今、長男のお嫁ちゃんは、2階の自室で「リモート」で仕事をしている。
時たま、会議が入るので、その時間帯は、階下の私たちは、音をたてないように
ひっそりと過ごす。 ^^) _旦~~
何もそこまでしなくても…とお嫁ちゃんは恐縮するが、息子がうるさいのだ。
ちょうど、1年前に心臓の冠動脈乖離で、救急搬送された息子。
生死のほどは、半々だったという。
運よく、生還したが、いまだに、無職のままだ。
強く言って、また心臓が…と思うと、何も言えず、親は悶々とした気持ちだ。
お嫁ちゃんに呆れられれば、それまでだが、彼女は献身的に息子に尽くしているようだ。
まぁ~、衣食住のうち、住は親の家だし、税金関係も親払い。
「私はここがいいです!」と、公言するのも、あながち、嘘ではないような…。
買い物は息子の役目。
業スーや、OKなど、経済的なスーパーで大量買いを。
彼女の指示通り、ベテランの主婦並みに、慣れたものだ。
彼女は、それらをこまめに冷凍し、効率よく食事を作っている。
栄養指導を受けてから、食事つくりは私の手を離れた…。
2年前は、親子4人前の食事を三食作ってきた。
が、もう、今は、私にはそんな体力も気力もない。"(-""-)"
リモート中の昼休みは、かっきり1時間。
朝、用意した昼食をお盆にのせて、「お邪魔します!」と、階下のダイニングに
降りてくる。
我々、老夫婦は朝も昼も早いから、息子夫婦二人だけで、ゆっくり、ランチを取ることができる。
「キーボードが冷たくて、手が冷たくなってしまって…」
と、冷たい手を私に見せる。
温めてあげる…と、私は自分の手のひらで、彼女の冷たくなった指先を包んだ。
「わぁぉ~♪ ママの手、あったかい!!」
私は、子供のころから、火の玉と言われてた。
お前が居れば、行火(あんか)は要らないな…なんて言われていたくらい温かい。
珍しく、彼女は長い時間、手を引っ込めなかった。
よほど、寒かったのか…。
ちょっと、きつい物言いをするし、頭も切れる人だから、のろまでドジの私は、ちょっと、
苦手なお嫁ちゃんだったけれど…。
最近は、もしもの時は、ゆだねてもいいな~と、思ってきた。
年月の流れは、考えも変えていくものだ。
息子たち夫婦も結婚して、もう、22年目を迎える…。