Four Season Colors

現代詩とスポーツ、エンタメ、時事など雑文を掲載
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12月25日(2023ver.)

2023-12-28 | 
欲しい物でなくても

友達のプレゼントが

やたらと羨ましくて

何もらったの微笑み

ズキズキと痛むウソ

欲しい物なんてない

くつ下を満たすのは

他愛のないやりとり

何ねがったの微笑み

ズシズシと積むウソ

ツキイチ映画館賞(2023年版)

2023-12-25 | 雑文
月に一度は、映画館で新作を。2023年も
無事、12本の鑑賞を完遂することができて
喜ばしく。

今年も、タイミングその他もろもろ運命とし
て、鑑賞した12作品から、素人の個人的な
好みと感性でツキイチ映画館賞を。

2023年は1月から順に「非常宣言」「バ
ビロン」「エブリシング・エブリウェア・オ
ール・アット・ワンス」「AIR/エア」

「TAR/ター」「M3GAN(ミーガン)」
「ミッション:インポッシブル/デッドレコニ
ングPART ONE」

「MEG ザ・モンスターズ2」「グランツ
ーリスモ」「ザ・クリエイター/創造者」
「首」「ナポレオン」

となり、2022年に比べて相当にレベルが
低いが、選んでいるのは自分なので、これは
なんとも致し方がないところ。

ということで、映画というパッケージとして
一番良かった最優秀賞は、「該当なし」。

一番印象的だった主演賞は、振り返ってみて
真っ先に頭に浮かんだ、バビロンでネリー役
を演じたマーゴット・ロビー。

映画そのものは退屈だが、芸能スターに憧れ
る破滅的な人生を無理なく演じ切っていて、
とても印象的だった。

続いて一番印象的だった助演賞は、こちらは
真っ先に頭に浮かんだ…、俳優さんが特にい
ないので、「該当なし」。

そして、フィクションとしてのリアリティが
ある(没入できる)世界観賞(映像・音楽)
は、「ミッション:インポッシブル」。

印象に残っているというよりは、多分に消去
法ではあるが、さすがに丁寧なつくりで、最
初から最後まで世界に浸ることができた。

次に一番ではないけれど、の優秀賞(敢闘賞)
は、「ミッション:インポッシブル」と「首」。

最後に一番残念だった(つまり、つまらない)
12位賞は、「ナポレオン」。

「TAR/ター」もいい勝負で残念だったが、
「TAR/ター」はメジャー作品でもなく、そ
もそも「ツキイチ」らしくないため免除。

以上が、2023年の勝手気ままな総括である。

こうしてみると、2022年は本当に良い年だ
ったらしく、昨年の総括を読み直してみると、
2023年に向けて希望に満ちている。

ツキイチ映画館としては、期待を裏切る低調な
1年となってしまったが、これよりひどいこと
はないだろうということで、来年に期待。

TALISMA

2023-12-21 | 
お守りとして忍ばせる

どこだったか手にした

刃のない銀のナイフは

胸元でぎこちなく重く

切りつけるのはミライ

お揃いがらで和ませる

その日うまれて施した

おまじないのアクセは

耳元でいつでも私語く

結びつけるのはセカイ

読書のよもやま(2023.12.18)

2023-12-18 | 雑文
「サバイバル家族」服部文祥(中公文庫)

登山家である服部文祥さんの、登山ではなく、
私生活の、家族の日常を記すエッセイ。

書籍にするに耐えうる程度に、服部文祥を軸
とする服部家は、現代日本の多数の、一般的
な生活ではない。

無論、(常に構成員の総意かはさておき)少
なくとも著者は、そうした家族を意図的に目
指してもいない。

かつての人間の生活様式をサバイバルという
かどうかは、さまざま意見の分かれるところ
ではあるだろう。

とはいえ、本書にある生活環境から人間以外
の自然と生物を排除しない、共生するという
生活が、現代の都会の標準でないことも確か。

しかも、そうした生活環境で、結果的に致命
的なこともなく、3人の子供が成長していく
様子がわかる。

不便がないわけではないし、わりと困りごと
も多いのだけれど、かといって過剰に利便性
を追求することもない。

そこにあるのは、幸か不幸かではなく、何を
求めるか、でしかない。

数字と金額と、メジャーかマイナーかでしか
価値が語られない、勝ち負けを判断できない
現代が、好きではない。

そういう人々は、まあ漏れなく、静かに淡々
と生活を、人生を送っているのだけれど。

それはたまにこうして、(失礼だけど)世間
で言うマイナーなジャンルで、決してメジャ
ーでない場所で、姿を表したりする。

そして、それに触れて、それでもやはり迷っ
たり、揺らいだりする人々が、これまで通り
進んでいけたりする。

また、今に疑問のある、進むことを悩んでい
る人が、一歩踏み出す(外れる)きっかけに
なったりもする。

当然に、すべての人がこうするべきではない
し、人間は、利便性を求めてここまでを、そ
してこれからを進んでいく。

それもまた間違いなく、だからこそ、本書の
ような生活を、ある意味で安心して、志向と
して選んで追い求められる。

志向と趣味と言ってしまえばそれまでである
が、だからこそ、否定できる価値観ではない
し、うらやむ人だっている。

テンプレート

2023-12-14 | 
聞きあきた小話を

フルリピートして

はてはこれまでと

連日を塞きとめる

染みついた小話を

テンプレートにて

いまはいつまでと

残日を噛みしめる

聞きあきた小話を

いまは聞きたくて