全てを忘れるその日まで

~明日への遺書~

予定

2020年02月24日 | 山歩記
今日は白嶽さん


 


白嶽トンネルから三角点行ったんで 

昨日の夕方までは龍良山のつもりだったんだけど

寝付けぬ夜がようやく明け始めた頃…

多少疲れていても登れる有明山に予定変更

でも起き抜けに開けたカーテンから差し込んだ眩しい朝日に

城山山頂からの綺麗な眺めを見たくなり

またまた予定変更

が…結局

最終的に行った先は

白嶽エコーライン
 


昨日と同じ白嶽さん


白嶽トンネル駐車場にプリウスを停め
 


白嶽トンネルをくぐった先の
 


作業道から取り付きます
 



昨日と同じ道順を辿る

かなり早めの再放送



蒼を背負った白嶽さん
 


ちょっと寄せてみると

西岩峰上には登山者さん
 


天気の良い日

考える事は一緒です


昨日歩いた道だけど
 

 


やっぱりここは気持ちいい
 

 

 

 


三角点分岐
 


昨日はここで予定変更

思い付きで向かった南西側三角点
 

 

 

 


白嶽峠
 

 

 


そして

三角点へ
 

 


昨日は今日よりディープなブルー


西岩峰上の登山者を撮り
 


目が痛くなるような蒼いお空をカメラに収めた後は
 

 

 

 


お約束の

スノピチタンで締めくくり
 


蒼い三角点を後にします
 


…昨日歩かなかった

三角点から先の路


今日は(も)一人で歩きます
 

 


鳥居を過ぎて
 


神々の杜
 

 

 


途中

同じ様にショルダーハーネスにデジイチをセットした下山中の登山者さんとお話しします

カメラは同じニコンのフルサイズ

レンズも24-120のNレンズ

奈良からお見えの登山者さん

重いフルサイズをお山に持ち込む苦労話で盛りあがり

お気を付けてとお別れします


やっぱり…山の出逢いは良いものです


ひとり気を良くした後は

最後の坂を登りつめ
 


東岩峰白嶽神社へ
 

 

 


私と友人

そして

子供たちのこれからの人生が幸せであります様にとそっと両掌を合わせます


登り返して

西岩峰
 

 

 

 


到着です
 


遠景モヤだけど…

なんとも 

素晴らしい眺めです
 

 


高度感も半端なし
 


昨日行った三角点
 


正面ピーク左のぽこっと出てるとこ


小一時間ほど

誰もいない西岩峰をひとり占め…今日はここに来て正解だったな


でも

お山での急な予定変更はホントはダメなヤツ


しかるべき人に

どの山域に自分が居るかを知らせておくだけで

万が一の時

生存の可能性が高くなります


それは

対馬の様な低山でも同じです



ひとしきり遊んだ帰り道


 


 



そう言えばって

頭に浮かんだ事


山にまったく付き合わなくなった前のひとがしきりに気にしていたこと


4年ほど前からかな



「(山を)下りる前はメールして」

って言い出して



 



てっきり


一人で歩く私の事を心配してくれているとばかり思っていたけど…




 




自分の予定があったんだろうな



突然



帰って来られたら困る予定とかが



 




でもまぁ どうでもいいや…





ひとりになったおかげで


自分なりの新しい生き方を


見つけることが出来たみたいだから

とし

2020年02月20日 | 山歩記
仕事が結構バタついていて

色々嫌なことやかなり気になることがそりゃぁ大層あるんだけれど…今日はお休み


何にも思わず考えず

心のうちのいろんなものを

きれいな空気でろ過洗浄

こんな時はやっぱりお山歩きに限ります


向かった先は城山さん

平日なのに登山口には車が2台

やっぱり人気の金田城




今日もここから登ります
 


スタートはゆっくりめの上り坂
 


明治陸軍造成の道を歩きます
 


途中でパスした団体さん

ガイドを務めてあるのは観光協会の局長さん

よく登山道の整備をしてくださっている女性の方もご一緒です

お仕事邪魔にならないように軽めのご挨拶

島の元気の実行部隊、観光物産協会の職員さんは

やっぱり今日も元気です!


