文字がカタカナしか存在しない異世界。だが、転生者の頭の中には、ラテン文字の知識があった。
カタカナを日本語専用の文字として、異世界の英語の正書法から、ひっぺがす。そして、英語にはラテン文字での正書法をあてがう。ただし、地球世界の英語の正書法をそのままつかうのではなく、サウンドスペルのルールを緩和して普及させたい。
もともと、テンプルフロンティアの名前は、「寺」と「拓」をもとにしたものであった。
Spolsky 本 (2004) にある世界各国の正書法改革の章を読んで、「突然、あなたはカタカナしか存在しない世界に転生しました。カタカナだけで英語の正書法を考えなければいけませんが、どうしますか?」というとてもナイスな思考実験を思いついた。みんなも挑戦しよう!
— 寺沢 拓敬 (@tera_sawa) September 21, 2022
突然の「転生」なので、地球世界での「死」をともなう。まさに「寺」との親和性がある。
「拓」は、「開拓」を連想させる。
「寺」と「開拓」で「テンプルフロンティア」である。
「寺」なので、「テラフォーミング」である。
「テンプルフロンティア」内の「テンプルスクール」の中心人物を「寺内タクミ」としたのは「寺内タケシ」をもじっている。和洋折衷が得意なギターの達人という裏設定。和洋折衷だから、カタカナで英語の正書法改革。「タクミ」と「タケシ」は、カタカナで表記するとなんとなく字面が似ている。なお、なまえの似た能楽師の寺澤拓海とは無関係の別人である。
「テンプルスクール」は、カタカナでの英語正書法改革に関係する組織である。
対抗して設立される「シルバースクール」は、商人シルバーソウルの資金による組織。異世界でラテン文字とサウンドスペルをひろめるのが目的。異世界と地球世界で商売をする際、両者の英語の綴りの相違点を最小限にしたい。しかし、あるがままの英語正書法を異世界に持ち込むことはしない。
本家サウンドスペルの中心人物はエドワードだった。異世界では、ハガネの杖をもち、ハガネのエドワードという呼び名もあった。
地球世界でのエドワードの死後、本家サウンドスペルのルールは、後継者の手によって変更された。
ルール変更の余地は、常にある。