夕食の片づけが終わり、ゴミを持って勝手口から出ると
南の空高くオリオン座がひときわ美しく輝いています。
昨年10月に白内障の手術をし、
クリアになった目で見上げる空は、
ちいさなダイヤモンドが振り撒かれたように見えます。
私は乱視、そして近視・老眼 その上霧がかかったような白内障でしたから
月を眺めても、だ・だ・だ・だと5つほども並んで見え
星の姿も 星のまたたきも はっきりと見ることはできませんでした。
それが今、チカチカと生き物のように瞬く星の姿には
感動のあまり寒さも忘れて見入ってしまいます。
冬の星空って溜息がでるほど 美しいですね。
寒さで空気が澄んでいるばかりでなく、冬の星座には明るい星が多く
しかも 色がいろいろで、他の季節よりも華やかなのだそうです。
オリオン座は 今 南の空高くひときわ明るく輝いています。
(写真はお借りしました)
ギリシャ神話に出てくる美男の狩人オリオンが 天に昇った姿とされ
ベルトの三ツ星を囲む4つの輝星から すぐ見つけられます。
じっと眺めていると、左上の星(ベテルギウス)は赤く輝いています。
そして右下の星(リゲル)は青白く、一段と強い光を放っています。
ネットをのぞいてみました。
赤く見える星(べテルギウス)は生き物で考えると、
相当高齢の星であり、3000度ぐらいで温度も低く
それにくらべて
青白い(リゲル)は20,000度以上もある星なのだそうです。
星も 温度が高くなるにしたがって 赤→ オレンジ→ 黄色→ 青白く
見えるそうで、それを知って夜空を眺めると一層楽しくなります。
オリオンの赤い星(ベテルギウス)は
過去十数年で 直径が2~3倍にも膨らんでいて
近々大爆発を起こして消滅するという説が有力なのだそうです。
もっとも
地球とベテルギウスの距離は 640光年も離れており、
爆発した光が地球に届くには 640年もかかり
もうすでに爆発していても
まだ 光が地球に届いていないとも考えられるそうです。
なんとも壮大な宇宙の話ですね。
おもしろいのは、オリオン座にいろいろの神話があることです。
頑丈で美しい肉体をもったオリオンは
自分の狩の腕前に慢心し、神々の怒りをかいました。
オリオンは神の放った大サソリに刺されて死んでしまいましたが
そのため 未だにオリオンはサソリを嫌い、
オリオン座とサソリ座はいつも反対の位置にあり、
同時に空に現れないのだそうです。
冬の星座オリオンと夏の星座サソリ座の話に
また一段と空を眺めるのが楽しくなりました。
毎晩片付けが終わり ゴミ捨てに勝手口を出ると
寒さの中しばし瞬く星を眺めるのが 日課になりました。
ふ~と遠い昔がよみがえります。
幼かった息子が ベランダから
「ママ、お空に 電気がついたよ~・・・」
と 呼びに来た日が・・・
年をとりました。
昔を思い出すことが多くなりました。
空蝉こと別名「糸遊」です。
オリオン座と北斗七星くらいしか見つからない今、
街の灯りとスモッグに消されてしまった、満天の星の輝き。
「お空に電気がついたよ」何て素敵なことばでしょう。
今の時代に思い出を綴っても戻れない寂しさで
思い出に触れないようにしていましたが、
denkoさんの思い出に触れ、「セピア色の日」に
思い出を綴ろうとまた少しずつ書き足しています。
おやすみなさい。
お体たいへんでしょうに、こんな私のブログまでコメント下さりほんとうに有難うございます。
糸遊さんのブログを読みながら、日々精いっぱい頑張っておられる姿に感銘をうけております。
温かくなってきましたから、少しはお体も楽になられるのでは・・・と思っておりますが、どうぞお大事になさってください。