避けながら
 


 




龍良木斛鞍部着
 


 



ここから先は樹と岩の殿堂
 


 
標高377メートルから558メートルへ


岩を越え
 


樹間を潜り
 



一気呵成に登ります
 


 


 


 




見晴らしの大岩
 


 



過ぎたら


そこが龍良山
 


 




山頂です
 


 




矢立山
 



木斛山
 



微風…

海も穏やか
 



ザックを下ろし
 



ちょっと早めのお昼タイム
 


 



コーヒーを一口含み


ふと足元に目をやると


寛永通宝 
 



拾い上げ

手に取ってしげしげと眺めてみる…


古寛永ー芝銭

貝の下の部分が『ス』になっているのが特徴

およそ380年ほど前に作られたお金とか



380年…

今私の手に触れるまで

幾人の人の手に握られてきたんだろう



確かな事は

このお金を使った人達は

ひとり残らず すでに土中の人である事



そして


そのうちいつかは私も…




帰り道



 



 




用心して歩いたつもりだけど



 





やっぱり今日も…


 




路間違い



 




スダジイと出逢わず下山


左に大きく路を外れてしまったみたい





何故だか知らない




 





いざなわれている?



誰か




 






寂しがっているのかな…

双…

2019年10月22日 | 山歩記
昨日も有明山


久しぶりの権現ルート


隠蔵寺山の電波塔下にスクーターを停め


 



ここから歩きます
 




しばらく歩くと伐採現場
 


 



お~ キレイだね~

白嶽さん絶好のビューポイント
 


 




大坂壇山を間に挟み



白嶽側からもはっきりくっきり見えてる場所
 



each other

相互に敬礼ッ!




以前は全く展望の効かない作業道をただ歩くだけだったんだけど

一昨年から樹木(檜)の伐採作業が始まった事により 

一部区間だけど明るく展望の効く気持ちの良い登山コースになりました



伐採作業で業者さんは利益を上げて

また私たちハイカーは展望が良くなった事を喜んで…と

双方 WIN WIN なグッジョブです



しばらくすると伐採区間終了


また林の中を歩きます
 


 


 



旧佐須峠
 



文永の役のおり

佐須浦に押し寄せた蒙古高麗の大軍を撃退すべく

わずか80余騎の手勢を従えた齢68の老将が

馬蹄の音を高らかに響かせながら駆け登りそして駆け下って行った決死の峠


その御身は再びこの峠を越え府中に還る事はなかったけれど

この島に暮らす領民の為に老国主の示した一所懸命の志は

745年の時を経てなお島民の心に深く感謝の念と共に刻まれており

またその崇高なる精神は島を守る現代の防人たちに連綿と受け継がれています




 




柳ノ壇山方向に向かう路
 



頭上を覆う樹々の無い広い作業道

このルートでは好きな場所のひとつ

あっ!

せっかくだからちょっと柳ノ壇に寄り道しよう


脇からちょっとお山に入り
 


山中ウロウロ…
 



標高点か何かないかなって


探してみたけど…発見に至らず


この界隈で一番高いこの場所を
 


(勝手に…)柳ノ壇山(469)山頂としちゃいます



西にある作業道にいったん下って


そのまま作業道歩き
 


 



登山口の看板があるところに接続する道と思っていたけど


ここでまさかの終了…
 



左手斜面をちょっと登って
 



正規の作業道復帰
 





上見坂側登山口着
 



ここからはまた味わい深い有明の路…
 


 


 


 


 


 




頭上が明るく開けてきたら
 



蒼いお空の有明山
 


 



山頂着
 


 

一昨日ぶりっ!




でも…

風強すぎやん



たまらず『リョウブの間』まで下りて
 



そこで


流行りの焼き焼き
 



今日は佐賀のタイヤキ

昨日会社の先輩から頂きました



まぁ 

相変わらず焦がしちゃうけどさ…
 



誰も来ない平日の有明さん



ひとり食事を済ませたあとは
 



燦々と陽光の射す


蒼い有明山を後にします
 


 


 




樹々の隙間


これから


歩いて行く隠蔵寺山が見えているけど




 




残念ながら


向こうからこちらは見えない…






双視そーあい





 





御岳はどうだ?

 

バブル

2019年10月19日 | 山歩記
今日は有明山



 




天気予報アプリWindyによるとお昼頃に少し雨が降るみたい

落ちてくる前帰れるようにと

ちょっと早めのスタートです




今日もここから登ります
 



遊歩道を登り上がり
 



突当りを左
 



静かな有明路を歩きます
 


 



今年は雨の多い年…


昨日も結構まとまった量の雨が降りました


しっぽり濡れた登山道
 


 


 



湿度はほぼほぼ100%


たまに陽の射す


ちょっと蒸しっとする路…
 



背中にほんのり汗をかきながら


中秋のお山を歩きます
 


 


 




最後の急登
 



越えて


涼しい有明山頂…


到着です
 


 



ジャケットを羽織り


少し早いお昼にします…今日は全てが前倒し


今季初のバーナー焼き焼き
 




焼かれるものは


「ふるさと会」10月分


毎日クロワッサン 30個入り
 



二男の仕事の援護射撃


年間契約で月ごとに事前に決めた商品が送られてきます


でも ひとりで30個とは…


ほんと しばらく毎日クロワッサンとなりそうです





さっそく焼いて
 


 




やっぱり焦がして…
 



いただきます

ガンになっちゃえ!



雨も降りそうにないので



帰りは清水山経由
 


 



二の丸
 


 

三の丸
 


 


 


 






有明山清水山界隈
 


 





先週歩いた上見坂白嶽
 


 


 


 


 


 


 





末裔のいない


お山や街は





 





はっきり言って とっても快適…




ただ



あきんどさんは別事情




 
 






コリアンバブルがはじけた今





 


 


島は大きな転機を迎えています


10年

2019年10月17日 | 日記
今日は姉の命日



姉が静かに眠るお寺を訪ねます



 




金剛院
 


 


 


 




お墓は山門をくぐって右
 


 



持って来た缶コーヒーを墓前に供え


両手を合わせじっと目を閉じ


しばし姉と会話します



「久しぶり」(ほんと)


「まだ一人だよ」(知ってるよ)


「ばあちゃんは?」(傍にいる)


「ラムと遊んでやってる?」(いつも遊んでるよ)



閉じた私の両目に映るのは


病院のベッドに薄くなって横たわる姉じゃなく


車ですれ違うたびに笑顔で大きく手を振っていた元気な姉


聞こえてくるその声は


最後に聴いたかぼそいうめき声じゃなく


はちきれんばかりの生命をたたえた大好きだった声



「父ちゃん母ちゃんもだいぶ歳とったよ」(そうだね)


「まぁ もちょっと 健康でいさせてあげて」(うん)




懐かしいその姿はすでにこの世界のどこを探しても見つからない…


でも


ここに来ればいつでも姉を感じることが出来ます




 





あの日から10年…



愛する旦那さんと二人の娘をこちらに残し


無念のうちにひとりむこうに旅立った姉の魂は多くの修業を積み


もうすっかり落ち着いたかな







あの日から10年…




 




私だけが


なにも成長できず 


ただ 何となく生きています




 




あの日


もし誰かが死ななければいけなかったのならば



その役目



姉じゃなくて


私だったらよかったのにな