早川葵。彼は普通の人間。
人間を召し上げ「在る者」に変える力のある高天原の王族のみしか彼を人間から違うものに変えることはできません。
その力を行使する可能性があるのは、陽(あかり)と光(ヒカル)のみ。
物語の前半の最後、陽は葵を召し上がることのないまま高天原に帰ります。
不実な人間など必要ないと言いながら。泣きながら。
葵の正体は、全ての力を封じられた在る者。その事実を陽が知るのは帰ってから24年後。
18歳の葵の中には既に成熟した本体が眠っています。
両親のセキとエリも、あまりにも人間臭く育ってしまった息子のことは、只の人として年老いて死んでも仕方ないと思っています。ひとり息子でさえ、その器の持ち主でなければ切り捨てるつもりでした。
葵は、医師でありながら、陽と翔は「人間」とは違うものだと時の流れと共に気がついていきます。
召し上げのシーンは、何度も出てきますが、かなり乱暴です。引きずり出す感じ。
陽は、気が強い冷酷な女。。。それは、女王に生まれついた運命のため教育され、作り上げられた外面。
本当は、人間の田中陽の性格で、BL腐女子で勉強嫌いの普通の女の子。
共通するのは、信念を曲げない。決めた事はやり切る。自分の身も心も壊れても構わないと思っているところ。
葵の方が、計算高く冷酷な面が高天原に行ってから前面に出てきます。
両親ゆずりの性格です。
人間から高天原の者になった者を「召し上げ者」と呼びますが、殆どの召し上げものは時と共に自分の出自を忘れます。ウリはそうなります。出自を忘れるまで数100年かかります。その間に永遠の生に耐えられず人間に戻る者も沢山います。
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