「身の丈」経営,「身の程」人生

身の丈,身の程を知って生きる・・・・・

“車いす社長 春山満の信念・ 3 「死生観」

2013-08-06 20:58:18 | 「身の程」人生

 春山満氏は介護ビジネスの第一線を走り続けている実業家である。と同時に、24歳の時に進行性筋ジストロフィーを発症、首から下の運動機能が全廃、寝返りを打つことさえできない身体障害者でもある。

 -------僕にできないこと。僕にしかできないこと。 

 僕は、本当に心から天生って、面白いものと思っています。失くしたものを勘定する必要など全然ありません。
 誰でも心に悩みを持っています。家庭には何かの問題を抱えています。たまたま僕は、その上にグリコのおまけみたいに難病と、四肢全廃を抱えているだけです。
たまたま僕に取リついた難病によって、人生の今の一日の大切さとか愛しさをもらったのです。だから僕は、天生って、決して捨てたもんじゃない。と声を大にして言いたいのです。
 僕の身体の筋肉は毎日、毎日、崩壊し続けています。今、この瞬間ももちろん、その崩壊過程にあります。手足の末端から始まった萎縮が、やがて首の筋肉をむしり取り,肺と心臓にまで及んでくるのは、そう違い日のことではないのでしょう。肺が収縮を止め、心臓が鼓動を止める。
 僕だけが例外ではありまません。健康な人でも実は毎日、筋肉は崩壊へ向かっているのです。50年、60年というワイドレンジなのか,僕のように10年というショートレンジなのかという差があるだけです。             春山満著  『僕にできないこと。僕にしかできないこと。』より

|||  来年2月に還暦を迎えます

 「普通の人間なら、長い時間をかけて体力が衰えて老人になっていくところを僕の場合は、短時間に猛スピードで衰えていきました。正直、ここまで命が持つとは思いませんでした。長男・哲朗と次男・龍二にビジネスのイロハを教えてあげたいという夢はかないました。今後は若い世代に会社を任せて、ささやかですが〝生きた証し〟を世に残していきたい。
 6月に出版した『僕はそれでも生き抜いた』もそのひとつ。『明るく元気に、賢くたくましく、どんな時代も、どんな環境でも、何としても生き抜く』というメッセージが伝えられたら、と思っています」 。                 春山満著 『僕はそれでも生き抜いた』より


 ◆人は、必ずこの世を去る。

 人は、必ずこの世を去る。考えてみれば当たり前のことなのですが、医師がどんなに手を尽くしても、人の寿命を覆すことは絶対にできません。しかし、この厳然とした「真理」を我々はとかく忘れがちなのではないでしょうか。

 肉体は消滅しても人の魂は存在する,大切な人との別れは一時的なもの,他界した人はどこかで自分を見守ってくれている。いつの日か再会できると考えれば,死別の意味も変わってくる。悲しみに向き合って生きて行くことができる。
 そして,摂理,霊魂の永遠に思いを重ねつつ今に没頭すれば,肉体の死を恐れることなく,勇気を持って生きて行けると・・・・・。

|||人は死なない』 矢作直樹著

     東京大学医学部教授/
          同大学医学部附属病院救急部集中治療部長

 臨床医として人の生と死に間近に接し,医学の常識では説明が付かない数多くの経験からの書。霊魂や神が存在するか否かではなく,著者の霊性体験を冷静に分析している。

 肉体は消滅しても人の魂は存在する,大切な人との別れは一時的なもの,他界した人はどこかで自分を見守ってくれている。いつの日か再会できると考えれば,死別の意味も変わってくる。悲しみに向き合って生きて行くことができる。
 そして,摂理,霊魂の永遠に思いを重ねつつ今に没頭すれば,肉体の死を恐れることなく,勇気を持って生きて行けると・・・・・。


 ●日本人の死生観      『人は死なない』  p58
 日本人古来の死生観について、述べておきます。
 敗色濃厚となった昭和20年春、戦死した多くの若者の霊の行方を想い、連日の空襲警報のさなかに執筆された柳田国男の『先祖の話』には、死後の世界を身近に捉えていた日本人の姿が描かれています。その中で柳田は、日本人が「他界」を身近に捉えていた四つの理由をあげています。
①霊は身近に留まって遠くにはいかないと思われていた。
②顕幽二界の交通が頻繁で、どちらかの意により招き招かれるのに困難はないと思われていた。
③他界するときの念願が,死後に達成されると思っていた。
④そのために転生して自分の願望を続けようと思った者が多かった。
 この本の中の「帰る山」には、日本各地で、霊が生前の生活を営んだ故郷や子孫の生活を見守ことができる近くの見晴らしのよい山にとどまり、祭りのたびに里や川辺に迎えられた様子が述べられています。
 また、いわゆる「生まれ替わり」信仰では、神として浄化される前の霊が別の肉体に宿りこの世に転生するとされ、日本人はこの「転生」を深く信じていたということが詳細に述べられています。 

人は死なない-ある臨床医による摂理と霊性をめぐる思索-

著者 矢作直樹:東京大学医学部教授/
          同大学医学部附属病院救急部集中治療部長

「神は在るか,魂魄は在るか・・・」 現役のER医師である著者が,生と死が行き
交う日々の中で,数々の不思議な体験を通して思索した大いなる力と魂魄の永

      刊:バジリコ


僕はそれでも生き抜いた

ジェットコースターのような半生と春山哲学

が綴られている。

実業之日本社

             

 




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