全てを忘れるその日まで

~明日への遺書~

すぐそこ

2019年09月24日 | 山歩記
今日は公休


台風一過…じゃなくて一過の翌日


白嶽さんに行ってきました


50年に1度の大雨で増水中の洲藻川源流


登山口の滝の下


向こう岸の神様に詣でるには船がいりそう…

 



船舶免許を持たない私はここから一礼



そして



今日もここから登ります
 



50年に1度…のもたらした大雨で登山道脇の渓流は大賑わい

 


 



…っていうか  

もう そのフレーズ止めた方がいいんじゃないかな


やたらと気に入って使ってるみたいだけど 頻繁過ぎてもうなんの危機感も持てない



地震は揺れてから 雨は降ってから



結果として出される数字に何の意味がある

もはや予報業務の限界

実際 地震予知なんてそう言って開き直ってるし

なんて…身内がそっちにいるんでちょっときつめに言ってみました



って


ふと視界の隅に違和感


なに?

 




 




なぜ こんなところに おわす…



さかのぼる事およそ100メートル


やっぱり ない!
 



2015年9月の大雨の時も
 


 



こんな大きな木材の群れに襲われていても耐えていたのに…


岩に穿たれていた土台部分だけを残し
 



遥か下流へと流されてしまった白嶽登山道第一木橋


 



これだけの距離を流されたというのに

今もなおその原型をとどめているのは

いままで幾百幾千の人たちを渡してきたという矜恃なのか




手前で渡渉し…


台風の爪痕がまだ生々しく残る白嶽路を


ひとり静かに歩きます
 


 


 


 



鳥居を過ぎて
 



蒼の広がる西岩峰へ
 


 


 



到着です
 


 



カッコいい雲がず~っと向こうに伸びてます
 



ザックを下ろし
 



ちょっと早いお昼にします
 



つい一週間前まではそこそこ暑かったのに


今日は羽織るものが必要です
 



秋冬常連の上見坂白嶽 
 



ナナカマド…
 


今年も綺麗に色づくかな




東岩峰白嶽神社に参拝し
 


 


 




静かな白嶽さんを後にします
 


 


 


 





上見坂…

 


 



再来週には歩けるか






彼岸の花が咲いた後




 





島は秋へと傾斜を深めていきます




 
 
美しい秋の白嶽






 




 
 
もう 



すぐそこまで来ています

Euthanasia

2019年09月16日 | 山歩記
今日は有明


 



なんか久しぶりな有明かも


清水山はパスで


今日もここから登ります
 



突当りを左
 



ごくごく普通の山行です
 


 


 



なんだかな…

季節のせいかな? 気の持ちようか


なんともぶり返しが酷くて


いまいち自分のコントロールが難しい



脳が完全に勘違いしてて 今は夜が昼で昼が夜

それでもお日さまが昇ると頭とかけ離れた身体がしきりに活動しはじめ

そしてどんどん疲れが溜まっていく



頭と身体

どっちが先にぶっ壊れるかな


なんて

他人ごとの様に気楽に思えるのは悲しむ人がもう誰も居ない

お気楽な身の上ならでは



かつて 好きだった場所
 


 



最後の急登を登り上がると


昨日登った白嶽さん
 



今日はちょっと風が強いか



グイッと伸びたススキの原を越したなら
 



秋の有明
 



到着です
 



色が…


山の色 空の色


世界の色が もう イマイチ良く判らなくなってきています



もともとこんな色だったのか


脳ミソが壊れかけてきてるのか


綺麗なのか

そうじゃないのか…

 


 


 


 


 




久しぶりの ツユクサ
 




足元を仔細に観察すると


あぁ


もうこんな時期だったんだ


キノコパーティー
 


 


 






ひょっとして


これ食ったら…


 



笑って 


逝けるのか 

一期一会

2019年09月15日 | 山歩記
三連休 


中日の今日は白嶽さん



有明に行くつもりで一昨日から詰めていたザックを背負って



いそいそ歩く白嶽路



山を楽しむ心境じゃなく ただ単に右足左足を交互に出しながら前に上にと進むだけ…



道中 すれ違う登山者に挨拶しつつ



気づいたら着いてた西岩峰



眼前に広がる意外に蒼い空にびっくりし



慌ててザックからカメラを取り出し



その眺望を一眼で切り取ります

 


 


 


 



眺めはいつも一期一会


再び同じ色に出会う事はありません




二人で来ていた礼儀正しい若者…

 



何とも絵になる二人の姿を許可を得て撮らせてもらいます


家の二男よりはちょっと下かな



若者らしい溌剌とした態度、物腰がなんとも清々しく


そして


頼もしくもあり まぶしくもあり…



二人の若者が頂を下りた後



そこに残されたのは


関東から来られた男性と私



一言 二言 遅い挨拶を済ませたあと また二人黙して そこから見える景色を堪能します



しばらくして


満面の笑みをたたえて登って来られた単独女性


登山口駐車場でお会いした これまた島外からお見えの登山者です



人の縁とは不思議なもの


つい 1時間ほど前までは三人全く見知らぬ同士であったのに


生まれも歳も性別も 


そしてこれまで歩いてきた人生も全てが違い 決して交わることのない道であったはずだったのに


山登りという共通の趣味のもとで交わることとなった互いの時間軸



気が付くと3時間強


青かったお空が雲に覆われ そして また晴れてと


目まぐるしく移り変わる辺境の島の空の下


三人車座になりこの西岩峰上で楽しく話し込んでいました





 




ほんと


人と人とのご縁は突然です




 





一期一会




 





人生において



素敵な出会い


そして


名残惜しい別れ


その全てが 一度きりの事





そんな当たり前の事をすっかり忘れていました



もうそれほど長くはないとおもうけど
 


残されたこれからの人生



一期一会の気持ちを胸に歩いて行こうかな





白嶽さん




 





ありがとう



今日も楽しかったよ