
問題になったセクハラ公募校長の言動
全国公募で2012年8月に民間から大阪市に登用された東成区長(54)が部下の女性職員の体に触れるなどした問題で、市は2013年9月13日、セクハラ行為 と認定し、区長を減給10分の1(1か月)の懲戒処分にしましたが、区長は続投させるということです。
市によると、区長は2012年10~11月、女性職員に対し、日常的に「(以前住んでいた)東京に連れて帰ろうかな」などと発言。職場の酒席からの帰りに酔った女性職員を介抱するため、長時間にわたって腹や背中に触れたほか、電車内でも腰などを触り、同12月にも、職場で「(女性職員と)今から昼下がりの情事に行く」と大声を出すなどしたということです。
この処分は軽すぎるでしょう。なにしろ、大阪市では、2012年8月9日、外回りから職場に戻る途中、1~3回にわたり喫茶店に10分程度立ち寄ったことが地方公務員法上の職務専念義務違反などに当たるとして、固定資産税の滞納調査などを担当する財政局の男性職員(35)を減給1カ月、男女職員3人を 戒告の懲戒処分にしたと発表しているのですから。
度重なるセクハラが認定された区長と、喫茶店に10分寄っただけの職員を同じ減給一か月とは納得できません。これでは、橋下大阪市長が
1 鳴り物入りで始めた公募区長制度をかばった
2 女性の権利に鈍感
といわれてもしかたないでしょう。
10分喫茶店に寄った大阪市職員は懲戒処分なのに、平日でも選挙運動する橋下市長と職務専念義務の関係
大阪市では公募校長のセクハラも問題になっており、大阪市教育委員会はこの9月10日、公募で4月に就任した民間出身の市立小の男性校長(59)が、冒頭のように、児童の母親ら3人に不適切なメールを送ったり、体に触ったりするセクハラ行為をしたとして、減給10分の1(6カ月)の懲戒処分にしました。市教委は11日付で校長をいったん更迭しますが、市教育センター付にして研修を受けさせた後、再び校長に復帰させる方針で、これには保護者らから猛反発が起きています。
学校教育の長がこれだけセクハラしてもすぐに校長で戻ってくるというのでは、保護者が心配するのも当たり前です。
なんでも公募すればいいというものではないのです。特に、学校長という、教育現場の責任者をどっかから民間の素人を持ってきてうまくいくと考える方が間違っています。橋下大阪市長の任命責任だけでなく、そもそも公募制に頼った橋下維新の会の政策の問題点が浮き彫りになった両事件だと言えるでしょう。
そして、校長に対する処分を決めたのは直接には大阪市の教育委員会ですが、この二つのセクハラ事件に対する処分の軽さは、女性の尊厳を踏みにじった「慰安婦」発言に相通じるものがあると言わざるを得ないでしょう。
橋下氏が沖縄米軍に性欲発散のため買春を勧めた事を論証する 橋下市長は公職を辞任・維新は解党すべきだ
「慰安婦」は必要だったという橋下氏に侵略をわびる気持ちも資格もない
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女性職員の体を触るなどのセクハラ行為をしたとして、大阪市は13日、森伸人・東成区長(54)を減給1カ月(10分の1)の懲戒処分にしたと発表した。昨年夏に全国公募で採用された24人のうちの一人。市は森区長を続投させる方針。
市人事室によると、森区長は昨年10月、職場の宴会後に飲食店内で休憩中、長時間にわたって女性職員の背中とおなかに手を当てた。昨年11月には宴会帰りの地下鉄で、背中に手を回して体に触れたという。
昨年12月に女性職員と外出する際には、「(被害女性と)今から昼下がりの情事に」と区役所内で大声で発言し、その後、自宅近くを通った時に「あれが僕 のマンション。来るなら片付けておいたのに」と発言したという。昨年10~11月ごろにも「東京に連れて帰ろうかな」と日常的に発言していたという。
