レミのソラ

ピアニスト/作曲家 知野礼美のブログ。
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タンゴに浸りまくる

2010-10-11 02:23:21 | 日記・エッセイ・コラム
8日は我らがタンゴ五重奏団 "Tango para vos”の練習でした。
前回からギタリスト・コセキットくんが新たに加わって、東北初の本格的なタンゴ・キンテートの誕生です!!バンドネオン・キッキーに会って夢を語り合ったのは今年2月2日。2がレミのラッキーナンバーだったのか、5月にはカルテット、そして9月にはキンテートの結成。こんなに早く願いが実現するのは、ただのラッキーや偶然じゃない気がする。思いが強ければ神様が味方について導いてくれる。12月の山形・米沢・仙台ライブのプログラムも大体決まって、チラシも近々出来上がる!
と盛り上がった練習の後晩ご飯食べてから、古典のタンゴをピアノとバンドネオンでなぞってみた。不思議なことに二人とも身体の芯からタンゴ人になってた。もう誰も私たちを止められない勢いでタンゴの夜を熱く過ごした。結局今度の!stライブでConcierto para Quintetoもやろうと二人で勝手に決めて、ワタクシ涙が出そうなくらい嬉しいのです。夢のまた夢だと思ってた曲、もう全身全霊で弾くのが私の使命だ。
9日は12日のコンサートの曲を地道に練習して、10日はレッスンの後ABっちと仙台へ映画を観に行く。
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アルゼンチンタンゴ~伝説のマエストロたち


グスタヴォ・サンタオラージャが音楽監修、ウオルター・サレス監督によるドキュメンタリー映画。
60年~70年もの演奏歴を持ち、今なお現役で活躍するマエストロ達が新しい”アルバム”録音のために集結。そしてコロン劇場でのコンサート。2008年の制作ですが、マエストロ22人中8人はお亡くなりになってるらしい。人生はタンゴと言い切るマエストロたちは自分を導いてくれた師匠を敬い、過去に思いをはせながらタンゴ全盛期の録音から再び譜面をおこし(当時は演奏後は酒と女にかまけてしまい譜面をなくしちゃったらしい)人生の深みそのものの音楽を聞かせてくれる。よぼよぼ老人がタンゴを弾く瞬間に青年になり、老女は黒髪の乙女になる。涙が出ました。ああレミも彼らのようにタンゴとともに人生全うしたい。だけどタンゴの次にバッハが好き、と帰り道でABっちにのうのうと宣うレミでした。