ジョセフのMCのあと、ルークが喋る。
ジョセフ、ルーク、ベースのシェム・ヴォン・シュロエックが腰かける。
鍵盤の二人、スティーヴ・ポーカロが、デヴィッド・ペイチの代役でサポートしているドミニク・ザヴィエル・タプリンの隣に移動。
動き回る時間から、観客との会話するような並びになり、アコースティックな時間に。
後方から出てきたのは、ウォーレン・ハム。
彼のフルートやサックスが、このライブにとてもいい塩梅で彩りを添えて、音をより深いものにしている。
ルークが彼を「Ringo Starr & His All Starr Band で一緒だった~」と紹介したときは、とても嬉しかったし、またここで彼を思いがけずに見ることができたのも灌漑深かった。
そのウォーレンがフルートを吹きながら、メンバーがリズムを取る。
楽曲は「Georgy Porgy」。
こちらはAOR王道といったイメージの楽曲で、ロックキッズというより大人のムーディな雰囲気が漂う。
アコースティックナンバーになった、マイケル・ジャクソンの楽曲である「Human Nature」。
優しく語りかけるようにボーカルを取るのは、ジョセフ。
マイケル・ジャクソンも、亡くなって今年で10年。
彼の楽曲も、こんな形で聴くことができた。
この40年、本当にいろいろあったんだなぁ・・・。
「I'll Be Over You」も、しっとりと続く。
こちらも彼らならではの楽曲の一つだ。
ボーカルはルーク。
コーラスを添えるのは、ジョセフとウォーレン。
続く「No Love」でのハーモニカは、またウォーレン。
ゆったりとしたアメリカンナンバーは、素朴な音を関曲の手拍子が添える。
「The Seventh One 」から「Stop Loving You」に。
ジョセフが歌いだす。
オリジナルよりも若干ゆったり目だが、こちらも手拍子とアコースティックな素朴な雰囲気に、今度はサックスが花を添える。
アコースティックなゆったりした時間から、再びアップテンポなハードナンバー「Girl Goodbye」へ。
こちらも伸びやかな声が響き渡り、さびでの分厚いコーラス部分は観客も一緒に歌う。
キース・カーロックのドラムに絡むのはシャノン・フォレストのコンガ。
ジョセフにルークにシェムも絡み、間奏は本当に「聴かせる・魅せる」がぴったりだ。
続いて「Lion」。
キーが高く、金属的な輝いたイメージの楽曲もそのままに、畳みかけるように流れる。
ここでも、ジョセフの声が美しい。
「Isolation」からこの曲なんだ!と一瞬驚いたが、このライブの流れだと全然違和感がない。
さあ!大きな見せ場の一つである「Dune (Desert Theme)」。
映画「砂の惑星」のテーマ曲だが、これが大きな宇宙空間をイメージさせるにはぴったりなインストナンバーで、ステージ後方の「40 Trips Around the Sun」のジャケットを模したスクリーンとよく合う。
そしてあちこちからた溜息が。
もちろん「退屈」の溜息ではなく、演奏力の凄さを目の当たりにして、ただ立ち尽くして見入って聞き入ってしまう人たちの、それである。
そして、割れんばかりの拍手。
記3月17日
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