レミのソラ

ピアニスト/作曲家 知野礼美のブログ。
http://remichino.wix.com/remichino

タンゴパラボス2010終了!でジャンヌ!

2010-12-30 00:59:16 | 日記・エッセイ・コラム
28日山形Noisy Duckで追加公演でした。
これで1st Liveは全て終了。




さびしーー!!




この2ヶ月間ほどタンゴバカでした。
ブログもパラボスばっかり。
タンゴ踊り始めた時もバカになったが、今回ほど脳味噌がタンゴくさくはならなかったと思う。
タンゴ臭はきっと体の表面からもぷんぷんして、まわりの人は迷惑してたかも。反省。
こんなワタクシがしばらくタンゴとお別れしなければならないなんて。



さびしーー!!





打ち上げでは久しぶりにがんがん飲みました。
タンゴとお別れのお酒もメンバーの他、聞きに来てくれた友達も一緒にわいわい。寂しさも感じずに楽しく酔っぱらって帰宅。しかし明朝目覚めるとビデオ見てるレミ。未練たらたらお別れできない。

Dsc00548_2





最後の2曲とアンコール3曲だけ撮ってあるのを繰り返し3回見ました。タンゴよさらばじゃ。1月26日まで。ちゃんと次の練習日決めちゃってるのは、パラボスはあるコンテストに優勝してアルゼンチンへの切符を手に入れるって野望があるから。さてと。オペラ「ジャンヌ!」の打ち合わせに市民会館に向かう。心の中で「しばしさよならパラボス」と小さくつぶやく。そして会議室に集合したオペラのキャスト・スタッフを前にして身が引き締まる。じゃなくて気が引き締まる。身は縮こまる。「責任」の二文字が顔を引きつらせる。
だーけーどー。
ますます楽しくなるはずのジャンヌ市民会館バージョン。今度は協力してくれる制作スタッフもいるし、ブタカンもパワーアップしてるし、じゃがいも合唱団や子ども合唱団や新しくキャストに入った歌手の方々、みんなの気持ちに答えられるよう頑張らなきゃ!ジャンヌ!を愛してくれる人たち、家族を含めレミを応援してくれてる人たち、休日5月5日に足を運んで見に来て下さるお客様のために。そう、あなたのために‥‥ つまりレミは今「ジャンヌ・パラ・ボス」と生まれ変わった。新しいシーンや細かく手直しや、やること一杯ありすぎですが、自分の力を信じてこの身を全てジャンヌに捧げます。

と書きながらもシュニトケのタンゴ(浅田真央のショートプログラム曲、今回のパラボスのアンコールのためにライブ直前朝5時に根性で編曲完成させた。)のメロディーが頭から離れない。だけどタンゴとオペラのグレイゾーンだった今日はもう寝ます。とにかく体の隅々の細胞をリフレッシュさせたい。明日からでもレミはジャンヌ臭がにおいたつようにしたいもの。おやすみなさい!


2010踊り納め

2010-12-20 02:33:22 | 日記・エッセイ・コラム
17日タンゴ・パラ・ボス山形公演も終わり、あとは28日の山形追加公演を残すのみ。5人全力投球でここまでこれたのはやはり「タンゴの神様」が舞い降りてくれたのか。。1st live楽日は感動で泣いてしまいそうだぜぃ。。

そして18日夜。前日の疲れも残さずワタクシはさっくりと仙台へ。

今年最後のミロンガ~~~~~!!!


みなさん先日の仙台ライブに来てくれたメンバーです。
感謝しつつしっかりと男性のリードを感じて踊るよう心掛けました。
みんないい人だな~~タンゴ愛してるんだなあ~~
レミが9年前初めて参加したサークルの男性も来てました。
もの凄い久しぶり!確か、技のデパートの異名を持つ彼だ。

よろしくお手合わせお願いします。
ドキドキしながら踊り出す。

しかもフロアには私たちだけ。
きゃー皆んな観ないでよお。

初っ端からうわっ!のポジションか。がんがん踊る。早い!こんなショーダンスレベルに付いて行けるのか?
彼のリードはもっと早くなる。ああわかんなくなる‥‥
くそ、ここで諦めたらパラボスの女失格だ。
レミは腹を決めた。
もう彼のテンポについていくには、先日テレビで見たショーダンスのコンテストの映像を自分の今に重ね合わせるしかない。
120~180%の集中力で頑張って付いて行った。死にもの狂いでめちゃくちゃながらとにかく3曲終わった‥‥
あら、みんな拍手してくれてる。暖かい仲間だ‥‥ありがとう!!

