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今もコロナは終わっていないし、パリも東京もスポーツとカネの問題は同じなのでしょうが、遠く離れている分、個人的にパリ五輪は大いに楽しめて、泣いたり笑ったり大変なんですw
そして、これは私も見ていました!
柔道女子52キロ級で敗戦後に号泣した阿部詩(うた)選手を長い間泣きすぎだ、大きな声で泣きすぎだ、相手の選手は喜びを抑えているのに、と非難する投稿も問題となっているとのこと。
私もこの試合はライブで見てまして、阿部選手が投げられた時には悲鳴が出ましたし、その後、阿部選手がなかなか立てない、ものすごい声で泣き続ける、コーチに抱きかかえられても退場できない姿を見て、最初はもらい泣きしていたんですが、確かにだんだん
「長すぎるやろ!」
と思わないことはなかったんですよ(笑)。
最終的に金メダルを取った相手の選手が、阿部選手へのリスペクトから喜びの表現を抑えてくれたという態度はいかにも日本発祥の柔道の選手らしく、好ましいという気持ちもします。
しますが、そればかりが人間の生き方として正しいということにはならないと思うのです。
うれしい時には力いっぱい喜び、悲しい時には思い切り泣く!
そういうのだってアリじゃないですか。
ケルディヨロワ(ウズベキスタン)に敗れた阿部詩選手。
どちらのたたずまい=生き方もあり、というのが多様性の許容ではないか。
そしてですね、それでなくてもオリンピックの放送ばかりで、日本や世界の大事な問題についての報道の優先順位が低すぎるとお嘆きのかたも多いでしょう。
この試合、詩選手の号泣についてワイドショーでどう取り上げられたとか、誰が擁護した、誰が批判したということまでいちいちニュースアプリで垂れ流されるのを見ていると、本当にテレビもニュースも他にやることないんかい!と思います。
前から、誰それがワイドショーで何を言ったということ自体がニュースになる機会が多く、ワイドショーなんてもちろん見ない私はそのニュースをもとに橋下徹氏への批判なんかが書けるわけですが、こういう安直な作りのニュースにはお世話になってるんですが、本当に質が低いと思います。
こういうやつらの意見なんてどうでもええ。ニュースにすることじゃない。
さて、日本オリンピック委員会(JOC)は2024年8月1日、パリ五輪を戦っている日本選手団「TEAM JAPAN」からのメッセージを掲出しました。
2021年東京五輪でも問題視された、SNSなどでの選手らに対する誹謗中傷は、現在開催中のパリ五輪でも後を絶たず、選手が苦しめられているのだそうです。
日本の市民は暑すぎてストレスが溜まってるんでしょうか。
応援するために見ているはずが、気に入らないと足を引っ張るとかどういう根性してるのか。
前々から、なんで他人のことがそんなに気になるのか、悪口を言いたくなるのか全然理解できないのですが、たとえば陸上競歩で個人種目を欠場して混合団体への専念を発表した柳井綾音選手は
「たくさんの方からの厳しい言葉に傷ついた」
と被害を訴えているんだそうです。
心身ともにギリギリのところで究極の勝負をしている選手に後ろから撃つみたいな誹謗中傷をしたりしたら、ほんとに死んじゃうよ!!
