メソメソ泣く葵を叱咤する陽(あかり)。
女の方が男より心は大人。3つ違いのこの2人は、精神的には陽の方が大人かも。
SEXは生殖行為です。欲望処理の商品でも快楽の追求でもありません。
愛と命は同じもの。
今日、描くシーンは「作り変えた葵の花」のテーマに当たる所です。
性に傷つけられ、愛する女性にめぐり逢い、彼女との肌の触れ合いで心が再生して行く、頼りない18才の男性、葵。
愛という言葉の意味の重さを知る15才の陽。だから、彼女は葵に「愛している」とは言いません。言葉の軽さ、虚しさを知っているからです。
「愛のない者が、愛してると言いたがる」と陽が吐き捨てるシーンが「Crystal Ball」の後半に出てきます。陽は何よりも嘘と欺瞞を嫌います。
「Crystal Ball3 捕縛隊の結成」では、葵に「帰ってくるから待っていて」と言って陽は去っていきます。
「葵の花」の後、7年間の別れ、その後24年の別れ、葵は待ち続けます。
死んでいる人間を待ち続ける彼を周りの人達は心配し再婚を薦めますが、「アカリが待っていてと言ったから、マテしてる犬のように待っている」と言って、家中を彼女の写真で埋め尽くします。
アカリは、そんな彼を見ています。
「不実な人間など我には必要ない。」と言いながら。
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