「必死でした~」と汗拭いてるワタクシに、仲間は「いやいや、ピアノ弾くよりずっと楽でしょう??」
ええーー!あの頑張りはピアノほど伝わんねえのだな。かくっ。

ワタクシの両膝の内側に痛々しいアザが出来たことなど、誰も知る由もない。
いえ、自分でもお風呂に入るまで気がつかなかったんだけど。

(追:アザは全て未熟さ故に自分で自分を蹴ったもので、男性に蹴られたわけじゃないからね念のため。)


タンゴの神様のいたずら

2010-12-13 00:39:50 | 日記・エッセイ・コラム
12月11日はアルゼンチンの祝日「タンゴの日」でした。
カルロス・ガルデルとフリオ・デ・カロが同じ誕生日ということで。すごいよね、日本では文化的な功績を残した人の誕生日が祝日なんて無いぞ。てことで、Tango para vozの1st Live の報告です。
12/9は米沢のカフェハウス パウゼ。パラボスのホントのデビュー。5人とも必死のステージでしたが、お客様には楽しんで頂けたようです。マスターが打ち上げにビールごちそうしてくれました。彼の率直な5人の印象を聞いてみたら‥‥最年少コセキチは「自信に満ちたベテラン」、最年長アベキチは「5人の絵面的にサイコーな存在」レミは「いつものピアニストじゃなくて現場監督」あちゃ!!キッキーが「ピアニストはそういう役割なんです」と満足げにうなずく。
そして次の日は仙台。ワタクシはちゃんと学校に行きレッスンをし、午後4時半会場入り。エルパーク仙台スタジオホール、かっこいい~~!前日からの筋肉痛が吹き飛んだ。PAばっちり、ピアノはヤマハのCF、照明担当もいる。そして会場は満席になった。おおこれは最高のパラボスの舞台だ!司会の山本アナがスペイン語でライブ幕開け宣言、レミはタンゴに燃えた。なのに‥‥
1曲目終わってまずは自己紹介の場面。キッキーに続いて「ピアノの知野礼美です。」



あれ?

コセキチがぎょっとしてワタクシを見上げる。
一瞬ステージが凍り付く。




気合い入り過ぎて、、
声が裏返っちゃって1オクターブ高く出ちゃったみたいです。


あわてて「あわわ~なんか~緊張しちゃって声がひっくりかえりました」

このレミの発言お客様信じちゃってたらしく、「レミさん緊張するなんて珍しいよねー」と演奏後に言われました。
正直言うと全然緊張なんてしてないって。完璧に心がぼーぼーに燃えてました。休憩時間はむしろ昂揚感をクールダウンしてました。というくらい仙台ではタンゴの神様が降りてきた(by キッキー)夜だった。

Concierto para Quintetoの演奏中はホントに神に感謝してた。Tangataでは泣きそうになるくらいパラボスに感謝してた。レミはダンスから入ったアルゼンチンタンゴだけど、まさか今夢のような五重奏の中で演奏しているなんて。

そして今は堅く決意してる。パラボスカラーを出して進化する!
とりあえず15日の反省会があって、17日と28日の山形公演だ。

タンゴの神様のいたずらは声ひっくらかすだけじゃない。
せっかく作った料理を焦がす。
かわりに食べようとしたパンも黒こげにする。
お客さんにお茶をひっくりかえす。
テレビ消すのに携帯で消そうとする。
オペラの合唱作んなきゃいけないのに、タンゴしか頭に無い。

私もやること色々あるんだから、
数日間は離れてくれ~タンゴの神様!


