KANEREスタッフライター:サントス・マドヒュー
ケニア政府は3月22日、Covid-19の蔓延を防ぐため、食べ物の持ち帰りサービスを除き、運動場やバー、ホテルなどの社交場の閉鎖を呼びかけた。さらに 2020年3月25日には、国内外への移動の制限および午後7時から午前5時までの門限が定められた。
カクマでビジネスを展開している難民は、この指針が商売に与える影響は大きいと感じている。今週、キャンプ内のホンコンマーケットでビデオホールを経営している事業家、マチャー・マリスゲウさんに会った。日々多くの若者が映画鑑賞やゲームをしに集まってくるこのビデオホールは、マチャーさんと彼の家族の主要な収入源である。
「私は、コロナウイルスの陽性と診断された人と同じくらい、このパンデミックの影響を受けています。私と家族の収入はビデオホールで得たお金に頼っていますが、パンデミックを抑えようという試みのせいで、最近、この商売をやめざるを得なくなりました。今は、世界食糧計画が提供するわずかな配給を補うための現金がないのです。生活が困難になっていますが健康第一ですし、ルールを無視して通常通り商売を続けることもできません。このパンデミックが早く終わるよう祈るのみです」
モハメドさんもホンコンマーケットで商売をしている事業家で、マチャーさんと同じ懸念を抱いている。「私のビジネスマンとしての不安は旅行禁止です。カクマから外に出て旅行することは一切禁じられたそうです。これは私たちにとって大きな課題です。在庫を仕入れる場所がなくなり、コミュニティのお客さんも苦しむことになります。店には今ほとんど商品がありませんが、在庫が無くなったら、どこで補充すればいいのかわかりません。以前は国をまわって調達していたのですが」
モハメドさんは携帯電話を有料で充電するなど、大きなお金を動かす仕事をしている。いま彼が恐れていることの一つは、汚染された通貨や携帯電話を経由したウイルス感染の可能性だ。
【写真】カクマでビジネスを展開している難民は、ここ数週間から数か月のロックダウン政策の影響が大きいと感じている。(撮影:KANERE)
カクマのレストラン事業も苦しい状況になっている。メアリー・アティエイさんはカクマ 1 の中央病院の向かい側で小さなホテルを経営しているが、保健省の通達にしがたって閉鎖せざるを得なかった。「今まさにレストランを閉じたところです。ケニアの保健大臣が、公の集会は禁止し、バーやレストランは閉鎖を続けると発表したと聞きました。私のホテルは小さく、ホテルに食べに来るだけで食べ物の持ち帰らない人がほとんどです。ですから、お客はもう来ないことになります」
別の若い女性は、学校閉鎖の課題について話してくれた。「私はカクマのビジョン中学校の生徒で、フォーム4 の国家試験を受ける準備をしています。コロナウイルスによる最大の心配事は健康です。間違いなく、ここの難民キャンプには十分な薬や医療がありません。この病気がキャンプにまで来たら、大変なことになるだろうと心配です。テレビやラジオで放送されている予防策に従おうとしない人が多いので、この病気は簡単にまん延してしまうでしょう。第二の心配事は、私自身の勉強についてです。このパンデミックが年内に終わるとは思われないので、期末試験を受けて卒業するのに、もう一年かかってしまうのではないかと思います」
ケニア政府は3月22日、Covid-19の蔓延を防ぐため、食べ物の持ち帰りサービスを除き、運動場やバー、ホテルなどの社交場の閉鎖を呼びかけた。さらに 2020年3月25日には、国内外への移動の制限および午後7時から午前5時までの門限が定められた。
カクマでビジネスを展開している難民は、この指針が商売に与える影響は大きいと感じている。今週、キャンプ内のホンコンマーケットでビデオホールを経営している事業家、マチャー・マリスゲウさんに会った。日々多くの若者が映画鑑賞やゲームをしに集まってくるこのビデオホールは、マチャーさんと彼の家族の主要な収入源である。
「私は、コロナウイルスの陽性と診断された人と同じくらい、このパンデミックの影響を受けています。私と家族の収入はビデオホールで得たお金に頼っていますが、パンデミックを抑えようという試みのせいで、最近、この商売をやめざるを得なくなりました。今は、世界食糧計画が提供するわずかな配給を補うための現金がないのです。生活が困難になっていますが健康第一ですし、ルールを無視して通常通り商売を続けることもできません。このパンデミックが早く終わるよう祈るのみです」
モハメドさんもホンコンマーケットで商売をしている事業家で、マチャーさんと同じ懸念を抱いている。「私のビジネスマンとしての不安は旅行禁止です。カクマから外に出て旅行することは一切禁じられたそうです。これは私たちにとって大きな課題です。在庫を仕入れる場所がなくなり、コミュニティのお客さんも苦しむことになります。店には今ほとんど商品がありませんが、在庫が無くなったら、どこで補充すればいいのかわかりません。以前は国をまわって調達していたのですが」
モハメドさんは携帯電話を有料で充電するなど、大きなお金を動かす仕事をしている。いま彼が恐れていることの一つは、汚染された通貨や携帯電話を経由したウイルス感染の可能性だ。
【写真】カクマでビジネスを展開している難民は、ここ数週間から数か月のロックダウン政策の影響が大きいと感じている。(撮影:KANERE)
カクマのレストラン事業も苦しい状況になっている。メアリー・アティエイさんはカクマ 1 の中央病院の向かい側で小さなホテルを経営しているが、保健省の通達にしがたって閉鎖せざるを得なかった。「今まさにレストランを閉じたところです。ケニアの保健大臣が、公の集会は禁止し、バーやレストランは閉鎖を続けると発表したと聞きました。私のホテルは小さく、ホテルに食べに来るだけで食べ物の持ち帰らない人がほとんどです。ですから、お客はもう来ないことになります」
別の若い女性は、学校閉鎖の課題について話してくれた。「私はカクマのビジョン中学校の生徒で、フォーム4 の国家試験を受ける準備をしています。コロナウイルスによる最大の心配事は健康です。間違いなく、ここの難民キャンプには十分な薬や医療がありません。この病気がキャンプにまで来たら、大変なことになるだろうと心配です。テレビやラジオで放送されている予防策に従おうとしない人が多いので、この病気は簡単にまん延してしまうでしょう。第二の心配事は、私自身の勉強についてです。このパンデミックが年内に終わるとは思われないので、期末試験を受けて卒業するのに、もう一年かかってしまうのではないかと思います」
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