社会不適応者の箱庭。

ハイったり鬱ったりしながら生きているイキモノ・五十海(いかり・♀)の適当な日々を綴った『どうでも』なシロモノ。

04月15日。目立たない石碑。

2008-04-15 | 上越のこと
 芭蕉の句碑だとか、戦国時代の城跡とかなら話は早いのに、『一体コレって何の石碑?』と思うような石碑って、時々あるよね。
 まさにコレがそう。
 一体何の石碑よコレ。
 言われも何にも書いてない、観光地でもない場所に建ってる。
 小さい頃から不思議だったのよ。
 本家の近くに建つ、この石碑。
 この後ろにある家の持ち物かな~とか、墓じゃなさそうだしな~とか。
 そうしたら由来が先日わかりました。
 草相撲の大関さんの石碑だそうです。
 で、この正面に刻まれている『立岩』って言うのが四股名(しこな。お相撲さんの名前)だそうで、『一市三郡の誉れ』とか言われるぐらい強かったらしい。
 草相撲なんで、まあ、正式なお相撲さんではないらしい。
 それが父方の曾爺様だった…。
 ウチ、チビな家系なんで、相撲取りなんか、輩出できるわけないじゃん!!とか思うんだけど。
 父達もあんまり記憶にないらしいが、その当時はエライと言うか、知られた顔だったらしい。
 パトロンと言うか、贔屓にしてくれた旦那さんとかもいたとか何とか。

 が、そんなメデタイ石碑も今となっては倒壊の危険を孕むシロモノに。
 時間と地震が崩壊を招いているのね。
 で、壊すことになった。
 管理者である本家のおじさんは『オレの代で壊すのも切ないけど、倒れたりするとね~』と。
 私が住んでいる市には、管理者あり・不明を合わせてこんな石碑が十何個かあるんだそうで、中越地震、中越沖地震を経た今、危険だから撤去しようかしらと思っている人も多いそうです。
 管理者がいればそうもするのですが、管理者が判らない所ではご近所が有志で撤去を検討してるとか。
 建てるのもお金がかかりますが、撤去にもお金がかかるので、大変だそうです。
 撤去するに当たり、お払いに来てくれた神主さんも「石碑、大変らしいよ」って。
 お寺とか、神社とかに寄進っていうのかな?寺社仏閣の敷地内に置いてもらえるならいいけど、それだってスペースが充分ないとできないし、何の関わりもないようなところに置くのもどうかって話もあるし。
 大変らしいです。
 おじさん、頑張れ!