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TBSは2016年4月6日、作曲家すぎやまこういち氏らが呼び掛け人を務める「放送法遵守(じゅんしゅ)を求める視聴者の会」が、安全保障関連法案の報道をめぐり、番組のスポンサー企業への圧力を示唆したとして
「表現の自由、ひいては民主主義に対する重大な挑戦で、看過できない」
とする声明を出しました。
この会は、TBSのNEWS23、それも特に岸井成格キャスターが2015年9月、安保法案の報道で反対意見ばかりを伝えたと主張し、「政治的公平」を定めた放送法違反に当たるとして、読売新聞と産経新聞に岸井排斥を求める意見広告を出した、例のいわくつきの団体です。
NEWS23のキャスター岸井成格氏が意見広告で降板の危機。報道の自由と知る権利が追い詰められている。
そして、この3月の番組改編で岸井氏を同番組から降板させるのに成功すると、今度はTBSの経営陣の辞任などを求め、誠意ある回答がなければ
としていました。
まあ、TBSの番組のスポンサーになっている企業に、いわゆる「電凸」をして(=クレームの電話をかけまくること)、意に添わぬ対応なら不買運動をするなど圧力をかけるってことですよね。
「法的安定性なんて関係ない」で有名な安倍首相の秘蔵っ子、磯崎陽輔首相補佐官も絶賛。
問題は、この放送法遵守を求める視聴者の会とやらが、安倍政権べったりのNHK、日本テレビ、フジテレビの番組にはコソっとも文句を言わない(橋下維新押しの読売テレビなどにももちろん)ことだけでなく(それこそ不公平)、実質的に安倍総理筋からお金が流れていることなんですね。
たとえば、この会の事務局長である小川栄太郎氏の安倍礼賛本「約束の日」を、なんと400万円分も安倍事務所がそれも政治資金からお買い上げして資金援助しています。
約束の日 安倍晋三試論 | |
小川 榮太郎 (著) | |
幻冬舎 |
自民党総裁選直前に出版されてますなあ。
『明確な理念と果断な実行力で日本を変えようとした政治家が、なぜたったの一年で政権を投げ出すことになったのか。短命内閣は何を成し遂げ、何を成し遂げることができなかったのか。そのドラマチックな挫折と葛藤を、文藝評論家が評する。
吉田松陰、三島由紀夫に なぞらえながら、文学とは対極にある政治家を、 文藝評論の対象にしたスリリングな試み。』
とかなんとか。買わなくていいっすよ(笑)。
TBSはこの声明で
『「放送法遵守を求める視聴者の会」が見解の相違を理由に弊社番組のスポンサーに圧力をかけるなどと公言していることは、表現の自由、ひいては民主主義に対する重大な挑戦であり、看過できない行為であると言わざるを得ません。』
と主張していますが、これは当然です。
本来なら自分のスポンサーへの攻撃が始まる前に、自分のところの番組とキャスターが攻撃されだしたときに、こういう声明を出すべきだったのですが、まあそれはそれとして、実質安倍政権応援団の横暴をこれ以上許してはならないです。
我々普通の意味での一般視聴者がテレビを守らないといけません。
参考記事 リテラ
『NEWS23』岸井攻撃の意見広告を出した団体の正体! 謎の資金源、安倍首相、生長の家、日本会議との関係
右翼ってほんとになんぼでも出てきますなあ。
最近、産経新聞でよく見かけるケント・ギルバートなんてモルモン教の布教に来日したのに、なんで日本会議やってるの(笑)。
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『放送法遵守を求める視聴者の会』をTBSが批判 「民主主義に対する重大な挑戦」
テレビ報道を検証する任意団体「放送法遵守を求める視聴者の会」がTBSの番組スポンサーへの圧力を呼びかけているとして、同社は4月6日、「表現の自由、ひいては民主主義に対する重大な挑戦で、看過できない」とする声明を出した。
弊社は、少数派を含めた多様な意見を紹介し、権力に行き過ぎがないかをチェックするという報道機関の使命を認識し、自律的に公平・公正な番組作りを行っております。放送法に違反しているとはまったく考えておりません。
今般、「放送法遵守を求める視聴者の会」が見解の相違を理由に弊社番組のスポンサーに圧力をかけるなどと公言していることは、表現の自由、ひいては民主主義に対する重大な挑戦であり、看過できない行為であると言わざるを得ません。
弊社は、今後も放送法を遵守し、国民の知る権利に応えるとともに、愛される番組作りに、一層努力を傾けて参ります。
(TBSテレビ「弊社スポンサーへの圧力を公言した団体の声明について」より 2016/04/06)
■「放送法遵守を求める視聴者の会」とは?
