かたつむりのように

のんびり、ゆっくり、ゆっくり、・・・歩いていこう
時には アンテナをたてて・・・

「チュンコの飼育日記」 チュンコはどこに・・・NO 11

2015年05月19日 11時02分28秒 | 日記

9日目

今日からミルワームの他に 栄養がかたよらないように

小松菜の粉末ときなこなどが入った野鳥の餌を練ってあたえてみました。

くちばしにくっついて なんだか食べにくそうにしています。

チュンコには不評のようです。

 

チュンコは餌をくれる夫にすっかり慣れて、

「チュンコ ごはんだよ  チュッ チュッ チュッ・・・」と呼べばそれに答えて

「チュン チュン チュン」と鳴きます。

毛も生え揃ってきて 【毛玉ちゃん】になってきました

 

今日もいつものハナミズキの木の枝に チュンコの巣箱がかすかにゆれて 

時折すずめたちが 遊びにきています。

元気な鳴き声が聞こえていました・・・

 

「そろそろ おなかがすいたかな?」

巣箱に近づいた夫が 大声をあげました

「チュンコがいない!」

 チュンコ! チュンコ! チュンコ~

 

あわてて、木の下の茂みの中を 一生懸命探しました。

家の周りも探して歩きました。

(猫か?・・・からす? チュンコの悲惨な姿が頭をよぎり 見たくない 探したくない・・・)

そう思いながらも 必死で探しました。

 

襲われたような物音も 鳴き声も聞いていません

襲われたような羽の残骸も落ちていません

チュンコは どこにいったのか・・・

 

家の中ではまだ巣から飛び出すことは ありませんでした。

与えられたミルワームを食べても、自分で拾って食べることはまだしませんでした。

巣立つにはまだ幼すぎたような気がします。

 

私たちが知らないうちに 親が教えていたのでしょうか・・・

巣から飛び出し、ママについて行ったのでしょうか・・・

ママと再会して以来 たくさんのことを教えてもらい チュンコは野生にもどったんだ!

(そう思うことにしています)

 それは 5月5日のことでした

 

                                                                                                                                                        

 チュンコがいなくなって、今日で2週間

 チュンコは成長し 今頃は大空を飛んでいることでしょう

黄色に染まり始めた麦畑を眺めながら 飛んでいるのでしょう

田植えが終わった田んぼの上も 飛んでいるのでしょう

 

 ハナミズキにやってくるすずめちゃんたちの中に

今日もチュンコの姿をさがしてしまいます

 


「チュンコの飼育日記」 羽をひろげました・・・NO 10

2015年05月18日 12時33分36秒 | 日記

8日目

少し雨が降ってきました。

ちょっと迷いましたが・・・ 自然界はこんな日もあるからね・・・

と 巣箱を木にかけてみました。

すずめたちの出入りは 雨のためかぐっと少なくなりました。

 

しかし 巣箱の中の新聞紙がだいぶぬれたことでしょう

チュンコはどうしているかな?

まだ幼いチュンコが寒かろうと 家に入れることにしました。

 

巣箱の新聞紙を換えようと手をいれた時 チュンコが驚いたように羽をひろげました。

「わ~ チュンコ かっこいい~」

 

はじめて 小鳥らしいチュンコの姿を見ました


「チュンコの飼育日記」 ミルワームはまずい?・・・NO 9

2015年05月17日 15時24分16秒 | 日記

7日目

今日もハナミズキに取り付けた巣箱に すずめたちが出入りしています。

チュンコはすずめちゃんたちと どんな触れ合いをしているのでしょうか?

親から餌をもらっているのでしょうか?

遠目からはわかりません。

 

餌の補充に 時折ミルワームを運んでやります

しかしどうしたことか ミルワームをあまり食べようとしません。

 

家に連れてきて 様子を見ましたがとても元気です。

ピンセットにつまんだミルワームを見て 「イヤ イヤ」をして逃げます。

夫 「おい、 おい、 チュンコ 贅沢言うなよ~」

「おまえの餌は これしかないぞ」

まれ右をして逃げるチュンコに大笑いです。

 

生きた虫を食べて 味がちがうと思うようになったのでしょうか?

