石破首相は、自民党本部で開催された青年局と女性局合同の全国大会に出席。

挨拶の中で、「私どもは国家のためにやらねばならないことがある」として、「うけないことでも、やらなければならない。うけることばかりやっていると国は滅ぶ」と述べた。

その上で、安全保障・社会保障・農林水産といった政策分野を挙げ、「私たちは、辛いこと、苦しいことであっても、いかにしてそれが必要なのか、国民に誠心誠意お願いしていく」と強調した。

また、その後に挨拶した森山幹事長も、「自民党は、国民に正直であり続けなければいけない」と訴えた。

野党の一部の主張を念頭に、「消費税制度を廃止する、5%に下げるというなら、その分の社会保障の財源をどこに求めるのか。国民に正直な政党ではないと思う」と述べた。

さらに、与党と国民民主党で協議した「年収103万円の壁」の引き上げにも言及。

「178万円にするのはいいことだが、言われるままにするためには、7兆円から8兆円の財源が必要で、そのうち3兆円は地方自治体の財源だ」と指摘し、「財源をどこに求めるのかを明確にせず、政府と与党で考えろという話は、政策なのだろうか」と述べた。