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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

大阪「都」構想に財政効果はないし、2重行政どころか3重行政になって大損なんです!

2015年11月08日 | 橋下維新の会とハシズム

 

 橋下大阪維新か、非維新かが問われる大阪ダブル選挙が2週間後に近づいてまいりました。

 ところで、わたくしがいつも、維新の唱える大阪「都」構想の都のところに、しつっこくカギカッコを入れているのは、大阪「都」構想が実現しても、大阪市が解体するだけで、大阪府がいきなり大阪都になるわけじゃないからなのって、伝わってますかね。

「大阪都構想」の嘘1 住民投票可決でも大阪は「都」になれない。大阪「都」構想とはずばり大阪市の解体だ

 

 

 さて、朝日新聞社と朝日放送(ABC)が2015年10月24、25の両日に、大阪府民を対象に電話による世論調査を実施したところ、

「大阪府の松井知事を支持しますか。支持しませんか。」

という質問に対する答えが、

支持する44(47)、支持しない30(33)

だったのに驚いた!という話はすでに書きました(丸カッコ内は大阪市民の数字)。

大阪維新の政治は有能か?橋下・松井大阪府政8年間を検証する。

 

 実はこの世論調査には、さらに驚くべき質問と回答結果があります。

「大阪市を廃止し、新たに特別区に再編する「大阪都構想」に賛成ですか。反対ですか。」

という質問に対する答えが

 賛成47(47)

 反対33(39)

 で、おまけに、

「大阪維新の会は、このダブル選挙で、「大阪都構想」を再び掲げる方針です。大阪都構想を再び掲げることに納得できますか。納得できませんか。」

という質問に対する回答が

 納得できる48(49)

 納得できない37(40)

 さらに、

「(「納得できる」と答えた48%の人に)それはどうしてですか。あなたの気持ちにもっとも近いものを、次の三つの中から一つだけ選んでください。(択一)」

という質問に対する回答が、

 大阪府と大阪市の話し合いでは、二重行政の問題は解決できないから51〈24〉

 5月の住民投票で賛成と反対の差がわずかだったから32〈15〉

 橋下市長や大阪維新の会が掲げているから12〈6〉

だったことです!

 まさに、橋下維新マジック!

 住民投票が終わって半年経ったら、また、大阪「都」構想で二重行政が解消するという話になってる!

 これだと、大阪ダブル選挙は、大阪維新の会だかおおさか維新の会だかの圧勝でしょう!!

 

大阪維新の会HP「大阪都構想 二重行政のムダをなくし、豊かな大阪をつくる」より。

上の大阪維新の会のパネルに嘘があるのは、もちろん大阪「都」にならないこともそうなんですが、大阪府と特別区以外に一部事務組合と言う巨大な組織ができることをあえて外して、書いていないことです。

 

 

 大阪市が解体されて、5つの特別区になると、各区では処理しきれない事務を担う一部事務組合が設置されることになっています。

 この「一部事務組合」とは聞きなれない言葉ですが、これは主に山間部の町村に見られる組織で、ごみ処理や消防など小さな自治体単独では担えない仕事を担う仕組みです。

  実際に大阪市が解体されたら、以下の膨大な事業・管理・施設が、一部事務組合のやることになっている仕事です(特別区設置協定書p232~233より)。

①事業
国民健康保険事業、介護保険事業、水道及び 工業用水道事業

②システム管理
住民情報系7システム〔 住民情報系7システム〔 住民基本台帳等システム、戸籍情報税務事 住民基本台帳等システム、戸籍情報税務事 住民基本台帳等システム、戸籍情報税務事 務システム、総合福祉国民健康保険等介護統合基盤・ネットワークシステム 〕等

③施設管理
<福祉施設>
・児童自立支援施設(大阪市阿武山学園)
・情緒障がい 児短期治療施設(大阪市立童院・弘済のぞみ園)
・児童養護施設
(大阪市立入舟寮・弘済みらい園 ・大阪市立長谷川羽曳野学園 )
・母子生活支援施設
(大阪市立北さくら園・東南)
・母子福祉施設(大阪市立愛光会館)
・保護施設
(大阪市立淀寮 ・大阪市立淀川寮 ・大阪市立港晴寮 ・大阪市立第2港晴寮)
・大阪市立心身障がい者リハビテー
ションセタ(身体障がい者更生相談所・知的に係る部分を除く。) (身体障がい者更生相談所・知的に係る部分を除く。)
・福祉型障がい児入所施設(大阪市立敷津浦学園)
・福祉型児童発達支援センター
(大阪市立都島こども園 ・大阪市立姫島こども園 ・大阪市立淡路こども園)
・ホームレス自立支援センタ・障がい者就労支援施設(大阪市立千里作業指導所)
・特別養護老人ホーム(大阪市立畑山苑)
・医療保護施設・養老人ホーム特別(大阪市立弘済院)
<市民利用施設>
・青少年野外活動施設(大阪市立信太山センター)
・ユースホテル(大阪市立長居)
・青少年文化創造ステーション(大阪市立セタ)
・児童文化会館(大阪市立こどもセンター)
・障がい者スポーツセンター(大阪市舞洲障がい者スポー ツセンタ・
大阪市長居障がい者スポーツセンタ)
・市民学習センター
(大阪市立総合生涯学習センター・
阿倍野民大阪市立難波民学習センター)
・大阪市中央体育館
・大阪市立プール
・靱庭球場
・女性いきセンター
(大阪市立男女共同参画センター中央館・北部 館・大阪市立男女共同参画センター西部南部館・大阪市立男女共同参画センター東)