ミルワームの缶詰は 缶にあった指示通り、

冷蔵庫に保管していたのですが 古くなってきたのでしょうか?

(そりゃ 生きた虫の方が新鮮だよね  でも里親ちゃんたちには調達は無理ですよ。

明日 新しいミルワーム買ってきましょうね)

 

巣箱には 保温のため新聞紙をちぎって入れています。

チュンコは 新聞紙のモコモコの中に逃げ込んで かくれてしまいます。

夫「チュンコ み~つけたぁ~」

 

 


「チュンコの飼育日記」 止まり木にとまりました・・・NO 8

2015年05月16日 09時55分23秒 | 日記

6日目                 

猫にチュンコの存在を知られてしまい 巣箱を木につるすことにしました。

ちょっと不安に思いながら こぶし木なら段ボールの巣箱をつるしてもしっかりしているからと

つるしてみました。

猫はしぶとい! ちょっとのすきに木に登り チュンコを狙いました。

 

あわてて 猫が届かないように今度はハナミズキの細い枝に巣箱を移しました。

細い枝に 段ボールの巣箱は風でゆ~らり ゆ~らり と揺れています。

 チュンコの親なのか 兄弟なのか やじ馬すずめ君たちか

いろいろのすずめが出入りしています。

猫の一件後 親すずめはチュンコに餌を運んでくれているのか・・・わかりません。

時間を見計らって、えさの補給に ミルワームを運んでやります

 

日がおちてくると 家に巣箱をとりこみます。

 

今日はチュンコに 三段の止まり木を取り付けてやりました。

チュンコは 止まり木の下をぐりぬけて遊んでいましたが

ふと見ると

一番下の高さ1センチばかりの止まり木に とまっているではありませんか

「ちゅんこ かっこいい~ 上手だねぇ~」

心配していた足は大丈夫のようです。 しっかりと左の爪も木の枝をつかんでいます。

 

足が不自由では 木の枝にとまることができません。

野生の世界で生きていくことは 難しいでしょう。

 

一つ心配が消えました

 


「チュンコの飼育日記」 親鳥がやってきた!・・・NO 7

2015年05月15日 10時38分53秒 | 日記

5日目

[ 餌やり、保温 ]に注意をはらってきましたが

野生の世界にチュンコを送り出すには、外界に慣らさなければなりません。

巣箱をホットカーペットの上から 網戸のそばに持っていきました。

 

チュンコは庭に来る雀たちに チュンチュンと大声で答えています。

初めの頃 チッ チッと鳴いていた声も いつの間にかチュンチュンと聞こえます。

 

その時

一羽の丸々と太った雀が網戸にぶつかるように飛んできました。

網戸にしがみつき 盛んにチュンコに近づこうとします。

段ボールの中をのぞきこむように 上にいったり 下にいったり

その姿は必死でした。

 

親かもしれない 親だ!

あわてて巣箱をエアコンの室外機の上に置きました

 

すずめは 巣箱の中に出入りをくりかえしていましたが、しばらくして虫をつるさげて

飛んできました。チュンコに餌を運んできたのです。

感動でした

チュンコの様子はどんなだったでしょうか ・・・物陰からは見ることができませんでした。

 

親の愛は深く 今までどんなにチュンコを探していたかと思うとせつなく

私たちの助けたんだ・・・という思いは 実は間違った介入で思い上がりではなかったか・・・

胸が痛みました。

 

物陰で様子を見ていたとき 黒いものが動きました。

「わ~ 」・・・私の大声に、猫が跳び上がって 逃げていきました。

危うく襲われそうになったチュンコを あわてて家の中に抱えこみました。

 

チュンコと親の触れ合いは 猫によって中断されてしまいました