女性職員が先月に市に被害を訴え、人事室が事実関係について調べていた。
森区長は人材開発コンサルタントなどを経て、公募区長に採用された。人事室の調べに事実関係をおおむね認め、「セクハラの意図はなかったが結果として認識が甘かった。反省している」と話しているという。
森区長は取材に対して「職員に大変不快な思いをさせてしまった。大変申し訳無かった」と語った。
このほかの公募区長では、今年4月、当時の東住吉区長が経歴の虚偽や年金記録文書の改ざんがあったとして分限免職処分になった。今月10日には市立小学校の公募校長が保護者にセクハラ行為をしたとして減給6カ月の懲戒処分を受け、更迭された。
公募セクハラ校長の復職方針、保護者が猛反発
大阪市立小の民間出身の男性校長が保護者へのセクハラ行為で更迭された問題で、この校長が研修後、再び学校現場への復帰を目指すことに波紋が広がっている。
保護者らは「学校には戻ってきてほしくない」と強く反発しているが、任期中は地方公務員の扱いで、簡単には免職されない。「校長職」に限定した採用であるため、他の職務にも回せず、市教委内部からも困惑の声が上がっている。
「なぜ現場に戻すのか」「減給では軽すぎる」。セクハラ行為が認定された市立三先(みさき)小の校長(59)について、減給6か月の懲戒処分と将来的な職場復帰方針が示されたことを受け、11日、市教委には市民から抗議の電話が相次いだ。
三先小の校長を含め、同市では今春、11人の民間人校長が誕生した。赴任前の3か月にわたり、民間人校長らは校長実務を学ぶため、それぞれ三つの 学校を訪問。各校で1週間ずつ、現職の校長に付き添い、日常業務や児童、保護者らとの接し方などを学ぶ「シャドウイング」と呼ばれる研修を受けた。このほ か、座学で関係法令や政治的中立性など、校長・公務員としての知識や心得を学んだという。
それでも、不祥事は起きた。ある市教委幹部は「教職員から昇任した校長なら間違いなく辞職するケース。強制的に辞めさせる手段がない以上、不本意 だが、復職に向けて動くしかない」と打ち明ける。公募校長の募集要項には「任期(3年)付きの市立小中学校長」とあり、特別な雇用契約書は取り交わしてい ない。採用時は校長として辞令交付しており、事務職などには異動させられないという。別の幹部は「特定の職に限定して採用する公募制度の弊害だ」と話す。
復職方針について、市立小に1年生の長男を通わせている大阪市中央区の主婦(31)は「セクハラをするような校長が息子の学校に赴任したらと思うとゾッとする」と話す。
現場の教員も手厳しい。市立小のある男性教諭は「教育の素人がほんのちょっとの研修で校長になれること自体がおかしい。復帰は子どもや保護者の気持ちを全く無視した話で、あり得ない。処分の甘さにあぜんとしている」と語気を強めた。
橋下氏、慰安婦は必要だ、と現在形で言ってたと思います。きっと、「誤報」とは、今も必要だと報道しなかったことです。
自分の発言の著作権は自分にあるそうですので、橋下氏の肖像権を侵害しないよう、写真使用の際は、目に黒い四角をつけてはどうでしょう?
辞めさせようとした人たちに仕返しをしようと思っていたら、怖いです。
反省していたら、同じ学校に戻るということは考えられないですけど・・・
「顔を合わせたくない母親たちは、転校すればいいじゃないか」という感覚なのでしょうか。
「強制的にやめさせる方法がない」という教育委員会は、無責任の極みだと思います。「強制的にやめさせることはできないので自主退職してもらうしかない。校長職に戻ることはありえない」とお願いしないのでしょうか。裁判になったとしても、セクハラ校長を復職させるべきだという判決は出ないでしょう。
そうなるべく、そちらを早く『再生』願いたいものです。
ただ時代はやっと、反対側に確実に動き出している感触はありますね。