「放送法遵守を求める視聴者の会」はテレビ報道を検証している任意団体。同団体の公式サイトによると「国民主権に基づく民主主義のもと、政治について国民が正しく判断できるよう、公平公正な報道を放送局に対して求め、国民の『知る権利』を守る活動を行う任意団体」としている。呼びかけ人には作曲家のすぎやまこういち氏、弁護士でタレントのケント・ギルバード氏、上智大学名誉教授の渡部昇一氏などがいる。
同団体は4月1日の記者会見で、TBSが2015年9月に放送した安保法制を扱った全番組が反対意見の報道に大半の時間を費やしていることを問題視。番組編集にあたり政治的公平性や多角的論点の明示を義務付けた放送法4条に違反すると主張した。また、スポンサーに調査報告書や提言書を送るなどの運動を検討する考えも示した。
ケント・ギルバード氏は会見で「『これは憲法違反だからだめだ』ということを裏付けるコメントしか出さない」とTBSの報道姿勢を批判していた。
2016.4.6 17:04 産経新聞
「表現の自由、民主主義への重大な挑戦」 TBSが放送法違反を否定、「視聴者の会」の声明に反発
テレビ報道を検証している任意団体「放送法遵守を求める視聴者の会」がTBSテレビの報道を「放送法違反」とする声明を出した問題で、TBSは6日、放送法違反を否定した上で、声明について「弊社番組のスポンサーに圧力をかけるなどと公言していることは、表現の自由、民主主義に対する重大な挑戦であり、看過できない」などとするコメントを発表した。
「放送法遵守を求める視聴者の会」は1日の記者会見で、安保法制を扱ったTBSの昨年9月13~20日の全番組が、法制への「反対」意見の報道に大半の時間を費やしていることを問題視。番組編集に当たっての政治的公平や多角的な論点の提示を義務付けた「放送法4条違反」を指摘し、TBSの見解を求めた。同時に、TBSから「誠意ある」回答を得られなかった場合、スポンサーに調査報告書や提言書を送るなどの注意喚起運動を検討する考えも示していた。
TBSは「自律的に公平・公正な番組作りを行っている」とした上で、スポンサーへの呼びかけを示唆した同会の声明を問題視。同会は8日までの回答を求めているが、TBS広報部は「回答する考えはない」としている。
TBSが発表したコメント全文は以下の通り。
◇
「弊社スポンサーへの圧力を公言した団体の声明について」
2016年4月6日 株式会社TBSテレビ
弊社は、少数派を含めた多様な意見を紹介し、権力に行き過ぎがないかをチェックするという報道機関の使命を認識し、自律的に公平・公正な番組作りを行っております。放送法に違反しているとはまったく考えておりません。
今般、「放送法遵守を求める視聴者の会」が見解の相違を理由に弊社番組のスポンサーに圧力をかけるなどと公言していることは、表現の自由、ひいては民主主義に対する重大な挑戦であり、看過できない行為であると言わざるを得ません。
弊社は、今後も放送法を遵守し、国民の知る権利に応えるとともに、愛される番組作りに、一層努力を傾けて参ります。以上
しんぶん赤旗日曜版 2015年12月13日号
異様な意見広告が、全国紙2紙に掲載されました。戦争法案成立直前、テレビで廃案を訴えた報道番組のキャスターを個人攻撃したもの。広告を出した団体は「あくまでも、一般国民の立場」といいますが・・・。
<取材班>
「私達は、違法な報道を見逃しません」-。巨大な人の目の写真とともにそう書かれた異様な広告は、「産経」(11月14日付)と「読売」(同15日付)にカラー1ページを使って掲載されました。
広告主は、「放送法遵守を求める視聴者の会」。11月1日に設立されたばかりです。