<その他>
・急病診療所( 中央急病診療所 ・都島休日急病診療所 ・西九条休日急病診療所 ・ 十三休日急病診療所 ・今里休日急病診療所 ・沢之町休日急病診療所 ・中野休日 急病診療所 )
・大阪市動物管理センター
・キッズプラザ大阪(運営補助)
・斎場( 斎場( 大阪市立北斎場 ・大阪市立小林斎場 ・大阪市立佃斎場 ・大阪市立鶴見斎 大阪市立鶴見斎 場・大阪市立瓜破斎場 ・大阪市立葬祭場 )
・霊園( 泉南メモリアルパーク ・瓜破霊園 ・服部霊園 ・北霊園 ・南霊園 )

④財産管理
・「大阪市未利用地活方針」に基づき処分検討とされた土等の管理
及び処分
・オーク 200 事業の終了に伴い大阪市が引渡しを受けた財産管理及び処分
・大阪市の土地先行取得事業会計に属していた財産管理及び処分
・大阪市が環境施設組合に貸し付けていた財産の管理

 

一部事務組合が担当する事業・施設の規模は年6400億円と、大阪府のもう一つの政令指定都市である堺市の1年分の予算に匹敵する。

しかも、一部事務組合を運営する議会の議員を直接選挙で選ぶことはできない。

 

 

 これまでの大阪市は広く大きいので大阪市役所はそれに対応する機能を持っていましたが、大阪「都」構想では大阪市を廃止して無理にバラバラにするので、一部事務組合という組織を作らざるを得なくなってしまいました。

 へんてこな名前ですが、実はこの事務組合も地方自治体でして、二重行政解消をうたい文句にしている大阪「都」構想なのに、実際には大阪府、一部事務組合、5つの特別区という3重行政になります。

 しかも、一部事務組合にも議会が作られますし、5つの特別区のうち3つは区議会をこれから立てないといけませんし、職員も雇わないといけません。その初期費用は650億円、毎年かかるランニングコストは20億円で、大阪「都」構想は完全な赤字です。

 これのどこが行政の無駄をなくす、なんでしょうか。

大阪「都」構想の嘘6 特別区・一部事務組合・大阪府の3重行政のムダが凄い

 

今までの大阪市の財源が、大阪府と一部事務組合に行ってしまうので、旧大阪市に暮らす人の税金は4分の1しか残らない。

 

 

 しかも、大阪「都」を作ることによって、二重行政が解消すると、橋下市長らは年間4000億円の財政効果があると言ってきたのですが、実はこの数字は、橋下市長が命令して作っちゃった数字なのです。

「もっとしっかり効果額を積み上げてほしい」。

 府市関係者によると、橋下市長は先月、都構想の制度設計を担う大都市局の職員らに号令をかけた。

 橋下市長や松井一郎知事は就任当初、都構想で年間4000億円の財政効果を生み出すとの目標を打ち出したが、構想が具体化すればするほど、思ったような効果が見えてこない。

 一部の職員らは疑問を感じながらも、市民サービスを廃止・縮小した市政改革プラン(237億円)や、市営地下鉄の民営化(275億円)、ごみ収集の民営化(79億円)などを効果額に加えていったという。

クローズアップ2013:大阪都構想、制度設計案 財政効果かき集め 市政改革・民営化、「まやかし」批判も(2013年08月10日 毎日新聞)

 

 

 

 その後、議会で、大阪市を解体しても財政効果は微々たるもの(年1億円という数字も出ている)ということがあきらかになると、橋下市長の言うことがどんどん変わっていきました。

 橋下市長は、2014年3月には、当時算定されていた二重行政解消による「財政効果」を指し示しながら、

「これが都構想の全てと言っても過言ではありません」

と発言していました。

橋下氏、都構想の財政効果アピール 他党は効果額算定方法を疑問視 2014年3月7日 産経新聞

 

 ところが4か月後の2014年7月には・・・・

「--都構想の財政効果の示し方が分かりにくい

 財政効果はあまり意味がない。(都移行後に各特別区が財政的に)破綻しないことが確保されれば十分で、維新として夏までに特別区ごとのマニフェストを作って市民に訴え、(是非を)判断してもらう。

 --しかし、出直し選のときに開いていたタウンミーティングでは財政効果の説明に力を入れていた

 それはあなた(記者)の主観だ。(特別区の区長を選挙で選ぶ)住民自治の充実についても言っていた。

 僕の価値観は、財政効果に置いていない。」

「それはあなた(記者)の主観だ…僕の価値観は(都構想の)財政効果に置いていない」 2014年7月4日 産経新聞

大阪「都」構想の嘘2 二重行政解消の嘘1 大阪市を解体・廃止しても「財政効果なんて意味ない」程度

 

 

 いやはや、橋下市長のクルクル王子ぶりは凄いです。

 それにしても、全国的に、とかく大阪人はガメツイだなんて言われがちですが、とんでもないですよね。

 大阪の人ほど、おおらかで、お人好しで、だまされやすい人たちはいません。

 そんな大阪人、人としては好きですよ!

