英単語のつづりと発音の不一致: フォニックスと「つづり字改革案」

地球世界との交易のため、異世界英語を正書法改革。分割ダイグラフをつかわない。表音主義をさける。二重子音字も接尾辞も維持。

語末の -e について

2009年08月03日 | 語末の e

語末の -e についてのルールは よく知られています。

【「母音字」+「子音字」】で単語が終わるとき
単語の末尾に無音の e がなく、子音字で終わっていれば、ストレスのある母音字は「短音」つまり「音読み」です。
cash, fat, mad, sad, tax
deck, jet, pet, set, test
bit, hit, kid, mist, switch ; gym, system
hot, lock, pop, rock, shock
cut, dust, run, rush

【「母音字」+「子音字」+無音のe】で単語が終わるとき
単語の末尾に無音の e があると、すぐ前の母音字は(ストレスがあれば)「長音」すなわち「(アルファベットの)なまえ読み」に なります。そのような場合の e を「マジックe」と よぶことがあります。
ace, fake, made, mate, name
eve, complete, Pete, scene, theme
bite, ice, nice, spice ; rhyme, style
dome, home, joke, role, vote
cute, fuse, mute, use

ただし 例外も あります。語末に無音のe が あっても 直前の母音字が「アルファベット読み」に ならないことがあります。
give, have, live(動詞),
definite, engine, medicine, opposite, etc.

このような場合があるので、語末の無音の e のルールは、特に長い単語においては信頼性の低いものとなっています。

誤解を与えるようならば、そのような e は書かずに すませようという「つづり字改革」も あります。ルール通りならそのまま、ルールに反する場合は e を削除するというわけです。

give, have, live(動詞) の e を省略して giv, hav, liv と書いたり、be動詞の are, were を ar, wer と書いたりするということです。

proactiv や skyactiv のように、-ive の e を省略するということです。(archive や beehive は e が「マジックe」なので必要です。)

twelve の語末の e は、特に何の役割も果たしてはいませんが、読み方に関して誤解を生じさせる要素はありません。無害と考えてそのままとするか、余分な文字と考えて削除するか。

chance, hospice, menace, office, preface, surface などの e は「マジックe」ではありませんが、直前の c の文字の読み方に関係があるので必要な文字です。

つまり、「母音字+子音字+e」のルールにあてはまらない場合の e を削除するにしても、不可能なケースが存在します。

それならいっそのこと、「エイ、イー、アイ、オウ、ユー」を「a-e, e-e, i-e, o-e, u-e」ではなく「ae, ee, ie, oe, ue」であらわすことにすればいい。「分割二重音字」をやめて「二重音字」であらわせばいい。そのような つづり字改革案も あります。たとえば、「サウンドスペル」など です。

 




英語では、語末のeは発音しないのがほとんどですが、なかには発音するものもあります。たとえば、apostrophe, catastrophe, epitome, recipe などにおける語末のeは「イー」の発音です。

このような場合の -e は -y におきかえてしまったほうがいいのではないか。実際、apostrophe を apostrophy と書く人はいます。