新型インフルエンザ対策 － マスク

　新型インフルエンザ騒動が過熱気味である。政府の「落ち着いて行動を」という呼びかけとは裏腹に，政府自身がかなり過敏な反応を示したのも一因であろう。

　国内感染者が出てから、マスク市場は一気に加熱した。ただ「マスク」といっても、これまでは医療用品メーカー、健康食品メーカー、製薬会社等の傍系製品であり，売上げに占める比率もそう高くはない。また，中国や韓国製も多いようだ。

・医療用マスクの市場規模は０３年度の７９億円から毎年増え続け、０８年度（予測値）は、１１８億５０００万円に達する見通し。
・高機能マスクを手がけるダイワボウがストップ高
・業界団体の全国マスク工業会の集計では、総生産数の９割以上を使い捨てが占める。
・ドラッグストア大手のスギ薬局、5月に入ってマスクの売れ行きが前年の約10倍に
・「楽天」でも、マスクの売れ行きは“爆発的”だ。5/8～10と、5/15～17を比べると、なんとマスクの売れ行きは約7倍！　
・サイト「ケンコーコム」ではインフル発生後、機能性マスクの売上が112倍に達した。
・関西地区のローソンでは1日で2万枚という異例のマスク販売数を記録。
・ドラッグストアの「セイジョー」や「ドラッグセガミ」を展開するココカラファインホールディングスでは、高機能マスクの売り上げが目立って増え、1日当たりの売上高は前週の1．5－2倍に上っている。とくに関西国際空港内の店舗では6倍に達した。
・ファミリーマートは、今週はマスクの売り上げが前週の倍で推移しているという。　

・ユニ・チャームはマスクの生産能力を例年の３倍程度に拡大。
・ユニ・チャームでは2008年10月に「超立体マスク」を約３年ぶりに改良した．マスク内部にウイルスの侵入を防ぐ3層の布を入れた。

▼波及効果？　新型インフルエンザの感染が拡大する中、イトーヨーカ堂（千代田区二番町）が提供する配達サービス「ネットスーパー」の売り上げが、関西地区を中心に2～3倍に伸びているという。


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