 でも、勝負どころではしっかりしてね!!

こんなに離れたところにある図書館や体育館や大学が、二重行政で無駄ってことになりますか?

図書館なんて身近にないと困るし、どれも二つあっても三つあってもいいものなんです。

 

 

正直、同じことを何度書かないといけないんだろうとうんざりすることもあります。

でも、同じ嘘でも1万回言えば本当になるとばかりに実践している人たちがいる以上、こちらも倦んだり、飽いたりしてちゃダメなんですよね。

がんばれ、大阪!日本全体のためにも!!

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これもご存じ、橋下維新の会の宿敵、平松邦夫前大阪市長による大阪市解体反対の最新刊。

 

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毎日新聞 2014年10月24日 大阪夕刊

 土岐恭生・大阪市議(公明)「(大阪都構想で大阪市を)無理に五つの特別区に分けようとするから、わざわざ一部事務組合を設置する必要がある」

 橋下徹市長(大阪維新の会代表)「円滑に行政を実行できる。東京の一部事務組合も、もめていることは聞いたことがない」

(22日、市議会本会議)

 一部事務組合は2012年度で全国1546団体あり、中小規模の市町村の事務を補完する例が多い。大阪都構想では、大阪府による広域大型事業、特別区が担う身近な住民サービスの他、国民健康保険や介護保険、水道事業などは、特別区が共同運営する一部事務組合が担当する。

 松井一郎知事(維新幹事長)は1日の府議会で「自治体単体より経費削減できる」と設置理由を説明した。都構想でできる一部事務組合の歳出規模は約6400億円で、国保事業が約3300億円と半分を占める。今年度の堺市当初予算(全会計約6884億円)に相当し、全国最大規模の一部事務組合になる。

 しかし、総務省が「機動的な意思決定ができない」「住民から見えにくい」と指摘するように、一部事務組合自体に課題もある。協定書では、トップである管理者は特別区長の互選、議員の選出は「各区の協議」とされている。全国の一部事務組合の多くもほぼ同様だが、市民の直接選出でないうえ、リコール(解職請求)の制度もない。

 「今は市議会だけで決まるのに、(一部事務組合で)意見が一致するのか」(9日の市議会、佐々木哲夫・公明市議)などの疑問に、橋下市長は「一部事務組合の議会は政治的な争いが持ちこまれない」(22日の市議会)と話す。

 22日の市議会。土岐市議は「特別区、一部事務組合、大阪府の三重の行政」とも指摘したが、橋下市長は「役割分担できている。事実誤認」と反論した。

 「今の府市よりはるかにまし」と将来像を語る橋下市長と松井知事、権限や財政効果など具体的課題を追及する野党、9月議会の論戦は平行線をたどり、27日に協定書議案の採決を迎える。(連載は山下貴史と重石岳史が担当しました)

 

クローズアップ2013:大阪都構想、制度設計案 財政効果かき集め 市政改革・民営化、「まやかし」批判も

2013年08月10日 毎日新聞

 橋下徹大阪市長が掲げる大阪都構想の「青写真」となる制度設計案が9日、公表された。大阪府・市は都構想による財政効果を最大1000億円近 くと試算したが、都構想との関係に疑問符が付くうえ未実現のものも多く、早くも議会や市内部から「まやかしだ」と批判が出ている。都構想が争点となる9月 の堺市長選も見据え、効果をアピールする橋下市長だが、議会や有権者の理解を得られるかは不透明だ。【津久井達、村上尊一】

 「もっとしっかり効果額を積み上げてほしい」。府市関係者によると、橋下市長は先月、都構想の制度設計を担う大都市局の職員らに号令をかけた。

 橋下市長や松井一郎知事は就任当初、都構想で年間4000億円の財政効果を生み出すとの目標を打ち出したが、構想が具体化すればするほど、 思ったような効果が見えてこない。一部の職員らは疑問を感じながらも、市民サービスを廃止・縮小した市政改革プラン(237億円)や、市営地下鉄の民営化 (275億円)、ごみ収集の民営化(79億円)などを効果額に加えていったという。

 今月上旬、職員らが最終的な効果額を説明すると、橋下市長が今度は「議員に説明するのが難しい。市議会では持たない」と戸惑った様子を見せ た。しかし、大都市局幹部らが「(市長として)やってきたことを効果と言わずにどうするんですか」などと説得すると、最終的に了承したという。

 1000億円近くに上る効果額を公表した9日。橋下市長は記者団に「大きな大きな節目だ」と胸を張った。しかし、試算した効果額と都構想の関 係の薄さを指摘されると、「議論しても仕方ない。今までの府市を改めるなら、それでいいじゃないですか」と反論。「経済効果も合わせて3、4兆円という数 字を出している有識者もいる。そういう議論に修正しないと、非常に小さな議論になっている」と、将来的な効果を盛り込むべきだと主張した。

