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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

もはや被災者棄民 仮設住宅の暖房設置 宮城県たったの8・5%!福島県も3割未満・・・

2011年12月14日 | 東日本大震災の真の復興



 東日本大震災の仮設住宅の改善を目的とした関係省庁によるプロジェクトチームの会合が12月13日、厚生労働省で開かれ、石油ストーブやこたつなどの追加暖房器具の配置が12月9日時点で、宮城県で8・5%、福島県で28・2%にとどまることが報告されました。


仮設住宅の暖房設置、宮城たった1割…福島3割

 東日本大震災の仮設住宅の改善を目的とした関係省庁によるプロジェクトチームの会合が13日、厚生労働省で開かれ、石油ストーブやこたつなどの暖房器具の配置が9日時点で、宮城県で1割、福島県で3割にとどまることが報告された。

(中略)

 岩手、宮城、福島3県の922の仮設住宅団地を対象に調査を実施した結果、今月9日時点で暖房器具が設置済みだったのは、宮城8・5%、福島28・2%、岩手65・3%だった。

(2011年12月14日18時30分  読売新聞)

 

 両県によると、商品は発注済みで、今月中には被災者に届く予定だというのですが・・・・

 遅い!

 凍えるわ!!

 東北って、もう10月11月から寒いでしょう?宮城県をはじめとして東北三県もひどいと思いますが、厚生労働省もこんな実態を師走になるまで放置とは、ぬかりすぎです。

 今週の仙台の気温! ↓

平成23年12月14日10時45分 気象庁予報部発表

予報期間 12月15日から12月21日まで

 北日本と、東日本から西日本の日本海側は、気圧の谷や寒気の影響で、曇 りや雪または雨の日が多いでしょう。
日付15
16
17
18
19
20
21
東部 曇のち晴
曇り後晴れ
曇時々晴
曇り時々晴れ
曇時々晴
曇り時々晴れ
曇時々晴
曇り時々晴れ

曇り

曇り
曇時々晴
曇り時々晴れ
降水確率(%) 20/30/20/10 30 30 30 40 40 30
信頼度
仙台 最高(℃) 11
4
(3~6)
4
(2~5)
7
(5~8)
8
(6~9)
8
(6~10)
7
(4~9)
最低(℃) 5
-2
(-4~0)
-3
(-4~-1)
-1
(-2~0)
0
(-2~1)
1
(-1~3)
0
(-2~1)

 

 
 もちろん、宮城県には仙台より寒いところは五万とありますし、温暖な瀬戸内に住む私にとっては、こんな気温を暖房なしで過ごせといわれたら、耐えられません。

 被災3県の922団地計約4万7千戸の仮設住宅には住宅一つ全室にエアコンがたった1台標準設置されていますが、厚労省は10月、仮設住宅の寒さ対策として、暖房器具の費用を災害救助法による国庫負担とすることを各県に通知しています。

 にもかかわらず、岩手、宮城、福島3県の仮設住宅団地を対象に調査を実施した結果、12月9日時点で暖房器具が設置済みだったのは、宮城8・5%、福島28・2%、岩手65・3%だったというのです。

 津波や地震や原発事故で暖房器具も多くの物を失い、故郷を失い、あるいは家族をも失ったかも知れず。

 3県の仮設住宅・公営住宅に入居している避難者数は25万人以上と判明したのですが、いったい、それだけの人を今年中凍えさせるだなんて、どんな非人間的な国なんですか。

政府が避難者数を誤魔化していた 東日本大震災の避難者はこれまでの公表の4・5倍以上で33万人!

 

 


 こういう扱いを受けると、人間、心まで寒くなるのが為政者にはわからないのでしょうか。知らないでいた自分が情けないです。

 12月9日時点で「断熱材の追加・補強」が完了した団地は、宮城で 68.8%、福島で74.5%。「窓のサッシ化・複層ガラス化」が完了した団地は宮城が73.3%、福島は63.8%。岩手はいずれも99%以上の 団地が対応を完了していました。

 やはり、憲法の幸福追求権に基づく「人間性の復興」を目指す岩手県は素晴らしいです。

東日本大震災から半年 本当の復興とは被災者の幸福追求権を保障すること

 それに引き替え、子ども達の給食も満足に出してこなかった宮城県はどうなっているのか、誰か教えてください。

東日本大震災 子ども達に安全でおいしい給食を食べさせてあげて 宮城県女川町で完全給食再開


 

 

 夏は沿岸地方のヘドロ放置で、イエバエ発生。

被災地 劣悪な避難所状況 ヘドロ大量放置・イエバエ異常発生で感染症が広がるおそれ もはや生存権侵害!

 冬、寒さが厳しい地方である事は重々承知なはずなのに、被災者をプレハブ作りの仮設住宅に、暖房のないまま放置。

 もう、とっくに被災者が自腹で暖房器具を買ってますよ。耐えられませんもの。

 同じく日本に暮らすものとして本当に申し訳ないし、被災者を棄てたも同然のこの国の政治に怒りと絶望の念を禁じ得ません。

本当に「心の復興」が必要なのは被災者ではないのかもしれないです


断熱材を入れる工事をする仮設住宅。12月13日午後、福島市(写真:産経新聞

 

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2 コメント

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Unknown (1大阪府民)
2011-12-14 21:45:11
 ほんとうにびっくりです。だいたい、3月から半年以上の時間があったというのに、この季節を迎える前に何とかしなければならなかったんじゃないでしょうか。
 岩手の宮古に住む友人の話しによると、今は宮古から盛岡に向かう道は凍結凍結の連続だそうです。雪も降る。すでに10月末から「もう寒い」と言ってました。

 貧乏暮らしの私はすきま風が冷たいなどと毎日言っておりますが、東北の寒さは、経験しておりませんが、天気予報の温度表示を見るだけで凍えてしまいそうです。

 この暖房設置率を見て、何を考えとるんじゃと怒りが湧いてきました。
返信する
そう言えば… (なべび)
2011-12-15 08:01:37
rayさんのお友達のバンド?アーティスト?、「ジャムジップ」さんは、ライブを開催して、お客さんに東北の方に必要と思われるものを持ってきて下さるようにお願いしていましたね。震災直後…。

その中には、どーんとストーブを寄付してくれた方がいたとかいうような話があったような記憶があります。


街の中に根付いて活動している方のほうが、よほど政治家や官僚の方より、生活感覚が優れているものだなあとふと思いました。

返信する

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