同会が攻撃したのは、TBS系「NEWS23」でキャスターを務める岸井成格(しげただ)氏(毎日新聞特別編集委員)。岸井氏は戦争法案が参院安保特別委員会で強行採決される直前の9月16日、「メディアとしても(安保法制)廃案に向けて声をずっと上げ続けるベきだ」と発言しました。
戦争法成立直後の世論調査(「共同」9月20日)でも「審議がつくされたとは思わない」が8割近くにのぼっている状況での発言でした。にもかかわらず同会は岸井氏の発言を「政治的に公平であること」とした放送法第4条に違反すると決めつけています。
全国紙の1ページ全面を使い、個人を名指しで攻撃した同会。ホームページで「特定の政治家や政治団体とは一切関わりない」「あくまでも、一般国民の立場」と強調しますが、その実態はどうなのか。
代表呼びかけ人は、作曲家・すぎやまこういち氏。同氏は、安倍晋三首相の資金管理団体「晋和会」に上限額の150万円を献金している人物です。「安倍晋三総理大臣を求める民間人有志の会」の発起人でもあります。事務局長の文芸評論家・小川栄太郎氏も安倍首相と深い関係にあります。
◆ベストセラー
安倍氏が自民党総裁に復帰した総裁選直前の2012年8月末、小川氏は『約束の日安倍晋三試論』を出版しました。
発売後、同書はすぐにベストセラーとなり、同書の新聞広告によると、大手書店で軒並み販売「第1位」を独占(右上の写真)。「関連本 異例の売れ行き 安倍氏 書店では好調?」(神戸新聞12年10月12日付)と報じられたほどです。
◆典型的な手法
その裏には”からくり”がありました。安倍首相の資金管理団体が同著を大量購入していたのです。
「普和会」の12年分の政治資金収支報告書には、書籍代として支出先に大手書店の名前がずらり。収支報告書に添付された領収書を見ると、小川氏の『約束の日』を少なくとも2380冊、計374万8500円購入していることが分かりました。
「丸善書店丸の内本店」で同年10月16日に900冊購入、「紀伊国屋書店」でも同年11月9日に900冊購入するなどまさに「爆買い」。同書の新聞広告での販売「第1位」の時期とも一致します。
ある出版関係者は、「これは、販売促進の典型的な手法だ」と指摘します。
「大手書店で大量購入すれば、販売実績が1位になる。それが新聞広告に出ればさらに各書店が平積みする。金のあるものにしかできない手法ですよ」
同書が売れたことは、安倍氏の自民党総裁復帰にも一役買った格好。小川氏側から購入を依頼したのかという編集部の質問に、小川氏は「ご指摘の事実はございません」と回答しています。
東京プリンスホテルで11月11日に行われた小川氏の出版記念パーティー。安倍首相が発起人筆頭として出席して祝辞をのべました。
首相に返り咲いた安倍氏と小川氏の蜜月関係は現在でも続いています。
◆ ”反日マスコミ絶滅させる他ない”-小川氏の語録
小川氏はフェイスブックでマスコミ敵視や安倍政権擁護の発言を繰り返しています。
◇
「マスコミの大半は反安倍というより、完全に日本の国力の阻害要因になっている。幕末なら関係者の暗殺オンパレードだったこと間違いない」(14年2月24日)
「反日マスコミやアカデミズムとのもぐら叩きゲームをやめるには、モグラを絶滅させる他ない」(同2月23日)
「国内では安倍政権に死守すべき精神的価値を守ってもらうべく、政権そのものを猛烈な忠義心で死守すべし」(同2月20日)
『NEWS23』岸井攻撃と安倍首相のただならぬ関係! 安倍事務所が「意見広告」仕掛人の本を“爆買い”数百万円
安倍首相が爆買いしていた『約束の日 安倍晋三試論』(幻冬舎)
テレビ朝日『報道ステーション』古舘伊知郎氏の降板発表の翌日、今度は本サイトがかねてより報道してきたTBS『NEWS23』のアンカー・岸井成格氏の降板を日刊スポーツが報道した。本サイトの取材では、まだ正式決定にはいたっていないということだったが、もし本当にTBSが岸井切りを決めたのだとしたら、まさしく政権の圧力に屈した報道機関の自殺行為というしかない。