負けたら泣いたらこれだけ報道されるものを背負って出ている選手たちを、温かく見守る寛大な心情さえうちらは失ってしまったのか。
JOCは
「心ない誹謗中傷、批判等に心を痛めるとともに不安や恐怖を感じることもある」
「侮辱や脅迫などの行き過ぎた内容に対しては、警察への通報や法的措置も検討する」
としています。
弁護士ドットコムの法律相談でも、ネットで誹謗中傷しちゃいました、相手から開示請求が出たけど大丈夫でしょうか、などという相談の多いこと多いこと。
あとで後悔してドキドキするくらいなら、思わず人の悪口を書きそうな人は、ネットはマジでやらないほうがいいです。
それはともかく、JOCの声明では
「SNSでの誹謗中傷からアスリートの心身の状態を守るとともに、より多くの方にスポーツの価値をご理解いただき、応援していただきたいという思いから掲出するものです」
となっていますが、オリンピックの放送も、応援する気持ちからではなく文句言いたいだけなら見ないほうがストレスたまらなくていいと思います。
自分の敗北の後、兄の阿部一二三選手が連覇を果たしたのを見て、今度は歓喜の涙を流す詩選手。
君の笑顔を見て、日本中がホッとしたよ。
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女子ワールドカップ・カナダ2015大会決勝に向けて。宮間あやキャプテンに人としてのあり方を学ぶ。
盛山正仁文部科学相が2021年の衆院選で統一教会との推薦確認書(政策協定書)に署名していたことが確定。朝日新聞に写真付きで報道されて「ああやっている以上(サイン)したのかもしれない」(笑)。
この件に関して、うちの高校の先輩の盛山正仁文部科学相は8月2日の記者会見で
「他人を誹謗中傷するという行為自体許されない」
として、応援する側が発信に気をつけるよう呼びかけたんだそうですが、あんたの統一教会ズブズブ疑惑はどうなんたんや!?と思わずにはいられません。
こういう権力者や為政者に対して鋭く批判することは、これは非常に大切なことで、民主主義国家では当たり前の権力批判であって、誹謗中傷じゃないですからね。
人生を賭けて闘っているオリンピックの選手をディするのに使っているエネルギーを、ぜひ権力者への批判に「精力善用」してもらいたいものです。
(「精力善用 自他共栄」は我が母校の創立者である嘉納治五郎先生のお言葉で、うちの校訓。
これも嘉納先生が創設した講道館柔道の精神を表している)
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日本選手団 パリ五輪中に異例の緊急声明 SNSでの選手への誹謗中傷に警告 法的措置も
[ 2024年8月1日 23:33 ] スポーツニッポン
日本オリンピック委員会(JOC)は1日、パリ五輪を戦っている日本選手団「TEAM JAPAN」からのメッセージを掲出した。
21年東京五輪でも問題視された、SNSなどでの選手らに対する誹謗中傷は、現在開催中のパリ五輪でも後を絶たず、選手が苦しめられている。JOCは「SNSでの誹謗中傷からアスリートの心身の状態を守るとともに、より多くの方にスポーツの価値をご理解いただき、応援していただきたいという思いから掲出するものです」とした。
【メッセージ全文】
いつもTEAM JAPANを応援いただき、誠にありがとうございます。
応援いただく皆さまへ改めてSNS等の投稿に関してお願いがあります。
アスリートは4年に一度開かれるオリンピックに向けて、自分自身のため、そして支えてくださる多くの方のため、人知れず努力を重ねてきました。
どのアスリートも、一瞬一瞬を無駄にせず、緊張の中で、自身が最高のパフォーマンスを発揮できるよう、調整して大会に臨んでいます。
中には、試合前にコンディションを見極めて厳しい選択をせざるを得ないこともあります。
どれだけ準備を重ねても、試合では予期せぬこともたくさんあります。
そのすべてを受け入れて、自分にできる最高のパフォーマンスを発揮すべく、アスリートはその場に立っています。
応援いただく皆さまに、是非アスリートがこれまで歩んできた道のりにも思いをはせ、その瞬間を見守り、応援いただけますと幸いです。
オリンピックに臨むアスリートは、相手をリスペクトしています。
体操競技では、自身の演技が終わった後、ライバルが演技を開始するにあたり、口に指をあてて、観客に静かにするよう求める選手がいました。
柔道では、試合の時には納得がいかないことがあっても、競技後に互いの健闘をたたえ合う選手がいました。
スポーツで自身の競技力を高めるには、競い合う相手が必要です。
対戦相手は、戦う相手であるとともに、ともに高め合う仲間でもあります。
そのリスペクトこそが、自身の競技力を高め、スポーツの価値をより高めるものと信じています。
SNS等を通じた皆さまからの激励・応援メッセージは、アスリート、監督・コーチへの大きな力となっています。
その一方で、心ない誹謗中傷、批判等に心を痛めるとともに不安や恐怖を感じることもあります。
TEAM JAPANを応援いただく皆さまには、誹謗中傷などを拡散することなく、SNS等での投稿に際しては、マナーを守っていただきますよう改めてお願い申し上げます。
なお、侮辱、脅迫などの行き過ぎた内容に対しては、警察への通報や法的措置も検討いたします。
皆さまのご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。
