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ゴーギャン展

2009-07-05 00:06:59 | 美術[か]
「ゴーギャン展」@東京国立近代美術館

 《かぐわしき大地》 のタヒチの女の顔にかかるように描かれている赤い幾何学模様は一体何だろうと思っていたら、トカゲの翼だったのね。羽根の生えた妙なトカゲが飛んできた姿だった。いままであんまし意識して見ていなかった。

 《我々はどこから来たのか,我々は何者か,我々はどこへ行くのか》 139cm×374.5cm。ああ、こんなに大きな作品だったのか。人が生まれて死んでそしてまた生まれる輪廻のようなものを描いたという。ちなみに左上の方で両手を上げている青白い像はタヒチの「月の女神ヒナ」というらしい。

 死の直前の作品 《女性と白馬》 には、実際には見えないのだが、遠くの丘の上に白い十字架を描き、死後、そこにある墓地に葬られた。絶妙の御膳立てである。

 また始まったばかりで、広く確保してある大作 《我々は・・・》 の展示室もがら~んとして気楽な気分だった。

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