Tango para vosリハ

2010-12-06 23:58:11 | 日記・エッセイ・コラム
1st Liveいよいよ今週から始まる。
今日は最終リハでした。楽しかったなあ、曲がこなれていくにつれタンゴがもっと好きになる。
リハ終了!の瞬間、レミの耳に「お魚くわえたどら猫、おおっかけぇて。」が鳴り響く。楽しかった日曜日が終わってしまう恨み節みたいなサザエさんです。
長時間にわたるリハの食事はAっち奥方の「ハヤシライス」「カレーライス」だったり、前回は近くの焼き肉屋「プルコギ」。そして今日は‥‥
Img1206195639_3
レミ家おうちごはん。
豚汁、唐揚げ、ブロッコリー、大根の葉っぱ炒め。
非常にシンプルですが、「みんなで食べるご飯っておいしいですね!」
このセリフは仙台のTBC東北放送山本義幸アナウンサーです。
10日の仙台公演で司会を務めて下さるのですが、是非一度私たちに会いたいということでわざわざ山形までいらして下さいました。彼の美声にパラボス5人うっとり。せっかく来たんだから食事中ずっとしゃべってて下さい。そんな無理難題にもさわやかな笑顔の山本さん。彼のブログもパラボス登場してますのでご覧下さい。
http://skip.tbc-sendai.co.jp/04anno/YoshiyukiYamamoto/index.html
さて
1st Liveの山形公演12/17チケットは完売となりましたので、12/28に追加公演することになりました。12/9の米沢、12/10の仙台も残席わずかの模様です。お早めにご予約下さい。
米沢:0238-23-4760(パウゼ)
仙台:080-5069-0614(リンコン・アルヘンティーノ事務局)

12/28山形追加公演のチケットは
023-633-6506(ノイジー・ダック)

オペラとタンゴで超超充実してるレミは体をいたわりながら前進あるのみだあ!!


When You're StrangeとMao's Last Dancer

2010-12-01 23:38:56 | 日記・エッセイ・コラム
Head_01
邦題はドアーズ「まぼろしの世界」。この映画は全て当時の映像のみで構成されたいわばドキュメンタリー、ずっと待ってましたよ山形での上映。案の定映画館は悪人面の中高年で一杯。なわけなく普通の人々ですが、いつもより混んでます。そしてレミはどっぷりドアーズに浸りきり、家帰ってすぐCD聞いてピアノ練習終わってもドアーズに戻り、ああワタクシの脳は彼ら4人の音が占領されています。もうすぐ天使の歌声合唱とか、ジャンヌ盛上げドラマティックパートを書くというのに。
そしてこの映画の素晴らしいのは、ジョニデのナレーションがいつしかジム・モリソンの歌声に寄り添っていること。二人の顔の造作(目のくぼみ具合やちょこっとした唇など)が似てるので、いいアンサンブルを作り出したのか。
「声」は天の授け物。ピアニストは生まれた時に与えられるのは、皆同じ10本の指だけ。ジム・モリソンは楽譜も読めず自分の声に劣等感を持っていた(最初のステージではまともに客席に向かって歌えない)のだが、その声は退廃的な楽曲そのものでジム以外の誰かが歌えるわけない。だけどなんかうちのCDの音質に非常に不満だ。昔のCDを高音質に加工してる最近のCDに買い替えたいと思ってます。

実は昨夜も私は同じ映画館にいた。
337091_100x100_002
Mao's Last Dancer(邦題は小さな村の小さなダンサー)
毛沢東の共産時代の最後のダンサーってこと。
オーストラリアでベストセラーとなった、リー・ツンシンの自伝を映画化したものです。
まあなんと、リーが初めてアメリカに渡って大成功、の時期にワタクシもアメリカにいたわけだ。しがない音楽学生だったが、中国本土からの留学生と何人か親しくしてた。アメリカ人みんなTシャツジーンズなのに彼だけいつもグレーの背広着てて、「これを脱ぐわけにはいかないんだ」って言ってたなあ。共産主義って大変なのねとは思ったけど、彼の心の内は全然理解しようと思わなかったし。
この映画では山東省出身のリーが過酷な訓練を受け、運良く得た3ヶ月のアメリカ滞在中に「ここでは自由に踊れる」と永住を決心する。支援してくれる人たちがヒューストンの大使館で拉致されたり、ストーリーはおもしろかった。
だけど山東省での映像が良かったなあ。人間は生まれたら必ず「故郷」と「家族」が出来るんだ、となんか当たり前のことをしみじみ感じたのでした。