 だが、議会は冷ややかだ。自民市議は「統合効果ではない。地下鉄などは明らかに関係ない」と疑問視。協力が期待される公明市議でさえ、「効果額に市政改革を含むのは疑問だ」と、自民と同様の疑問を呈した。

 自民府議は、人件費の削減効果も問題視する。「都構想でなく、市政改革を進めれば出てくる効果額だ。でたらめにもほどがある」と話す。制度設 計案によると、北区と中央区を分離する5区案では学校、交通などを除く府・市の職員計約2万8363人(12年度)は、再編直後には特別区に計1万 1039人を配置し、今の区役所職員数4912人から倍増させる。都の職員は1万807人。これが15〜20年後には、退職などで特別区は9789人、都 は9811人まで削減できると見込み、年間270億円の効果があるとしている。

 都構想を実現するには、府・市両議会での議決を経て、大阪市民を対象にした住民投票で過半数を得る必要がある。ある市職員は「市民から『まやかし』との批判は避けられない。堺市長選を控え、思うように都構想のメリットが出せない焦りもあるのではないか」と行方を案じた。

 ◇健全化へ道筋示せず

 税収不足に悩む大阪市は今後10年間、300億〜400億円程度の収入不足が毎年続くと試算している。しかし、今回の制度設計案では都に移行 した場合の長期的な財政シミュレーションは示されなかった。市から特別区に引き継がれる財産も、大きな地域格差を抱えたままだ。都構想が持続可能な制度か どうか、不安は解消されていない。

 設計案では、市から引き継ぐ遊休地などの普通財産について、特別区間で25〜49倍の格差が生じている。こうした財産は収入不足を補填(ほて ん)する重要な財源だが、格差を埋める具体策はまだない。資料作成にかかわった幹部職員は「市長や知事の意向に沿うように資料をまとめたので、相当無理な 作りになっている。机の上で機械的に数字をはじいただけで、うまくいくかシミュレーションしたわけではない」と不備を認める。

 また、府・市の事務について、市が担ってきた消防や下水道などを都に移管。特別区は保健所の運営など中核市並みの権限を持つ。しかし、区への 権限委譲のため必要な、125に上る法令改正が残り1年半でできるかも不透明だ。橋下市長は9日、「テクニカルな話は国会で考えてもらう。事務権限なので 一括でできるのではないか」と話した。しかし今後、府市と協議を進める総務省行政課は「法定協議会の意向が自動的に法改正に反映されるわけではない。協定 書が完成したら一つずつ精査する」と慎重な姿勢をうかがわせた。

 設計案を示した9日の協議会で、自民党の木下吉信市議は「膨大な資料を見て、15年4月に特別区が本当にできるのかという印象を持った」と懸念を表明した。市幹部も苦しい胸の内をこう明かす。「時間をかければかけるほど厳しい状況が見えてくる」

2013年08月10日 
 
 
 

2014.3.7 23:13 産経新聞

【出直し市長選】

橋下氏、都構想の財政効果アピール 他党は効果額算定方法を疑問視 

 9日に告示される大阪市の出直し市長選を控え、橋下徹氏(日本維新の会共同代表)が大阪都構想がもたらす財政面での効果額を強くアピールしている。都構想の必要性をわかりやすく説明することで支持を集める狙いがあるが、自民など他党は効果額の算定方法を疑問視し「誤解を与える」と批判。出直し選の発端となった制度設計をめぐる議論の決裂についても言い分が異なっており、有権者の判断を悩ませそうだ。

 「これが都構想の全てと言っても過言ではありません」。橋下氏はタウンミーティングなどで都構想の意義を説明する際、1枚のパネルを参加者に披露する。橋下氏が推す特別区の区割り案で都に移行した場合、平成45年度までに累積黒字が計約1375億円に達することが示されている。

 大阪府と大阪市の事務方の試算では、都構想で生まれる年間の効果額は最大916億円。効果額と予想されるコストなどを基にした財政シミュレーションの結果、橋下氏が強調する巨額の黒字がはじき出される。

 一方、自民など他党はこの額を懐疑的にとらえ、市議会で継続審議中の市営地下鉄民営化など未達成の市政改革の効果も多く含まれていると指摘し「都構想の効果として示すのは不適切だ」と批判する。対して維新側は「都構想が実現しなければ改革の揺り戻しがある。故に、都構想の効果と区別しない」と反論する。

 制度設計を行う府市の特別区設置協議会(法定協)での議論が決裂した経緯についても、維新側と他党とでは言い分が異なる。

 橋下氏は法定協で他党から区割り案の絞り込みに反対され、辞職と出直し選を決意したとし、「設計図を作る協議の場でひたすら反対を唱えるのはルール違反だ」と主張する。これに対し、他党は「財政シミュレーションの粗さなどを指摘し、時期尚早だと反対した。維新側が議論をほうり出した」と応戦する。

 公明市議は、法定協の議論の様子を動画投稿サイト「ユーチューブ」に投稿。「有権者に見てもらい、どちらの主張が正しいのかを判断してもらいたい」と訴えている。

 

 

