月に一度は、映画館で新作を。2023年の
8月は、「MEG ザ・モンスターズ2」
(アメリカ・中国)。
8月「も」ツキイチ映画館的に特別に観たい
新作はなかったが、7月の余韻を引きずりつ
つ、大らかな気持ちで本作をチョイス。
2018年公開の「MEG ザ・モンスター」
の正統続編となる2作品目。
前作のジャンルは、近未来風深海めがろどん
(大型サメ)超二級スリラー。
では、今回も同じジャンルかと思いきや、正
統続編であるのに、何故か2は1とジャンル
が異なっている。
じゃあ何なんだとなれば、パートによってご
ちゃ混ぜだが、概して、本質を見失い本格派
を目指し迷走した凡二級系という感じ。
先ほどから、超二級とか二級と書いているが、
これは別に貶しているのではなく、(誉めて
もないが)純粋な本質(位置づけ)の言葉。
映画の進んできた歴史として、地球海洋大型
生物系は、スタート地点で損をしており、チ
ャレンジングになるのは仕方がない。
前作は、それを承知の上で作品としては(出
来はさておき)海洋大型生物系を貫き、やり
切ってはいた。
ところが今回は、明らかにハリウッド一級品
を狙って、主演に100%おんぶにだっこの
背伸びし過ぎた凡作になっている。
しかもそれが最初から三分の二続き、最後三
分の一で突如、目を覚まして超二級めがろど
ん(大型サメ)スリラーが始まる。
開始後しばらくは、あれ、入るスクリーン間
違えたかな、これワイスピだっけ?とソワソ
ワするというと、やや、伝わるかもしれない。
せめてもの救いは、その最後三分の一はしっ
かり、作品に求められている内容でちゃんと
ニヤニヤしながら観ることができること。
前作にしろ本作にしろ、検索などしていない
が、多分、二級だの(物理的な)リアリティ
がないだの不平を述べる人もいるのだろう。
しかし、どう考えたって、本質がそういう映
画であることなど、ほとんどの人は観る前か
ら分かっているはずで。
というよりも、それを求めて観る映画なのだ
から、そういう不満はラーメン屋でラーメン
が出てきて怒っているようにも見える。
そうではなく、ラーメン屋で(高級でない)
ステーキが出てきて、しぶしぶ食べている内
にラーメンが出てきたのが論点なのである。
結論としては、1と同じく映画館で観るほど
ではなく、お家でポテチでも食いながらニヤ
ニヤ(ゲラゲラ)観るのがおススメ。