というのも、この降板問題に火をつけた『NEWS23』岸井攻撃の意見広告は、明らかに安倍首相の別働隊によって仕掛けられたものだからだ。実は最近も、この意見広告を出した団体と安倍首相との間の決定的な癒着関係が明らかになった。
改めて説明しておくと、この団体は「放送法遵守を求める視聴者の会」。岸井氏が安保法制強行採決直前の放送で「メディアとしても(安保法案の)廃案に向けて声をずっと上げ続けるべきだ」と発言したことに対し、「放送法」第4条をもち出して〈岸井氏の発言は、重大な違法行為〉と攻撃する意見広告を11月14、15日に産経、読売新聞に出した。これでTBSが 震え上がり、上層部が内々に岸井氏の降板を決めた、というのがここまでの流れだ。
本サイトではこれまで、「視聴者の会」が放送法や知る権利の本来の意義を歪曲していること、また中立を装いながら、実はその正体が日本会議などにも深くかかわる“安倍応援団”であることを追及してきた。
しかし、同団体と安倍首相との関係はそれ以上だった。鍵を握っているのは「視聴者の会」の事務局長を務める小川榮太郎氏だ。「視聴者の会」を立ち上げ、実質的に仕切っている人物で、同会がテレビの報道内容の調査を委託した「一般社団法人日本平和学研究所」の代表も小川氏が務めている。
その小川氏は、自民党総裁選直前の2012年9月、『約束の日 安倍晋三試論』(幻冬舎)という“安倍礼賛本”を出版、デビューしており、この本がベストセラーになったことが、安倍首相復権の第一歩につながったとされている。
ところが、この「視聴者の会」の首謀者の著書を、安倍首相の資金管理団体である晋和会が“爆買い”していたことがわかったのだ。
この事実を報じたのは、「しんぶん赤旗」日曜版(12月13日号)。同紙によると2012年10月に丸善書店丸の内本店で900冊、11月に紀伊国屋書店でも900冊購入していたという。
〈「晋和会」の12年分の政治資金収支報告書には、書籍代として支出先に大手書店の名前がずらり。収支報告書に添付された領収書を見ると、小川氏の『約束の日』を少なくとも2380冊、計374万8500円購入していることが分かりました。〉(同紙より)
本サイトでも晋和会の収支報告書を検証したところ、赤旗が報じたよりももっと大量に小川氏の『約束の日』を購入している可能性があることがわかった。同書が発売された2012年9月から12月にかけての収支報告書にはこんな巨額の書籍購入記録がずらりと並んでいた。
・H24/9/3 (株)紀伊国屋書店 472,500円
・H24/9/3 (株)有隣堂 236,250円
・H24/9/4 リブロ池袋本店 315,000円
・H24/10/16 丸善書店(株) 1,417,500円
・H24/11/9 (株)幻冬舎 1,944,654 円
・H24/11/9 (株)紀伊国屋書店 1,417,500円
・H24/11/9 (株)有隣堂 189,000円
・H24/11/9 丸善書店(株)日本橋店 220,500円
・H24/11/9 丸善書店(株)丸の内本店 173,250円
・H24/11/9 文教堂書店 315,000円
・H24/11/17 リブロ池袋本店 283,500円
・H24/11/30 (株)幻冬舎 126,000 円
・H24/12/6 (株)幻冬舎 491,400 円
その総額は実に700万円以上! しかも、興味深いのは安倍首相が版元の幻冬舎だけでなく、紀伊国屋書店はじめ複数書店で大量購入していることだ。
支持者に配るためというなら、版元から直接購入すればいいだけの話。それをわざわざ都内の各書店を回って、買い漁っているのは、ようするに、買い占めによって同書をベストセラーにするという作戦だったのだろう。