2014.7.4 13:10 産経新聞

【橋下市長会見詳報】 

「それはあなた(記者)の主観だ…僕の価値観は(都構想の)財政効果に置いていない」

 3日に行われた橋下徹・大阪市長の定例記者会見の詳細は次の通り。

 【冒頭】

 (初代大坂城の石垣を掘り起こし、公開する)「豊臣石垣公開プロジェクト」の実現のための「太閤なにわの夢募金」の集まり具合が悪いため、インターネットを通じ不特定多数の人から資金を集めるクラウドファンディングを始める。3万円以上の募金をしてくださった方には、漫画家の尼子騒兵衛さんやプロフィギュアスケーターの織田信成さんら夢募金サポーターからサイン入りの記念メダルを贈呈する。(豊臣秀吉による築城時の)石垣を公開し大阪城を観光拠点としたい。ご協力をお願いする。

 【質疑】

 --大阪都構想の協定書を作る法定協議会が維新メンバーだけで開かれた

 今までは自民、民主、共産が言いたいことを言いっぱなしで実質的な議論になっていなかった。しっかりした協定書を作り府議会、市議会で議論してほしい。

 --野党会派はおそらく「維新が勝手に作った協定書」と批判するのでは

 市議会、府議会の本会議で修正すればいい。維新だけで作ったから駄目というのは理由にならない。

 --議会の議決を経ず、首長の専決処分で都構想の是非を問う住民投票を実施する可能性は否定しないか

 要件を満たせば権限行使できる。これから政治的な論戦をするのに今の段階で放棄することはあり得ない。

 --都構想の財政効果の示し方が分かりにくい

 財政効果はあまり意味がない。(都移行後に各特別区が財政的に)破綻しないことが確保されれば十分で、維新として夏までに特別区ごとのマニフェストを作って市民に訴え、(是非を)判断してもらう。

 --しかし、出直し選のときに開いていたタウンミーティングでは財政効果の説明に力を入れていた

 それはあなた(記者)の主観だ。(特別区の区長を選挙で選ぶ)住民自治の充実についても言っていた。僕の価値観は、財政効果に置いていない。

 

 

大阪都構想:17年間で226億円赤字 自民・花谷議員が試算−−府議会委 /大阪

 府議会委員会で16日、自民党の花谷充愉議員は大阪都構想で特別区設置などのコストがかさみ、17年間の累積で226億円の赤字になるとの試算を示した。現在の府と大阪市のままの連携で達成可能な節約額を除いた。これに対し、大阪維新の会の議員は、現状では二重行政は解消できないと反論した。

 松井一郎知事は当初、都構想による二重行政の解消で年間4000億円の節約を目指した。府市は節約額を精査し、「都構想に移行する2017年から17年間で計2634億円節約できる」と説明している。

 この節約額について、花谷議員は▽府市の連携や市独自の行財政改革による節約額2206億円▽区設置などのコスト650億円−−などを差し引き、赤字になると指摘した。

 公明の清水義人議員も節約額について、市営地下鉄の民営化ができない場合、最初の5年間で1071億円の赤字になると主張。特別区の貯金に当たる財政調整基金が「底をつく」とした。

 一方、維新の浅田均議員は、府と市の病院を統合する議案が市議会で否決されている現状に触れ、「都構想なら統合が実現するが、府と市の今の体制では(二重行政は)解決しない」と述べた。【熊谷豪、林由紀子】

2014年10月17日  毎日新聞

 

 

大阪府民調査―質問と回答〈10月24、25日実施〉

2015年10月26日23時35分

 (数字は%。小数点以下は四捨五入。質問文と回答は一部省略。◆は全員への質問。◇は枝分かれ質問で該当する回答者の中での比率。〈 〉内の数字は全体に対する比率。丸カッコ内は大阪市民の数字)

◆大阪府の松井知事を支持しますか。支持しませんか。

 支持する44(47)

 支持しない30(33)

◇その理由は何ですか。(選択肢から一つ選ぶ=択一。左は「支持する」44%、右は「支持しない」30%の理由)

 個別の政策8〈3〉 12〈4〉

 改革の姿勢や手法66〈29〉 44〈13〉

 人柄や言動22〈10〉 37〈11〉

◆大阪市の橋下市長を支持しますか。支持しませんか。

 支持する48(50)

 支持しない33(37)

◇その理由は何ですか。(択一。左は「支持する」48%、右は「支持しない」33%の理由)

 個別の政策10〈5〉 11〈4〉

 改革の姿勢や手法63〈30〉 41〈13〉

 人柄や言動22〈11〉 42〈14〉

◆橋下さんや松井さんが大阪市長や知事を務めてきたことで、大阪はよくなったと思いますか。悪くなったと思いますか。それとも、変わらないと思いますか。

 よくなった35(35)

 悪くなった9(15)

 変わらない49(46)

◆大阪市を廃止し、新たに特別区に再編する「大阪都構想」に賛成ですか。反対ですか。

 賛成47(47)

 反対33(39)

◆11月22日に、大阪市長選挙と府知事選挙が同時に行われます。今度の大阪市長選挙と府知事選挙のダブル選挙に、どの程度関心がありますか。(択一)

 大いに関心がある43(49)

 少しは関心がある43(39)

 関心はない14(11)

◆大阪維新の会は、このダブル選挙で、「大阪都構想」を再び掲げる方針です。大阪都構想を再び掲げることに納得できますか。納得できませんか。

 納得できる48(49)

