りらの宝塚な日々

宝塚歌劇のあれこれをたまに綴ります。ただのファンです。最近は、観劇できなくなっています。

星組バウホール公演「龍の宮物語」は素晴らしかった

2019-12-11 23:18:34 | 趣味



瀬央ゆりあ主演の「龍の宮物語」は、大絶賛されて幕を降ろしました。
千秋楽の前日にプログラムが売り切れたらしいですし。実際出演者のコビーを頂けました。

東上公演を願う声も多く聞かれます。もし叶うなら、同じキャストでお願いしたいです。

指田先生のバウホールデビュー作。
ずいぶんと練り込んだ思い入れのあるものなんでしょう。

瀬央ゆりあの明治時代の書生の誠実そうな人柄。見た目もその名の清彦の通り、清らかな美青年。

書生仲間とのやり取りの楽しさ。
書生くんたちはそれぞれキャラが立っていてそこで、わちゃわちゃしているだけで微笑んでみてしまう。
隼玲央のキャラ、立ち聞きするのが趣味とまでいう…(笑)

水乃ゆりは、ゆりことゆきこの二役。母と娘。あのハイウエストのロング丈のスカートがとにかく似合っていました!
あのストーリーからすると、清彦を忘れられずにいたんだろうなと思うと哀しい。あのヴァイオリンの曲、耳から離れません。

ヒロイン玉姫役の有沙瞳。歌といい、立ち居振る舞いといい、台詞回しの一つ一つといい、文句のつけようがなかったです。かつての恋人への憎しみからその子孫を呪い続けて…でも最後は…。

そして一応悪役なのか、龍神火照役の天寿光希。
この人の役に対する徹底ぶりがすごい。
あの声音、動き、視線の動かし方…感情を抑制させてからの爆発。
龍神メイクのこだわりもすごい。
麦つみのときの龍神の視線、すごいなあこの執着!と思いました。

みきちぐさんの、二役。二幕の怖い銀山、本当にこわい。
白川役の朱紫令真や、金山役の遥斗勇帆などもうまかったです。

他にも澪乃桜季の上手さ。

龍の宮に住まう物の怪たち。
生徒さんひとりひとりが、本当に素晴らしかったです。
麦つみ、機会があったら仲間内で真似してみたいです。

大きな月の背景が、幻想的でした。
フィナーレになると、その月をバックに七人口の場面。異世界のようでした。
そのあとの四人口のせおっち、天寿さん、まいける、あまとくん、キレッキレダンス!天寿さんとあまとくんは、龍神とその弟のお化粧のまま、お踊りまくり。

娘役さんたちも、それぞれのお役のままのメイク!

デュエットダンスは、せおっちとくらっち。くらっちファンは嬉しかったことでしょう。


くらっちの今後は気になるところですが…。せおっちがいい運引き当てた感じです。

指田先生は、第二のウエクミとか言われ始めているようですが、上田先生同様、期待できる演出家さんとしてみなさんが覚え始めているのは確かですね。

月雲の皇子も、大きな月をバックにしていましたが、今回も月が怪し気にそして幻想的に作品の世界に誘ってくれました。

最後に、瀬央ゆりあ、涼やかでカッコいい。

ロクモ組、パッサァ、壱城さん如月さん愛水せれ奈さん…飛龍つかささんなどなど公演期間中にご観劇されていました。