「よくやるパターンですね。最初に関係者が有力書店で大量買いをして、その書店で売れ行き1位をとり、それを広告に打って、ベストセラーであるかのように見せかけるんですよ。すると、他の書店も大量に仕入れていい場所に平積みにしてくれる。それで相乗効果を生み出すわけです」(出版関係者)
実際、この安倍首相の爆買いの後、版元の幻冬舎が『約束の日』の新聞広告をうち、「紀伊国屋書店新宿本店第1位」など、都内の書店で売れ行き1位であることを大々的に謳っている。
国民の税金である政治資金を使って、自分のヨイショ本をベストセラーに仕立てるとは、安倍首相もなんともせこい真似をするものだが、問題なのは、その安倍首相にウン百万円分の自著を買ってもらった小川榮太郎という人物が、「視聴者の会」を実質上仕切り、『NEWS23』攻撃を仕掛けていたという事実だ。自分は特定の政治家の恩恵を受けながら、他のメディアのことを偏向と攻撃し、会見で「私たちは政治的に中立な団体」などと言い張っていたのだから、その厚顔ぶりには呆れはてるしかない。
しかも、小川氏と安倍首相の関係はたんにたくさん本を買ってもらったというだけではない。実は、この本の出版自体が、安倍首相サイドによって仕掛けられたものだった。
そもそも小川榮太郎の名前が一般的に知られるようになったのは、この『約束の日』がきっかけ。これがはじめての著作で、文芸評論家を名乗っているがこれ以前に主要文芸誌に評論の一本も掲載された形跡はなく、「正論」や「WiLL」などの保守雑誌でも名前を見たことはなかった。
小川氏は大阪大学文学部卒業後、埼玉大学大学院へ進み長谷川三千子・同大名誉教授に師事。修士課程修了後は就職はせず、塾講師などをしながらネットなどで音楽評論などを書いていたという。そんな人物が突然、当時、下野していた元首相の「ルポルタージュ」を書くことになったのはなぜか。
仕掛人は、政治評論家の故・三宅久之氏と安倍首相の側近である下村博文前文科相だった。三宅氏は元毎日新聞政治部記者で、父・晋太郎の代から安倍との関わりも深く、下野時には論壇誌で“安倍待望論”の論陣を張るなど、安倍晋三の再登板運動を牽引してきた。下村氏については説明するまでもないだろう。
5月から朝日新聞で連載されているルポ「70年目の首相」によれば、2011年、三宅氏は、下村氏の依頼によって、安倍の総理再登板をバックアップする会を設立する。そして、この会で話し合われたのが“安倍本”の出版だった。
〈その年の7月上旬。東京都内のホテルで初会合が開かれた。安倍本人を始め、呼びかけ人の三宅や下村、評論家の金美齢、日下公人らが出席した。月刊誌の企画記事で、次期首相に安倍の名前を挙げた知識人たちに三宅と下村が声をかけて集めたのだった。
会合では、安倍を再び世間にアピールするため、「安倍さんがこの国をどうしたいかという本をもう一度書くべきだ」という意見が出された。しかし、金はこう提案する。「『美しい国へ』の二番煎じになる。本を出すなら、ノンフィクション作家が、安倍さんが1年間やったことを書くべきだ」。三宅も同調した。〉(朝日新聞15年10月2日付朝刊「70年目の首相 苦闘」第5回より)
しかし、当時の安倍氏は第一次の政権投げ出しで下野のきっかけをつくり、評判は地に堕ちていた。ルポルタージュを書いてくれる高名なノンフィクション作家などいるはずもない。そこで、白羽の矢がたったのが、まったく無名の小川氏だった。
実は小川氏自身も、『約束の日』の次作にあたる『国家の命運 安倍政権奇跡のドキュメント』(幻冬舎、2013)でその経緯を明かしている。小川氏によると、この三宅氏と下村氏がやっていた勉強会は〈「安倍晋三再生プロジェクト」という秘密会〉で、衛藤晟一氏や城内実氏という安倍の側近議員に、政治評論家の屋山太郎氏、比較文学者の平川祐弘氏、作曲家のすぎやまこういち氏ら右派文化人が加わっていたという。
