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せっかくの門出ですし、これでも新首相が内閣組閣していきなり批判するのはやめようと思っていたのですが、これはひどい!
どじょうなんて牧歌的なものじゃありません。
「福島の再生なくして日本の再生なし」の言や良し。
なのに、いきなり原発再稼働を言い出すとはどういうことか。その福島がなぜ今のような状態になったか、野田首相はわかっていないのではないでしょうか。
目の前で、玄海原発、浜岡原発、泊原発プルサーマルについて、政府・経産省・保安院・資源エネルギー庁と電力会社による「やらせ」「データ改ざん」が問題になっているのに、再稼働の前提など整うわけながないでしょう。
ずっと閣内にいる間、泥に潜って寝ていたのか。
野田首相は、同じ記者会見で「脱原発依存という基本的な流れの中で、丁寧にエネルギーの基本計画をつくらないといけない」とも言っているんですが、具体論になると原発推進です。
もともと今月発売の月刊誌「文芸春秋」に寄稿した事実上の政権構想で、原子力政策について、
「原発の依存度を減らす方向を目指しながらも、少なくとも2030年までは、一定割合は既存の発電所を活用することが現実的」と明記。
また、定期点検中の原発の再稼働について
「政府には電力を安定的に供給する体制を作る責任がある。安全性を徹底的に検証した原発は再稼働に向けて努力することが最善の策」
と代表選出馬候補の中で最も原発推進に前向きな姿勢を示していました。
まるっきり福島原発事故の深刻さ、そして原発安全神話でっちあげの歴史がわかっていません。
この人の無能を象徴するのが、もはや専門のはずの財政、円高対策発言。
「円高対策は待ったなしだ」と述べた上で、具体的に、円高デフレの中で、中小企業の資金繰り対策や円高メリットを活用した経済対策を挙げた、というのですが、これって円高を抑える対策じゃなくて、円高を前提に耐える対策でしょう。
円高メリット!と言ってしまいましたし、もう、マーケットは完全に円高容認と受け止めたに違いありません。
これにはたまげました。
彼は財務大臣の前も副大臣をやってましたから、民主党政権になって2年間ずっと財務省担当なわけです。今の超円高デフレは彼の責任といっていい。
その前の野党時代も影の内閣の財務相をやってきていて、この無策無能ぶりは目を覆わんばかりです。
最初の記者会見で、復興増税は必要とも言ってしまって(私も必要だとは思います)、これで一体どの税金を増税するのか、まさか消費税じゃあないだろうな!?ということも焦点になりますし、デフレ・不況の中、増税しても大丈夫なのかという反論にも応えなくてはいけなくなりました。
政治が下手でしょう!?
5年間で6人目の首相というのは異常ですから、できれば、有能な内閣に任期終了まで2年間やってもらいたかったのですが、これは1年後の民主党代表選挙までもたないのではないか、いや、やらせてはいけないのではないか、と思わざるを得ません。
この首相・内閣とつきあっていくのかと思うと、ブログネタが多すぎて(笑)、頭が痛くなってきました。
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関連記事 予想は当たってしまった。。。。
野田新首相、早期解散を否定 原発再稼働は「地域の理解頂く」
野田佳彦首相は2011年9月2日夕方、首相官邸で記者会見を行い、取り組むべき課題と政治姿勢について発言した。自民党が求める第3次補正予算成立後の解散総選挙について、「政治的な空白を作る時期ではない」と、その可能性を否定。また、点検中の原発について「ストレステスト含めて安全性を厳格にチェックし、稼動できるものについては地元の理解を頂くため説明しながら再稼働していく」と語った。
野田内閣は同日14時から皇居で行われた親任式・認証式を経て正式に発足した。17時の会見で野田首相は、自民党が求めている第3次補正予算成立後の解散総選挙について「復興は今年中にケリがつく話ではない。政治的な空白を作る時期ではない」と述べ、早期解散の可能性を否定した。
