健吾の出した見返りは、成功報酬500万。
珠莉愛が出した条件は、大学に行かせて養ってくれ。かかる費用を出してくれ。
健吾の出した雇用期間は最短一年。珠莉愛は、分からないと言いながら多分7年以上。
珠莉愛が受ける東大理科三類は「1番頭が良い人が行くところ」この「1番」と言う言葉に健吾が食い付きます。
彼も同じ思考の持ち主。会社の1番になるのが夢。
珠莉愛は、頭が良い事だけが己の自我を支えてきた人間。
健吾はボスザルになりたい人。44歳独身なので、ライバル達に「ゲイ」と足を引っ張られています。今、部長。ここから本気の出世競争。
彼の欲しいものは既婚者の身分。
珠莉愛が欲しいものは、1番の大学生になること。将来の事は考えてません。理科三類はドクターコース。でも、医者になるがピンと来てないんです。
仕事ってなに?と尋ねる珠莉愛。
法律婚と健吾の子供を1人産むこと。すぐ孕めば1年。
条件は合致しません。500万は安すぎる。大学の費用全部は、多分もっと掛かる。
健吾にとっては半年以上探した女の子。
若くて優秀で面倒臭い身内がいない。
先ずは健康状態をチェックするで話は終わります。
子供が欲しいのは駿です。この先に理由が出てきます。健吾は隠していますが、この2人はゲイカップルでした。
今は同居人。
LGBTに寛容な社会。私は、Gとして生きる人の苦悩を当事者から聞いたことがあります。健吾の生き方のモデルです。隠さなければ生きていけない。それが今の日本。彼に会ったのはバンクーバーでした。
「日本で会ってたら話さなかった」と言われました。
オーストラリアのように同性婚が認められる日は来ないでしょう。
夫婦別姓でさえ日本はできない。
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