小川氏は当時、勝手に安倍氏を再び総理にするための草の根運動を始めており、それが下村氏の目に止まり、11年11月に〈初めて、「安倍晋三再生プロジェクト」に呼ばれた〉。
そして、小川氏は三宅氏に引き合わされ、〈それ以来、安倍応援のために三宅から教示を受けて動く日々が始ま〉ったのだという。12年2月に安倍再登板を応援する私塾「創誠天志塾」を開いて若者をオルグする一方、9月に「安倍晋三再生プロジェクト」を母体として三宅氏が代表発起人となった「2012年安倍晋三総理大臣を求める民間人有志の会」が発足すると、その事務局的な役割をこなした。
それと同時に、三宅氏の指導を受けなから、進めていったのが『約束の日』の取材・執筆だった。
実際、『約束の日』には三宅氏の証言が何度も出てきており、同書は安倍晋三再生プロジェクトを率いた三宅氏との合作だったといってもいいだろう。
一方、この本を版元である幻冬舎に売り込んだのは、安倍首相本人だった。本サイトで何度も報じているように、幻冬舎の見城徹社長はこの数年、安倍首相の最も親しいブレーンのひとり。安倍首相の意向を反映してテレビ朝日番組審議会委員長のポストを利用して安倍批判の報道に圧力をかけたり、歴史ある総理公邸西階段で安倍首相と「組閣ごっこ」写真を撮っていたことまで明るみに出ている。
二人の出会いは、安倍氏が下野していた当時、同じスポーツクラブに通っていたことから急速に親しくなっていくのだが、その過程で、安倍氏は『約束の日』の出版依頼を見城氏に持ちかけたと思われる。
「おそらくその時に、安倍さんサイドが買い取りも約束したのではないか。そうでなければ、幻冬舎のような出版社があんな無名の人間の本を出版するわけがない」(前出・出版関係者)
とにかく『約束の日』は入り口から出口まですべて、安倍復権のために安倍氏とそれを支持する右派グループが仕掛けた本だったのだ。まずは自民党総裁選のために、この本をベストセラーにして、安倍待望論が国民の間に広がっているイメージを拡散する。そして、総裁選を勝ち抜いたら、今度は解散総選挙で同じ手法を使う。それがおそらく、安倍首相たちの作戦だったのだろう。
実際、『約束の日』が買い占められたのは、発売日前後の9月3、4日(正式な発売日は4日だが、一部書店では3日から店頭に並んでいた)で、総裁選告示の10日前のことだった。また、当時の野田佳彦首相が選挙準備を始めたとの報道があった2日後の10月16日、そしていよいよ解散が直前に迫り、永田町が緊迫した11月9日にも、同書は大量に買い占められている。
そういう意味では、これは本などではなく、安倍首相のための宣伝パンフレットだったといってもいいだろう。しかも、同書が悪質なのは、そこに巧みなデマゴーグが混ぜ込まれていることだった。
たとえば、同書の冒頭では、「安倍の葬式はうちで出す」という朝日新聞幹部の発言が紹介され、その後、三宅氏の証言として、朝日新聞主筆・論説主幹(当時)の若宮啓文氏が「安倍叩きは朝日の社是だ」と言ったとの記述がある。この“朝日の証言”は『約束の日』の出版から数日後にはまたたくまにネットで広まり、結果として安倍再登板の原動力のひとつとなった。
左翼マスコミによる不当なバッシングで降ろされた“悲劇のヒーロー”。マスコミは偏向報道をやめろ。メディアは安倍さんの主張をちゃんと伝えろ……。ネトウヨを中心に今も流布している“左翼マスコミ対安倍政権”という構図は、この記述が原点と言える。
だが、この記述、実は真っ赤な嘘だった。同書で名指しされた若宮氏がのちに田原総一朗氏との対談で、安倍叩きどころか、論説主幹時代に安倍政権を評価する社説を3度も書いていることを明かしている(「現代ビジネス」15年5月2日付)。若宮氏は三宅氏にも「勘違いだ」と抗議し、幻冬舎にもその社説を送って、訂正を求めていたという。
