24 Rules of 1883
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https://www.quora.com/What-is-the-most-popular-proposal-for-English-spelling-reform
19世紀には、すでに このような提案が あったのであり、その内容は いまでも そのまま 通用すると 言って よい と おもう。
24のルールのうち、前半は 母音表記、後半は 子音表記に ついて、改良すべき点を 列挙してある。
まさしく、例外だけを ねらいうち に する 案 で ある。これらのうち、いくつかは 実行可能で すら ある。
ルール1:e
表音に役立たない場合のサイレント e を削除。live, vineyard, believe, bronze, single, engine, granite, rained, etc.
ルール2:ea
ĕ /ɛ/ の音をもつ ea から a を削除(feather, leather, jealous)。a の音をもつ ea から e を削除(heart, hearken)。
ルール3:eau
beauty は、古いつづりである beuty をつかうこと。
ルール4:eo
ě の音をもつ eo から o を削除(jeopardy, leopard)。yeoman は、yoman と書く。
ルール5:i
parliament の i を削除。
ルール6:o
but における u の音をもつ o は、u で表記。as in luv, abuv, sum for (some), tung, and the like. 固有名詞やタイトルにはルールをあてはめない。women は、wimen をつかう。(人によっては wimmen をこのむ。)
ルール7:ou
u の音をもつ ou から o を削除。たとえば、journal, nourish, trouble, rough, tough などは、jurnal, nurish, trubl, ruf, tuf のように書く。
ルール8:u
g のうしろで、a のまえ・土着の英単語では、u を削除。guarantee, guard, guess, guest, guild, guilt を garantee, gard, gess, gild, gilt のように書く。
ルール9:ue
語末の ue を削除。catalogue, demagogue, pedagogue, league, colleague, harangue, tongue を catalog, demagog, leag, harang, tung のように書く。
ルール10:y
rhyme を rime と書く。
おおいに 参考に なるが、24のルール すべてに 賛成というわけではない。
ルール15では、語末の -(e)d を 発音どおりに 書きなおすことに なる が、これでは 英語の規則動詞の 過去形・過去分詞形が かえって むずかしくなってしまう。-(e)d をつければいい、というわけには いかなくなってしまうからだ。
ルール18では、could における "l" を おとすことに なっているが、その結果として できた "coud" を みて も、読みかた が わかるとは おもえない。また、could 以外に should や would に ついては どうなのだろうか。
ルール19では、receipt の "p" を おとすことに なっているが、"ei" の 読みかた は、つづりをみただけでは わからないまま に なる。
ルール22では、"-tch" の "t" を おとして 書くことに なる が、まよわず読める "-tch" に くらべて、"ch" は 表音性に おとる。また、match の "t" を おとしたら "mach" と おなじ つづり に なってしまう。match と mach は 読みかた が ことなる。
ルール23では、whole の w を おとすことに なっているが、結果として hole と おなじ つづり に なってしまう。
2023.1.内容を追加・修正。