第47回藤村学校「講演~伝統から学ぶ甲府の魅力(その4)甲府城下における商家~」を開催しました。

2022-10-24 09:54:14 | イベント

10月17日(月)
甲府市藤村(ふじむら)記念館にて
株式会社吉字屋本店 代表取締役社長 髙野孫左ヱ門さんに
ご講演いただきました。

「敵に塩を送る」ということわざがあるように
武田信玄にライバル上杉謙信が
「塩を送った」というお話は、とても有名ですね。

吉字屋さんは戦国時代から甲斐国に塩を運び、
甲府城下の生活を支えた「商家」です。

初代である屋孫左衛門は
国内の塩飢饉を救った功績により
信玄公から当時の甲斐の国の通貨「甲州金」の裏刻印である
「吉」の字を屋号として贈られ、「字屋」が誕生しました。


興味深いお話を伺いました。
その中で心温まるエピソードを一つ
ご紹介します。

新潟県の小学生が、学校の授業で「塩作り」を体験しました。
その「塩」が、吉字屋さんに送られました。
吉字屋さんは、お礼に長野県の「あめ市」の飴を贈りました。

長野県の「あめ市」は、江戸時代は「塩市」と呼ばれていました。
越後(現在の新潟県)から甲斐(現在の山梨県)に
塩を運ぶ際に通った「塩の道」では、
現代では「あめ市」が開催されています。

吉字屋さんが飴の購入の際に、その新潟県の話をしたら
「あめ市」関係者から、ぜひ協力したいとお話があったそうです。

現代に続く戦国美談と、それにそったエピソードが素敵ですね。



次回の藤村学校は1月16日(月)を予定しています。
ご参加ありがとうございました。



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