月に一度は、映画館で新作を。2023年の
5月は、「TAR/ター」(アメリカ)。
先月はなんだったっけ、と見返してみれば、
4月は「AIR/エア」で、無意識に引きず
られてしまったのだろうか。
というくらいに、今年は作品選びに苦戦して
おり、基本まずやらない、事前の公式サイト
下調べまでして決めることに。
結果的に、そうして普段やらないことするか
ら、案の定それが裏目に出た感があり。
ストーリーは、女性指揮者として頂点まで昇
りつめた主人公が、とある事件から凋落して
いくというもの。
ジャンルは、全然ピンと来ないと思うが、主
人公のみをフォーカスした初期北野系映画。
2020年代らしい映画で、舞台が現代とい
う理由ではなく、現代という属性をふんだん
に反映した、ならではの設定となっている。
まず、良かった点は、主演俳優さんが役とし
てとても自然で、158分の長尺は中だるみ
もするし、現実にも戻るが、不快ではない。
これは少し良かったではなく、結構良かった
点なのだが、良かった点は以上。
予告、PRプロモを勘違いする方が悪いと言
われれば返す言葉はないのだが、それでも、
それでも愚痴りたくはなる。
公式のショートムービーは、気合の入った指
揮シーンに始まり、サスペンス調のシーンを
挟み、ナレーションは衝撃のラストとくる。
実際は、指揮シーンの大半はリハで売りの音
楽も半端で、サスっぽいシーンは思わせぶり
効果だけで本筋への影響はほぼない。
そして作品の性質上、ラストに衝撃性などな
く、作品のヤマは結構ラストより前に訪れる。
5月は、「TAR/ター」(アメリカ)。
先月はなんだったっけ、と見返してみれば、
4月は「AIR/エア」で、無意識に引きず
られてしまったのだろうか。
というくらいに、今年は作品選びに苦戦して
おり、基本まずやらない、事前の公式サイト
下調べまでして決めることに。
結果的に、そうして普段やらないことするか
ら、案の定それが裏目に出た感があり。
ストーリーは、女性指揮者として頂点まで昇
りつめた主人公が、とある事件から凋落して
いくというもの。
ジャンルは、全然ピンと来ないと思うが、主
人公のみをフォーカスした初期北野系映画。
2020年代らしい映画で、舞台が現代とい
う理由ではなく、現代という属性をふんだん
に反映した、ならではの設定となっている。
まず、良かった点は、主演俳優さんが役とし
てとても自然で、158分の長尺は中だるみ
もするし、現実にも戻るが、不快ではない。
これは少し良かったではなく、結構良かった
点なのだが、良かった点は以上。
予告、PRプロモを勘違いする方が悪いと言
われれば返す言葉はないのだが、それでも、
それでも愚痴りたくはなる。
公式のショートムービーは、気合の入った指
揮シーンに始まり、サスペンス調のシーンを
挟み、ナレーションは衝撃のラストとくる。
実際は、指揮シーンの大半はリハで売りの音
楽も半端で、サスっぽいシーンは思わせぶり
効果だけで本筋への影響はほぼない。
そして作品の性質上、ラストに衝撃性などな
く、作品のヤマは結構ラストより前に訪れる。
社会性とげいじつ(わざと)性の映画である
なら、PRショートもちゃんとそちらを前面
に出すべきではなかろうか(客は減るけど)。
とはいえ、観終わって検索してみれば、主演
への評価を中心に、社会性と芸術性から評論
家の評価はとても高い作品のよう。
求めるものの違いであるから、否定はしない
というか、評価する資格もないのだが、それ
でも158分は長いのでは。
現代ならではの映画といえば、それは間違い
がないが、作品としての新鮮さはあまりない
ので注意。
苦戦する2023年のツキイチ映画館は続く。