【パリ=井上敬雄】開催中のパリ五輪で、SNSなどで出場選手への中傷が相次いでいる。日本選手団を統括する日本オリンピック委員会(JOC)は1日、「中傷などを拡散することなく、投稿に際してはマナーを守ってほしい」と大会中に異例の声明を発表した。悪質な投稿には、法的措置も検討するとしている。
「たくさんの方から(の)厳しい言葉に傷つきました。試合前は神経質になり、繊細な心になります」。陸上女子競歩の柳井綾音(20)(立命大)は7月29日、自身のインスタグラムで被害を訴えた。メダルが有望なリレー種目に専念するため、個人種目の出場辞退を発表すると、「身勝手だ」などと非難する投稿が殺到した。これを受けて日本陸上競技連盟が、「慎重に検討した結果、連盟として判断した」と説明に追われた。
柔道女子52キロ級の阿部 詩 (24)(パーク24)が敗れた後に号泣したふるまいや、同57キロ級を制したカナダ代表の出口クリスタ(28)(日本生命)の戦いぶりが消極的だとして、中傷する投稿が次々に寄せられた。出口は自身のSNSに「他人が悲しくなるような言葉の矢をわざわざ放たなくても」とつづった。
被害は海外選手にも及び、柔道男子60キロ級銅メダルの永山 竜樹 (28)(SBC湘南美容クリニック)と対戦したスペイン選手のSNSには、日本語で非難のコメントが殺到した。審判が「待て」をかけた後も絞め技を続けたことに対する批判などで、永山自身が自制を呼びかける事態に発展した。
SNSを巡り、国際オリンピック委員会(IOC)は今大会、人工知能(AI)を搭載した監視システムを導入。悪質な投稿をリアルタイムに検知し、事業者に削除などの対応を求めているが、対策が追いついていないのが現状だ。
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確かに昔から応援している選手が失敗すると観客席やテレビの前のお茶の間からヤジ飛ばしたりする人いますが、選手のみなさんは勝つことを目指して頑張って練習をしてきたわけで、わざと負けたわけではないのだから、ヤジは控えてあげてほしいです。頑張って準備してきたのに負けたのは、選手本人が一番苦しみを知ってるんですから。
しかし、観客席からのヤジだったら「入ってねえんだよ、この野郎!」とか言い返せますが、多数のアンチや応援者からネットで書かれたら精神まいっちゃいますよね…
>本邦スポーツ界に対しては、批判や非難と侮辱や嫌がらせと誹謗中傷とを一緒くたにするなと思うところがあるとは言っておきたい。東京五輪を忘れない。/阿部詩が受けているのは侮辱や嫌がらせで、集団によるいじめ。
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.sankei.com/article/20240802-GGER7JP3F5P3RH75CHIMNR3BJU/
ちなみに、こんな時間ですので、斉藤立選手の涙も見たところです。
以前、フランスの柔道指導に詳しい研究者の文章を読んだことがあるのですが
その方によると、フランスでは柔道での事故はほとんどないが、日本では事故は多発が当たり前…
フランスでは試合後、データベース化された柔道の試合の動画を視て、フィードバックする
日本では、試合で勝っても負けても怒られる
日本の某メダリストが、かつて強豪校に行くのを拒んで、干されたり、大学で今後を考えて教員免許取得をコーチに言ったら、「そんなものは必要ない!」と怒鳴られたとか…
ハラスメントだらけ、どころか死者も多いのニッポソ柔道…
(上記は『現代思想』という雑誌に掲載されていましたが、どの号たったかは、今ははっきりとは言えないです、すみません。調べておきます)
また死人が出る前に、オリンピックなんかからは撤退すべきではないでしょうか。
それ以外に方法は無いと思いますね。
入力する数字が2600・・。
>津木野宇佐儀さん... への返信
「武道」は人殺しの技術から発してはいますが、殺す技術の裏返しで人を生かす技術もあります。「道」とあるように殺人術のみではなく人としての有り様も学ぶ意味、精神を鍛える意味もありますので一概には否定できませんし、私は否定するつもりはありません。しかしながら安倍時代のように為政者からの押し付けや勝ち負けだけに拘り始めた武は道を外れて単なる術の競い合いにしかなりません。その結果がオリンピックの試合で表出している選手の態度かと思っております。特に日本の柔道は伝統的に警察関係者との繋がりが深い(すなわち権力欲と実力を持ちたがる人々)ために「道」とは遠いところに来ていると私などは思っております。武道が悪く無いのです。指導する人のバックボーンや質が悪いのです。お間違えなく。
>今の柔道は「道」を外して表現すべき
日本では特定宗教までは信じていなくても、『おてんとうさまが見てる』的な感覚は昔から多くの人たちが持っていて、仕事や武術などを(悟りなどに?)『至るための道』と定義してきたように思えます。
「武道」(剣道、柔道、合気道 等々)や「商道」「茶道」「華道」など“道”が名前に付くものだけでなく、様々な技術などに『精神を高めること』が付随していたように感じます。
しかし、戦後にどんどん『物質至上主義』『今だけ 金だけ 自分だけ』にシフトし、「武道」「商道」などはどんどん“道を踏み外し”てきているように思えます。
これからは今の時代に合った手法でそれぞれの「道」で心を取り戻していく必要が出てきたのではないでしょうか?
