明日のふた茶4に出す「Constellations」のプロローグです。
昨日公開する予定が、すっかり眠くて忘れていました。ごめんなさい。
pixivとここでしか公開しないので貴重(≧m≦)
毎度のことですが、BLが苦手な方、BLの意味が分からない方は閲覧をお控えください。
……逃げましたね?!
今回は枢軸だけ出てきます。
独伊も出てくるので、それが苦手な方も閲覧をお控えください。
ではどうぞ!
Merry Christmas
12月24日――それは世界中の幾多の人々が胸を高鳴らせるとき。そう、国も例外ではなく――。
「菊から聞いたんだけどねー」
そう話を切り出したのはフェリシアーノ。W学園に通う二人、フェリシアーノとルートヴィッヒは二人で街中を歩いていた。
「なんだ?」
真面目にルートヴィッヒが応答する。
「菊、最近、好きなひとができたんだって……」
ルートヴィッヒは目を丸くした。瞳を右往左往させて、ちょっと頬を赤らめながら、静かに尋ねる。
「誰なんだ、それは?」
「……それがそれがっ」
「うん?」
「あの、カークランドなんだよ!」
「……なに?!」
「びっくりだよね……びっくりだよね……。でも、菊も俺たちみたく、幸せになれるといいね」
そう言いながら、無垢な瞳をルートヴィッヒに向ける。ルートヴィッヒは優しい声音で言った。
「ああ、そうだな」
そうして唇を重ねる。
「ん」
しんしんと霙(みぞれ)が降りはじめた。
その頃――。
「どうしましょう」
菊は独り、自分の部屋で布団にもぐって頭を抱えていた。
「アーサーさんの姿を見るだけで、惚れ惚れします。アーサーさんが誰かと話しているのを目にほれすれば、何を話しているのか、相手のことをどう思っているのか、気になって気になって仕方なくなってしまいます。アーサーさんが独り言を呟いているときだって、なんだかそわそわしてしまって……。アーサーさんと話していると楽しいです。でも、アーサーさんのどこが好きなのか、分かりません。ああ! どこが好きなのか分かったら、それを一つ一つ打ち消して、こんな想い、すぐにでもなくせられるのに。新聞部で活動しているときだって、――だって、アーサーさんが逆ナンされていないか不安になります。部活が同じだったらもっとアーサーさんのこと知れるのに……。はっ。それでは何気なく誘ってみましょうか……」
布団を引き寄せて頭まですっぽりかぶる。
この想いが実るのはあともう少し。あともう少し、待たなければならなかった。
昨日公開する予定が、すっかり眠くて忘れていました。ごめんなさい。
pixivとここでしか公開しないので貴重(≧m≦)
毎度のことですが、BLが苦手な方、BLの意味が分からない方は閲覧をお控えください。
……逃げましたね?!
今回は枢軸だけ出てきます。
独伊も出てくるので、それが苦手な方も閲覧をお控えください。
ではどうぞ!
Merry Christmas
12月24日――それは世界中の幾多の人々が胸を高鳴らせるとき。そう、国も例外ではなく――。
「菊から聞いたんだけどねー」
そう話を切り出したのはフェリシアーノ。W学園に通う二人、フェリシアーノとルートヴィッヒは二人で街中を歩いていた。
「なんだ?」
真面目にルートヴィッヒが応答する。
「菊、最近、好きなひとができたんだって……」
ルートヴィッヒは目を丸くした。瞳を右往左往させて、ちょっと頬を赤らめながら、静かに尋ねる。
「誰なんだ、それは?」
「……それがそれがっ」
「うん?」
「あの、カークランドなんだよ!」
「……なに?!」
「びっくりだよね……びっくりだよね……。でも、菊も俺たちみたく、幸せになれるといいね」
そう言いながら、無垢な瞳をルートヴィッヒに向ける。ルートヴィッヒは優しい声音で言った。
「ああ、そうだな」
そうして唇を重ねる。
「ん」
しんしんと霙(みぞれ)が降りはじめた。
その頃――。
「どうしましょう」
菊は独り、自分の部屋で布団にもぐって頭を抱えていた。
「アーサーさんの姿を見るだけで、惚れ惚れします。アーサーさんが誰かと話しているのを目にほれすれば、何を話しているのか、相手のことをどう思っているのか、気になって気になって仕方なくなってしまいます。アーサーさんが独り言を呟いているときだって、なんだかそわそわしてしまって……。アーサーさんと話していると楽しいです。でも、アーサーさんのどこが好きなのか、分かりません。ああ! どこが好きなのか分かったら、それを一つ一つ打ち消して、こんな想い、すぐにでもなくせられるのに。新聞部で活動しているときだって、――だって、アーサーさんが逆ナンされていないか不安になります。部活が同じだったらもっとアーサーさんのこと知れるのに……。はっ。それでは何気なく誘ってみましょうか……」
布団を引き寄せて頭まですっぽりかぶる。
この想いが実るのはあともう少し。あともう少し、待たなければならなかった。
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