東南角石塁
 

 


ここでジャケットを脱ぎ

今日はこのまま軍道歩き
 

 

 


前回が反時計回りだったんで、今日はその逆

緩めの傾斜の続く道

その道脇のそこかしこに

心のうちのいろんなごみ、様々な思いを不法投棄しながら


明治の道を歩きます
 

 
最後のヘアピン…
 


まっすぐ奥へと進み
 

 

 


崩れたレンガがいっぱい…
 


そのまま奥に歩いて
 

 

 


城山砲台付属堡塁を目指します
 

 


ピークに誘われフラフラしながら
 


また復帰…
 

 




付属堡塁着
 

 


よくぞ作った…

てな感じです


石塁も
 


そして


この堡塁も
 

 

 

 

 


国家レベルの事業じゃないと決して作り上げられないもの


「ここで阻止する」

という意思を明確にし

西の海ににらみを利かす
 



大陸文化の中継点と軍事の要衝


その双方を古より担ってきたのがこの国境の島 対馬なのです

 



上の土塁に駆け上がると
 

 

 


お~ 素晴らしい眺め


城山山頂も見えます
 
 

山頂には先ほどの団体さんの姿
  

…ちょっと見にくいけど



北西側は高い崖

ぎりぎりまで足を進めると
 


…なかなかの高度感



軍律の厳しかった帝国陸軍の施設

機能しているその当時はすごくきれいだったんだろうけど

主のいなくなった今

その任を解かれ

土に還り 森に飲み込まれようとしています…

 



遠い未来

人類が滅び 文明が潰え去ったあと

残された都市はこうなるんだろうな…


ふと足を止め

わずか75年ほど前にその機能を停止した

国の鎮めに
 

 

 


挙手の敬礼を行い


私はひとり城山山頂へと向かいます
 

 

 

 

 





青い山頂
 


到着です
 

 

 


絶景です


先ほどいた270P
 


奥に見える矢立山の下あたりです


溺れ谷をバックに

いつものセルフィー
 

 

 


お約束の

スノピのチタンダブルマグ
 


温かなコーヒーでほっこり


胸の中のいろんな毒気が抜けていくのがわかります


さぁて

明日からまた頑張りますか~


帰りは鋸割下りの城戸巡り
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



こちら周りがはるかに楽かと思ったけれど

そこそこ登りがあって

意外と最後は足がダルダル


おかげで口数…

いやいや字数が少なくなりました


これくらいで足に来るなんて

もう年かな…

 



って

よく考えたら


昨日も

毒抜き不法投棄って


有明山に登ってた

 


 


 



やばい


やっぱ年だわ…違う意味で 

2nd year

2020年02月15日 | 日記
今日は朝から曇空

予報は午前中晴れだったのに…

お空を見上げ毒づいたところでしょうがない

天に唾してみたところでそのまま自分の顔に落ちてくるだけ

お山は諦め当初の予定通り病院から預かった母親宛の書類を持って田舎へプリウスを走らせます



最初に寄るのは姉のお墓

金剛院
 

 


姉の墓に来るときはホントに綺麗な青空の時…

って  何で?

厳原はあんなに曇っていたのに内山トンネルを南に下ると何とも良い天気…

絶好の山日和やん!

いや~ 対馬ってやっぱ広いや


まぁこんな日もあるよねって

苦笑いしながら

お墓で姉とコーヒーブレイク
 




姉ちゃん…、あのね…今日ってさ…



お墓の前の段に腰かけ

缶コーヒーを飲みながら背中越しに姉との会話を始めます

…いつの間にやってきたのか

私の横には

同じく缶コーヒーを手にした姉が座っていて

そっとうなずき私の話を聞いています


漆黒の屋根が蒼いお空をさらに蒼く引き立て
 


小さな頃からずっと見ていた…

半世紀以上変わらぬその佇まい
 

 

 

 

 


子供の頃に戻って

いや

そこまでは戻らなくていいから

せめて12年前のあの日に戻って…

謝りたい

ごめんな…姉ちゃん


謝る事も 許しを請う事も

もう二度と出来ない


口中に苦いものを感じながら

金剛院を後にします
 

 

 
 
 



そのまま南にプリウスを走らせ
 


着いた先は
 

 

 
豆酘崎園地
 


気温は21度
 


すっかり春…
 

 


…明後日はまた寒くなるけど


汗ばみながら

カメラ片手に岬の突端を歩きます


左手は前に歩いた神崎半島
 


正面はミョー瀬灯台
 


そして


豆酘崎灯台
 

 

 

 

 



下って
 

 


豆酘崎
 

 

 

 


眼前に広がる海面は

かつて東洋一の漁場と呼ばれた豊漁の海…


この海を見るたび

12年前のあの日

姉を助けてやれなかったこと

その頼みを聞いてあげられなかったことを思い出します


そして

一生消える事のない痛みをかかえながら

これからの先の人生を生きて行こう

そう思いを新たにする自分がいます



当時この海で漁師をしていた義兄は漁具燃料費等の資金繰りに苦しんでいました

あの日

お金を貸せていれば

保証人になってあげていれば

姉は

もしかしたらまだ元気に…

暮らしていたのかもしれません



 




ひとりになって分かった事は

ひとりでしか出来ないことがあると言う事…


自分を頼ってくれる人には

自分の全てをなげうってでも助けてあげれると言う事



 





姉ちゃん…、あのね…今日ってさ…




 




ひとりになって  


ちょうど2年なんだ…



 



はやいもんだね