 納得できない37(40)

◇(「納得できる」と答えた48%の人に)それはどうしてですか。あなたの気持ちにもっとも近いものを、次の三つの中から一つだけ選んでください。(択一)

 大阪府と大阪市の話し合いでは、二重行政の問題は解決できないから51〈24〉

 5月の住民投票で賛成と反対の差がわずかだったから32〈15〉

 橋下市長や大阪維新の会が掲げているから12〈6〉

◇(「納得できない」と答えた37%の人に)それはどうしてですか。あなたの気持ちにもっとも近いものを、次の三つの中から一つだけ選んでください。(択一)

 大阪府と大阪市の話し合いで、二重行政の問題は解決できるから17〈6〉

 5月の住民投票で否決されたから64〈24〉

 橋下市長や大阪維新の会が掲げているから16〈6〉

◆このダブル選挙の最大の争点は、「大阪都構想」だと思いますか。そうは思いませんか。

 最大の争点は「大阪都構想」49(46)

 そうは思わない39(42)

◆橋下市長は任期満了の12月18日で「政界を引退する」と表明しています。橋下市長に将来的に政界に復帰してほしいと思いますか。復帰してほしくないと思いますか。

 復帰してほしい49(52)

 復帰してほしくない35(36)

◆橋下さんが新たに結成する国政政党「おおさか維新の会」に期待しますか。期待しませんか。

 期待する47(49)

 期待しない41(42)

◆維新の党の分裂をめぐる、橋下さんの対応を評価しますか。評価しませんか。

 評価する33(39)

 評価しない47(44)

◆安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。

 支持する46(51)

 支持しない40(36)

◆いま、どの政党を支持していますか。

自民25(26)▽民主4(5)▽維新の党2(2)▽公明3(3)▽共産4(2)▽社民0(0)▽生活0(0)▽元気0(0)▽次世代0(0)▽改革0(0)▽大阪維新の会9(11)▽その他の政党0(0)▽支持政党なし44(44)▽答えない・分からない9(7)

     ◇

 調査方法 24、25の両日、コンピューターで無作為に作成した番号に調査員が電話をかける「朝日RDD」方式で、大阪府内の有権者を対象に調査した。世帯用と判明した番号は1642件、有効回答は924人、うち大阪市民と答えたのは324人。回答率56%。

 

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15 コメント

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一部事務組合 (ゆう)
2015-11-08 08:06:58
前回トピに対するコメントでも書きましたが、「三重行政になる」ことだけで都構想反対理由になりうると思います。
このことをあまり有権者は知らないのではないでしょうか。
一般的に、一部事務組合は1つ核になる市があって、周辺の小さな市町村と合わさって結成されるケースと、同じような小さな市町村が対等に結成するケースが多いと思います。
具体的に消防について考察すると、単独消防(市町村単独)、一部事務組合(消防組合)、核となる市に事務委託するケースの3通りがあります(ちなみに、消防団は市町村単位)。
単独消防なら、市が例えば公共工事予算を削減して消防予算を増やすことも容易に出来ますし、消防本部と消防団の連携もスムーズにいけます(消防本部内に消防団事務局があるケースが多い)。
今回、大阪について考察すると、消防については東京のような東京消防庁を結成する訳でもなく、一部事務組合で運用され、しかも、予算的に柔軟性が弱まるため、今までよりよくなるとは到底思えないのです。
返信する
訂正 (ゆう)
2015-11-08 08:13:56
消防は大阪府が所管するのですね。
まぁ、それにしても、住民は特別区が所管する業務は区長に言いやすくなるが、ほとんどが大阪府か一部事務組合の所管になるため、今までより意見が反映されにくくなるのは間違いないですね。
一区長から大阪府や一部事務組合に住民の意見を届けても、「対等な」他の4区の顔色も伺わなくてはならないし、迅速性も薄れると思います。
返信する
Unknown (通りすがり)
2015-11-08 08:29:41
マスコミを脅して萎縮させ
堂々とうそをついてもマスコミがそれを指摘しないようになる
橋下のやり方は安倍と一緒ですね
返信する
是非素敵な固定ハンドルネームで、お願いいたします。 (raymiyatake)
2015-11-08 08:49:54
当ブログへのコメント 注意書きから 抜粋

(前略)

 コメントにはお一人お一つ必ず固定ハンドルネームをつけてください(このブログ限りの物でも結構です)。  

 「通行人」とか「通りすがり」とか「名無し」とか「匿名希望」などの無個性なものではなく、必ず個性的な素敵なのをお願いします。  

 以上のようなハンドルネームのないコメントは原則として承認いたしませんので、よろしくお願いいたします。  

 とはいえ、堅苦しいことは言いませんので、どんどんコメントをお願いいたします!
返信する
Unknown (とら猫イーチ)
2015-11-08 10:49:21
 一部事務組合の問題は、一般には、分かりづらいでしょうね。

 私は、当初、維新は、これが目的か、と疑ったのです。

 今でも、半分は、これが真の目的であろう、と思っています。

 この制度では、住民に行政の中身が本当には、分かりません。 しかも予算規模を大きく出来ますし、議会
は、形骸化させられます。 更に、単独の自治体と同様の権限を有していますので、職員採用も可能です。