しかも驚いたことに、小川氏は同書の中で、この“朝日の証言”について〈ちなみに右記の発言を私は当人達に確認していない。確認するまでもないのだ〉などと開き直っているのだ。
この記述だけでも、『約束の日』がいかに政治的プロパガンダとして書かれたものであるかがよくわかるだろう。
そして、そのプロパガンダの担い手である小川氏が、安保国会の後、新たに安倍政権への批判報道を潰すために立ち上げたのが「視聴者の会」だったというわけだ。
実際、この「視聴者の会」の呼びかけ人は、小川氏がかかわった安倍応援団のメンバーと見事に重なっている。代表呼びかけ人のすぎやまこういち氏は「安倍晋三再生プロジェクト」に参加していた人物だし、共同呼びかけ人である渡部昇一氏、上念司氏も「2012年安倍晋三総理大臣を求める民間人有志の会」に参加していた。
当然、安倍首相自身もこの会の動きを知らないわけがないだろう。実は、「視聴者の会」が『NEWS23』岸井攻撃の意見広告を出す3日前の今年11月11日、小川氏の新著の出版を祝う会が、東京プリンスホテルで開かれたのだが、安倍首相はこのパーティに発起人として出席、祝辞まで述べているのだ。
「視聴者の会」なる団体の『NEWS23』攻撃は、まさに安倍首相の別働隊による、批判報道ツブシなのである。
だが、この国の新聞、テレビはなぜかこうした事実を報道しようとはしない。それどころか、この政権の別働隊の恫喝に屈して、自局の看板ニュース番組を解体しようという動きまで出てきているのだ。
この国には、「報道の自由」を守ろうという矜持をもったマスコミなど、皆無ということだろうか。
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そもそも、米国に媚び諂う輩が、国粋主義と如何に折り合いをつけるのでしょうか。 看板と本質には決定的な矛盾があるのです。
戦前でも、純粋な右翼は、体制から弾圧されました。 そして、それは、現代でも同様です。 日本会議のような俗物の一団には、弾圧等は無縁で、体制擁護のために利益すらあることでしょう。
安倍首相を筆頭にした疑似右翼は、本来の右翼からは、蔑まれていることでしょう。
嘗て、私自身が、ある事件を機会にして正統右翼の方々と話すことを許されましたが、此方の主張を理解を持って受け入れて頂きましたし、爾後は、挨拶を交わす関係にもなりました。 ただ、彼等は、警察からは、始終、監視されていましたし、度々、検挙されていました。 巷間では、その道の人たちと見做される方々でしたからね。
日本会議に所属している私の仕事のボスは、「私は右翼」と、堂々と言っていましたよ。
で、嫁(またこの方が賢くて出来た人なのです)が韓流スターに傾倒していて悩んでいました(笑)
> TBSは韓国語が出来ないと出世できない
事実かどうかは怪しいけれど、韓流文化の人気度を考えれば、言葉が理解出来た人の方が使えるに決まっています。それを政治的偏向と捉えるのはそれこそ偏った見方だと思いますよ。
ならべつに監視してなくてもタイミング合うでしょう
これが30秒以内とかなら監視やけどw
岸井さんの発言はうっすら左の私もおかしいと思う発言有りますよ。
後藤さん達がイスラム国にデスされた時ヨルダン政府が期限内に容疑者をイスラム国が指定した国境に連れて行かなかつたのが悪い発言
有志国を引き裂きたいイスラム国の思う壺発言ですよこれ
悪いのはデスしたイスラム国じゃないですか
すべきなのはイスラム国に屈しない意思を宣言し、日本が日本国内のみならず世界中の国と協力して一致団結すること
真逆じゃないですか
まあ日本会議の人間はそれ以上に胡散臭さ凄いがw
