防衛省は、2014年度(2014年4月~2015年3月)に航空自衛隊が、領空侵犯などに対応するため緊急発進した回数が前年度より133回多い943回と、過去2番目に高い水準だったと発表した。

過去最高は1984年の944回で、2014年度は米ソによる東西冷戦時代並みの水準となった。

高水準の理由はロシア機に対する緊急発進が急増したためで、その回数は前年度より114回多い473回となった。中国機に対する緊急発進は、前年度より49回多い464回だった。防衛省の発表によると、ロシア機は情報収集機、中国機は戦闘機に対する緊急発進が目立ったものの、領空侵犯はなかったとしている。

方面別では北部航空方面対隊が286回、中部航空方面隊が102回、西部航空方面隊が87回、南西航空混成団が468回で、西部航空方面隊を除いて前年より増加した。
 
《編集部》