 従って、大企業の要望は叶えられ、地元有力者の子弟等の闇職員採用も容易です。 

 事務は、三重どころか、各自治体単位でも関連部門を廃止する訳にはまいりませんので、何十にも上る重層行政になります。 

 例えば、○市から或る行政部門を、△一部事務組合
へ移しても、予算や議会等の関連事務は、○市においても執行する訳ですから、事務部門を零には、出来ません。 

 一部事務組合議会議員は、各自治体議会から選出されますので、その関連事務も必要ですし、毎年度の予算は、これまた各自治体からの拠出ですので、各自治体の予算担当部門との折衝は、その自治体の間連部門の責任で行われるのです。 

 従って、一部事務組合の関連事務は、構成する自治体の数だけ存在することになり、煩雑になります。

 一部事務組合の事務そのものは、住民の眼から隔離されますので、官僚的に執行出来ますがね。 

 大阪市が解体され、維新の思惑どおりになって、市民が欺瞞に気付いても、一部事務組合では、住民の陳情・苦情等には、対応出来ませんし、要望に応えることも不可能です。 当該自治体の市民にのみ責任を有した単独の自治体では無いからです。 

 その時に、維新の欺瞞に気付いても、既に、時期を失しています。 
返信する
三重行政の弊害 (ゆう)
2015-11-08 11:31:44
例えば高校生が年間6万円こづかいをもらっているとして、平成27年はCD10枚(3万円)買いたいがために、その他は3万円に抑えるなど自分で柔軟に工夫できたものを、親から平成28年は3つに分けて2万円はCD、2万円は参考書、2万円は飲食に使いなさいと指定されるというのが、三重行政の一番の弊害ではないでしょうか?
つまり、2万円を使える特別区、2万円を使える一部事務組合、2万円を使える府に分かれるため、特別区は2万円以上は工夫しようがないのです。
返信する
どないしたんや、大阪? (僭越ながら バードストライク)
2015-11-08 11:43:18
ちょっと、ズレた話で申し訳ないですが... ( ←いつもだろ!) 。

文化人という言葉自体が死語になりつつありますが、大阪の存命中の文化人で頭に浮かぶのは、田辺聖子氏です。

小説は好みが分かれるところですが、エッセイは洒脱で、テーマは多岐にわたりました。少しエロも入っており、テンポが良く、真っ直ぐで暖かい人柄が窺える文章で、楽しく読めました。戦争の悲惨さを体験したので、何より平和を大切にしています。人間を抑圧するものに抵抗し、ーー筆頭は戦争ですが、原発、大規模開発による自然破壊、フェミニズム、文化の保護など、取り上げておられました。

今御年85歳ぐらいだが、とんと噂を聞かない。93歳の瀬戸内寂聴師は、小説に平和運動に講話にと ( さすがに最後 ) 、驚異的活躍ぶりだ。田辺氏は、どうしていらっしゃるのだろうか? お元気ならば、大阪のこの状況を見捨ててはおかないはず。 ( 伊丹在住だが )

大阪に越してきて、はじめて 「やしきたかじん 」を見たときには、肝をつぶした。
黒縁メガネの、イースター島の巨人そっくりの男が、それこそ耳を塞ぎたくなる汚い攻撃的な大阪弁で、普遍性のない個人的な話を延々20分も喋り散らし、ようやくタイトルバックが出て、曲が流れた。歌っているのは、この黒縁メガネだと後日知った。

( 後に他のTVで、小川知子 ← ご記憶ですか? が、たかじんに、「 ギャハハーッ、こんな顔で、こんなルルルゥ~みたく歌っちゃうの?ウッハ~、可笑しい ! 爆 爆 爆 !!!」と突っ込んで、たかじんは憮然としていたが、本当にギャップ大きすぎ。)

たかじんの「 そこまで言って委員会 」という番組が、橋下を政治家として世に出し、安倍、百田尚樹などと結び付けたという話ですが...。
大阪人は、たかじんみたいな人を好もしく思うのか?
おもろきゃ、何でもいいと、思うのか?
あのまったりした、おかしみのある、少しとぼけた大阪弁、もう心に響かないのかな?
何か、変わってしまったのだろう。

...と、いいながら、東京もビートだけしが出てきた頃から、やはり破壊的な汚い、攻撃的な早口の悪態言葉が持て囃されるようになりました。
人々の心の中に、こういう破壊的で下品なものへの願望があり、それを掬い上げる形で、「 スター 」が生まれ、その 「スター 」につられてますます世の中が下品になっていく...

