英単語のつづりと発音の不一致: フォニックスと「つづり字改革案」

地球世界との交易のため、異世界英語を正書法改革。分割ダイグラフをつかわない。表音主義をさける。二重子音字も接尾辞も維持。

"I don't no." と いう 書きかた

2013年11月12日 | はつおんどおり も ほどほどに

先月の下旬、どこかの 民放テレビ局が、"I don't know." と すべきところを 
あやまって "I don't no." のように 字幕で 表示してしまったという 話題が あった。

(フジテレビがテロップで「I don't no」)

たしかに 正式な英語 ではないが、実際に つかわれることも あるようだ。

この場合は、don't の 直後に no が あるので、すぐに know だと わかる。意味を とりちがえることは ない。

だから、I don't know. を I don't no. と 書く人は かなり いる。

だが、I know ... を I no ... と 書く人は、あまり おおくは ない だろう。

know と no が おなじ つづりに なってしまうと、本当に 読みにくくなる。

しかし、よぶんな 文字は 書かない と いう ルールの もとに、know を かならず "no" と 書くような 英語つづり字改革案が あったとしたら どうだろうか。

じつは、そのような つづり字改革案も すでに 存在 する。あるいは 存在 した。e-speec.com が そうだった。

そして、「改革案もどき」である スペリングソサエティーの 「ハウススタイル」も そうなのである。

まだ "kno" は ゆるせる。すぐに know の ことだと わかるし、no との くべつ も できる。

しかし、know を no と 書くのは 読みにくいだけだ。

このような つづり字改革案 や 改革案もどきを 支持する 人たちは、「文脈で 判断できる」とか 「そもそも 会話では つづり の くべつ など なくても 意思疎通が 可能ではないか」 などと 言ってのける。back, bar, if などは 意味が いくつも あるのに おなじ つづり で もんだい ないではないか、などと 言われると ことばを うしなう。

meter と metre の つづり の くべつ は なくてもいいと おもう。

tire と tyre の つづり の くべつ も べつに なくても かまわない。

しかし、no と know の くべつ は ひつよう で ある。

表音主義の「サウンドスペル」でさえ、"no" と "noe"(know) のように つづりを くべつ している ほど だ。

だが、この 方法 では night と knight の くべつ が できなくなってしまう。
white night と white knight の くべつ は すてがたい。
やはり、k の ある・なし に よって くべつ できた ほう が いい。

英単語 の でだし の 読まない文字 には 存在意義 が あるのだ。