かたつむりのように

のんびり、ゆっくり、ゆっくり、・・・歩いていこう
時には アンテナをたてて・・・

クリスマスプレゼントは『ひろすけ童話』

2014年12月25日 22時44分02秒 | 日記

 孫が幼稚園の年長さんとなり、ちょっと長い童話も

読めるようになった今年は クリスマスプレゼントに

浜田廣介の『むくどりのゆめ』 と 『よぶこどり』をプレゼントした。

 

 かたことをしゃべりだした頃から

(早く大きくなあれ、バァバは ひろすけ童話を読んであげたいよ・・・)

と 思い続けてきたから この思い出の童話がプレゼントできる年になったことが

嬉しかった。

 

 30数年前 息子が幼稚園の頃 何度も 何度も繰り返し読んだ。

感動でうるうるしながら 一緒に読んだ。

 

 むくどりのゆめ

むくどりの子は 母さん鳥が死んでしまったことを知らない。

父さん鳥は、こどもの鳥にそれを話せないでいる・・・

木の洞で母さんの帰りを待つむくどりの子。

子によりそう父さん鳥の苦悩・・・ 

冬の風に揺れる木の葉の音に

むくどりの子は、母さんが帰ってきたかと 胸をときめさせる・・・

 

 よぶこどり

きつねに育てれ カッコウと名づけられ かわいがられて育った小鳥が 

きつねは、ほんとうのお母さんではないことに気づく。

 ある日羽を動かしてみる。

体が浮き上がって、空に飛びだしてしまう

空に消えたカッコウを きつねは 毎日 毎日、

カッコウ カッコウ と空に向かって 呼ぶ・・・

 

 いもとようこのふんわりとした温かな絵が 

せつなくも愛情に満ちたこの童話を 大きく やさしく想像を

広げてくれる

 

      「バァバ プレゼントありがとう 」

      「パパが幼稚園の時 バァバとよく読んだ本よ・・・」

      「うん おてがみに かいてあったね」

電話の向こうから 弾んだ声がひびいてくる。

 

年をとった今になっても、忘れられない むくどりのゆめ

カッコウの声をきくたびに思い出す よぶこどり

      童話には 愛 やさしさ 夢がある!


泡と消えたプチ贅沢

2014年12月16日 21時28分00秒 | 日記

 

 17日から 2泊3日の旅行のはずだった。

 

 テレビでは、今日も朝から

北海道を中心とした爆弾低気圧で 数年に一度の大雪。

冬の嵐となるので 不要不急の外出はひかえてください・・・と

頻繁に報道している。

気象予報士は、あまり経験がない事態・・・とも言っている。

 行先は北海道ではない。

しかし全国的に荒れもようで、海上はこちらでも高波、

そして20m以上の強風になり30mの突風もあるという。

 

 旅行は

名古屋港から神戸港までの 飛鳥Ⅱワンナイトクリスマスクルーズ。

そして 神戸港に入港後は、有馬温泉へ。

最後は あの京都清水寺本堂に展示されている2014年今年の漢字

一般公開を見てくる予定だ。

  この天気で一番の気がかりは、最初の一日目の船である。

 

50000トン、全長240m 屋上デッキまで12階もある大きな船だから

強風、高波と言ったって、そんなに揺れることもないだろう・・・と

あまり気にもせず過ごしていた。

しかし 頻繁なニュース報道 映像に 不安は徐々に膨らんでいった。

 

 今年4月に起こった韓国のセウォル号の転覆沈没事故が

頭をかすめる。

 乗客 乗員1300人の飛鳥Ⅱが 映画『タイタニック』の

沈没していくシーンと重なってくる・・・

 

 いやいや そんなわけない そんなわけない      

あわてて振り払う

 

 映画『タイタニック』では、沈没していく船の中で

必死に演奏するシーンがあったが 飛鳥の下船時に

音楽演奏で送り出してくれる風景とリンクしてしまう。

 

あわてて振り払う

 

 どうしよう  どうしよう

 

明日の天候の様子で考えようか・・・でも ・・・

当日になるとキャンセル料は5割になるぞ。

今日なら4割!

着替えを詰め込んだスーツケースを眺めては 迷いに 迷う。

 

 夫は、テレビから流れる、吹雪や荒れている海の様子に

『テンションがさがってしまったよ。やめようよ・・・』 という。

 

ついに、キャンセルのファックスを送信

広々とした海原をながめ、ほんのいっときの

非日常を過ごす夢は 泡と消えた!

 

キャンセル料は 何かに寄付したと思うことにしよう

キャンセル料は どこかに 寄付したんだ・・・