残念でならない。
美しいもの、素敵なもの、魂が高められるようなものが、この世には、たくさんあるというのに...。
返信する
消防防災行政における二重行政 (ゆう)
2015-11-08 13:49:56
維新は、票に繋がる箱モノの二重行政解消ばかりを述べているが、結局は、消防防災分野と都市計画分野に尽きることは間違いないところである。
しかし、「消防防災分野における二重行政」(ぐぐってください)にあるように、仮に大阪消防庁を実現化した場合、消防にかかる地方交付税を越えて持ち出しになる可能性が高く(→そうすると、本来大阪市が実施していた、社会福祉等の予算が減る)、また、横浜市を出し抜いて「大阪消防庁」を設立することは階級等の面で全国的なバランスを逸することになる。
東京でも、稲城市が参加していないばかりか、他市の持ち出しの課題があるくらいで、大阪消防庁が円滑に行く可能性は低いのではないでしょうか?まして、大阪市には消防団がない。
かといって、大阪府、特別区には消防本部は置けず、一旦市を解体してしまえば、消防防災分野の運営が永久にネックになる可能性もある。
箱モノなどの二重行政の解消とは、次元の違う話であり、少なくとも周辺他市に、大阪消防庁へ委託することに関する意見を聞くなどはするべきで、消防防災分野は「後でなんとかなる」では済まないところがある。
返信する
あーやっぱり…。 (リベラ・メ)
2015-11-08 16:13:13
あーやっぱり…。そうじゃないかと思ってたけど、“都”構想の効果って“文化よりも効率的儲け”を優先させた上での話だもんね…。
返信する
大阪らしさ (とら猫イーチ)
2015-11-08 16:31:58
大阪人は、たかじんみたいな人を好もしく思うのか? とのバードストライク様のご疑問は、当然で、失礼ながら、このような人物を好ましく思うようなら大阪の人でなくても少し可笑しいでしょう。

 昔から、大阪の笑いと、東京の笑いとは相違がある、と言われて来ました。 でも、吉本流の下卑た、悪どい笑いは、もともとは大阪のような土地では、田舎流のものです。 

 上方落語の大恩人である米朝さんのように、上品で、都会的な笑いこそが大阪には馴染みます。 泥臭いのは、大阪では嫌われるので、何度も、何度も、同じレベルの笑いを誘う程度の低い漫談や漫才では、嫌われるので当然ですが、何故、このようになったのかを考えると、都市人口が周辺の住民を集めて過大になり、その出身地が多岐に渡る新興の人口に対する笑いを誘う必要に駆られたのではないでしょうか。 観客の出身地が相違するので、笑いを誘うのにも、相手の好みが分からないので何度も念押しする必要があったのでしょう。

 我が家でも、亡父母は、市内の出身でしたが、テレビで吉本の芸人を観て、良く言っていました。 泥くさい、と。 笑いが、ひつこい、と。 米朝さんは、常に高得点でしたがね。 ま~、米朝さんは、大阪も東京もありませんが。 

 全く正反対に、格好だけのものも嫌われます。 料理がそうで、京都の様に、格好をつけるのに大努力するよりも、本当に美味しいものが好まれます。 見てくれよりも実質優先なのです。 

 お節料理が典型で、京風なら、それは綺麗な料理が詰められているのですが、百貨店で販売されている大阪の老舗旅館のお節料理は、見栄えは良くありません。 でも、食べれば、違いは歴然なので、良く売れています。 

 お寿司も同様で、見栄えは、どれもこれも同じ型で(箱寿司なので)、派手さはありませんが、食べると味が沁み込んだ具材で一杯なので、美味しいです(高価ですが)。 

 さて、話は違いますが、私が、個人的に、大阪市で、一番と思えるものが、何点かありますが、その内の二点が阿倍野にあります。

 一点目が、大阪市立大学医学部付属病院です。 昔から、何か一般病院では治療が困難な病では、この病院のお世話になるのが決りでした。 私事ですが、この春に、病名が、網膜静脈動脈分岐閉塞症と言う馴染みの無い病に罹患し、近隣の眼科医の指示で、通院しましたが、二度目の診察日に、網膜専門医から、「精密検査で回復傾向があり、治癒見込みで、通院の要無し」と言われ、罹りつけ医にのみ定期診療を受けるように云われ、近所の眼科医には、市大で回復する、と言われたのだから、治るのだろう、とのことでしたが、半信半疑でした。 でも、数カ月後には、本当に、視力が殆ど回復しました。 
 
 二点目は、天王寺公園にある大阪市立美術館です。 私の様な一般の者でも、市街地の喧噪から離れて、広大な館内にある美術を鑑賞することが出来るのは、嬉しい限りです。

 この二点をも、維新曰くの二重行政と批判されるのでは、とても同意は出来かねます。

 確かに、バブル時には、大阪市でも、箱物行政が盛んで、馴れない侍商法で失敗した事例も沢山あり、維新の攻撃材料にされました。 駅前再開発でも成功例が無い、との批判もされました。

 でも、住民が成熟した街で、街づくりに取り組んだところでは、その意向を聞き届ける耳は持っていました。 

 例えば、南海平野線廃止を契機に街づくりに取り組んだ平野の市民の要望を聞き届けて、駅跡を公園にする等、平野郷の人々の街づくりに協力する姿勢もあります。 市内の各地でも街づくりの運動を契機に行政との協働が進む例が他にもあります。 

 維新は、その点では如何でしょうか。 橋下氏の独裁的政治信条からは、否定的な反応しか伺うことが出来ません。 

旧南海電鉄平野線平野駅跡プロムナード 平野区 大阪市
http://www.city.osaka.lg.jp/hirano/page/0000210311.html

南海平野線
https://www.youtube.com/watch?v=ffotPAQiS18
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