建設中の原発については、「新規建設予定の14基は、新たに作ることは現実的に困難だと思う」とし、寿命の来た原発については「更新はない。廃炉にしていく」と明言。さらに、点検中の原発については「ストレステスト含めて安全性を厳格にチェックし、稼動できるものについては地元の理解を頂くため説明しながら再稼働していく」と述べた。
また記者から「靖国神社に参拝するのか」と問われると、野田首相は「靖国参拝についてはこれまでの(民主党の)内閣の路線を継承。公式参拝はしない」と述べ、隣国への配慮を見せた。さらに菅直人前首相が8月29日に「朝鮮学校の高校無償化適用」を指示したことについて、野田首相は「これからの手続きの中で、厳正に審査していく」と語った。
なおニコニコ生放送では、本日発表された野田新内閣閣僚の記者会見を19時から中継する予定となっている。
首相「原発再稼働へ態勢作りに取り組む」
野田佳彦首相は2日午後の記者会見で、中長期のエネルギー計画見直しに取り組むと強調。安全性を確保して、地元の理解を得てから、定期検査中の原発再稼働への態勢づくりにしっかり取り組むと述べた。
さらに、原子力発電所について、「当面はストレスチェック等々をふまえて、安全性をきちんと確保しながら、地元の皆さんの理解を前提に定期検査の原発を再稼働する」との考えを明らかにした。安全規制については、「保安院を経産省から分離、こうした体制作りをしっかりと行っていく」とした。
最終更新:9月2日(金)17時41分
経済問題は、結局のところ生身の人間が、毎日、欠かさずに食事して働いて、日常生活の課題です。誰が考えても成る程、道理だと思うようになる、普通の問題なのなです。したがって、野田総理大臣が言うように、増税すれば皆さん全員が、必ず財布の紐を固くするに違いない。
そうすれば、必ず消費は落ち込んで、現在のデフレが益々進行する。こうして、景気低迷の最大原因、デフレギャップの巾が、一層広がります。そのデフレギャップは、約30兆円なので国債を発行すれば良く、そのためには一定の需要を齎す、政府の経済振興プロジェクト取り組みを、必須としています。
その典型的な一例は、ご存知のアメリカ合衆国ルーズベルト大統領が、1929年の世界恐慌に当たって、テネシー・ヴァレイ・オウソリテイ、TVA、テー・ヴイ・エイ計画を実施した。テネシー河の大渓谷一体で、土木事業プロジェクトを図ったものでした。こうして、アメリカ合衆国恐慌の不況によって、生じた需要の低下を、逆に経済高度成長へ高め、不況を脱却することに、成功したのです。
もしも、この時にルーズベルト大統領が、今度の新首相が提言しているように、所得税と消費税の基幹をなす税金の増税を図れば、逆に消費が落ち込んで恐慌状態を、脱することができなかった。これは、「陽を見るよりも明らか」なのです。
しかし、日本国政府の政治的指導者である野田総理大臣は、右のように凡そ高校生でも、一般社会、政治経済、日本史、世界史などの教科書に、必ず載っている、経済不況期の対症療法に全く反した、増税政策を最大で第一目標に挙げ、実施すると公表して憚らない。
この、信じられない失政が、はきりと目に見える。このような無理は、一般国民の誰一人でも、絶対に受け入れられない。ここは、結局、現政権の増税政策を総選挙によって、洗礼する必要性がある。日本には、柳川鍋の「泥臭い」ドゼウがいても、日本のルーズベルト・ヒーローは、出てこないのか?
残念だ!
どうする?
増税などは、一銭たりとも必要ないのです。
この非常時に当たって、社会保障を税金の増税と絡める理由は、一切なし。またぞろ、誤魔化しの手法に過ぎない。
でも、理念もなければ、国民・市民を思う気持ちなど全くない!ということがこの再稼働発言で分かります。びっくりですね。実際凄く驚きました。すぐ辞めて欲しいです。
菅おろしはこういう人たちが進めていたのかもしれませんね。頭がおかしいか、怖い人に脅かされているか、どちらかですかねぇ(笑)
今回の総会の焦点はもはやパレスチナ加盟問題に移っています。良かったのかもしれません。