『商道』どころか、『中抜き世界一』(絶句)と化した日本の政財界の状況で五輪開催の愚を犯すのは絶対にやめてほしいですよね。
https://www.nikkansports.com/olympic/paris2024/general/news/202408040000592.html
☆「日本がまた五輪開催地に」IOC幹部発言報道にSNS猛反発、トレンドに「国民は一切お断りだ」
2024年8月4日 日刊スポーツ
今回の阿部詩選手との違いは柔道の特殊性(遊びがルーツの”sports”とは異なる)によるのだろう。心技体、その心得は本人も十分承知しているはずだが、それでも耐えきれず場外で取り乱してしまったのは、お家芸と言われる競技の特性によるナショナリズムの、そして金メダルを求める周囲からの重圧によるのだろう。勝利至上主義が心技体のバランスを狂わせてしまう。totoやJOCなどから補助金を受ける以上、一定の成績を必要とする。勝利を求めるのは必然だが、勝利至上になっては本末転倒、何のためだかわからなくなる。これは柔道だけに限らない。
また、補助金だけでなく、スポンサーシップ契約もしているのでプレッシャーも増幅したかもしれない。しかし、それもバランス。勝利を求めつつも、スポーツマンシップ等、視野を広く持ち人生を幅広く生きることも大切だろう。アスリートに対する評価は成績だけではない。これに真っ向反するのが勝利至上主義によるドーピングだ。これを反省しないロシアには五輪の参加資格はない。
阿部詩を誹謗中傷する人は、社会生活における礼節というものをわきまえられない人ではないか。一方、阿部詩の号泣に会場からUTAコールが起きたのは、観衆のほとんどが柔道を愛しているからこそだろう。彼女のこれまでの柔道に対する大いなるリスペクトがある。これは大衆レベルでのスポーツ文化の次元の違いというものがある。
さて、勝利至上主義の弊害は子どもたちを蝕んできた。不合理・無理な減量、トレーニングを課す、指導者や保護者による審判への罵声、指導者の罵声・暴力等々、何十年にもわたってはびこってきた。
2022年、柔道の小学生全国大会を廃止することになったのも、そうした弊害からの脱却を目指したもの(ただし団体競技は残っている)。海外の多くは年少児童の全国大会が廃止されているようだが、子どもの権利を尊重し最善の利益を考慮することによるのだろう。
子どものスポーツをする権利から考える全国大会廃止 (新日本法規 2022/6/14)
https://www.sn-hoki.co.jp/articles/article2158644/
引用開始----
ユニセフ及び日本ユニセフ協会は、2018年11月20日、「子どもの権利とスポーツの原則」を発表しました。この原則では、子どもの権利条約において、子どものスポーツをする権利が定められているとの理解の下、スポーツ団体やスポーツに関わる教育機関、スポーツ指導者に期待されることとして、「子どもの権利の尊重と推進にコミットする」ことが挙げられています。そして、「常に子どもの最善の利益を考慮して行動する」ことが求められ、「試合における勝利だけに価値があるという考え(勝利至上主義)は必ずしも子どもの最善の利益にはつながらないこと、また、生涯にわたる子どものスポーツへの参加を促進することにはならないことに留意する。」と述べられています。
引用終わり----
以前、ある偉人に興味をもち、八柱霊園まで行ったことがあるのですが、ABE(反人間的野蛮人教育)がやったことは、かの先人の努力を無にするような行為でした。かの方については、灘に縁のあるRayさんが詳しいかと・・。
本題からずれますが、フェンシングのサーブル、腰から下を突いても無効という点、サーブルの成り立ちと背景の文化に関係があるようです。ほとんど、肉眼では剣さばきが見えないサーブル、一見の価値があると思います。
オリンピックのフェンシングでアジア初のメダル、それも金をとったのは・・。
斎藤選手の発言、思いっきり間違いだと思います。「顔向けができない」という発言。