そこまでギャンギャン口からクソたれるんやったら、腐るほど集まるお前らの支援者どもから資金を募ってTBSを買い取る気でもあるんけ? お前らが羨むようなことをトルコ国家の政権党AKPは既にやっとるぞ。そこまでやる度胸があるんか。do U remember...あのな、公共電波で鬱陶しい1億総白痴化をやってきたんは、その旗手はドコやったんでしょうね? 自覚無いんか? 重傷やのぉ、アマリみたいに病院にすっこんどけや。法遵守、法遵守てオマエ、”コンプラ慰安す”かテンプラかしらんが、何恫喝かけとんねん? ”アベのみクスッ”のためならエンヤコラの提灯餓鬼が奴らの”輝く道”(センデロルミノソ)とやらを明るく甘くテラスあほらしさ。
列島住民を断崖絶壁に脇目もふらず激走させようと必死に道を整備して、その後に万歳と叫びつつ、”やれ 行け、それ行け”と追い払う所作と変わらぬ万歳三唱。それがオマエら恫喝行為を行ってるヤヤコシイ名前の視聴者の怪とかいうもんやろ。
ケント・ギルバート? 塩の湖をもうろくして死海と間違えたオッサンの勘違いで始まったもるもんか、ホルモンかしらんが、皆さん資産家なりのええとこの子が多いんでっしゃろ? そういうこっちゃ。ええとこの子の放送局いじめの余興にしては度過ぎとるんちゃうん。
gestapoのワンチャン、管理人はんが寛大やからてええ加減にしときや。
※『1984年』のビッグ・ブラザーとは…超全体主義国家の国家元首ビッグ・ブラザーが、国中いたるところに設置した監視用大型カメラ。これでもって国家にわずかでも批判的な思想を監視して該当者を投獄すると同時に、「いつでもお前たちを見張っている」というプレッシャーをかけている。村上○樹じゃないですよ。
管理人様の御冗談は、彼等に通じるでしょうか。。。。
そう程度の良くない人が、コメントを装い攪乱を企図したとしても、一言居士を気取るか、言葉尻を捉えるか、それとも悪口三昧、誹謗三昧、等で御茶を濁す程度ですよ。
そもそも現代の世界で、ネット監視すると言っても、日本人も世界中に居るのですから、諸外国からのネット経由の情報を如何に監視して遮断するのでしょうか。
外国報道機関であれば、遮断も何も情報統制自体が不可能でしょうし。
それが可能ならば、テロも事前に阻止可能ですが、米英の強力な情報機関でも、自国内の最悪のテロでさえも防止出来得ません。
元々、自民党は、社会党とともに消滅していた筈の政党なのです。
高度経済成長下の税収豊富な治世にあっては、大半の政策を従米に頼り、残余は国家予算配分を仕切るのみでも政権担当が可能でしたが、冷戦後の国際情勢下で世界に対し、また、現在の経済情勢を鑑みて国政を仕切る能力はありません。
今の政権幹部を観れば分かります。 自民党は、最早、人材が枯渇していますよ。 昔の自民党の議員は、貫禄がありましたが。 あんなのであれば、我が家の御近所のその道の人の方が貫禄がありますね。
戦後右翼と戦前の右翼が思想的にどうつながっているのか或いはどう断絶しているのか不明ですが、社会主義を唱えアジア主義者然として支那服を着て写真に収まったり天皇神聖化は意義が無いみたいなことを言っていた北一輝の思想などと日本会議の思想は大きな距離があるどころか正反対のような気がします。
確かに日本会議やその影響を受けていると思われるネットウヨクなどが右翼と呼ばれることを嫌う理由は、彼らが自らを右でもなく左でもなく「そういう偏った立場ではないと」思い込んでいるということが一つと、あと実際に内容的にも違いがあるということかも知れません。
そうかと言って彼らが自称する「保守」なのかと言えば、良くも悪くも現実主義な保守とは随分と異なり、かなり観念的でイデオロギー的だと思います。
このように古典的な右翼にも従来型の保守にも分類し難いイデオロギー傾向の集団をどう呼べばピッタリするのかよく分かりませんが、取りあえずは「ウヨク」とでも呼んでおきましょうか。