美空ひばりさんが亡くなってはや２０年が・・・・・・・

　美空ひばりさんが亡くなって，はや２０年。命日の６月２３日の前後に追悼特集番組が組まれる。そして，年末の紅白歌合戦で、在りし日の映像が映し出される。

　昭和に生きた人ならば、その名を知らない人はいないであろうまさい。昭和の歌姫と言われる所以である。

　「知らず、知らず　歩いてきた　細く長いこの道　振り返れば　遥か遠く　ふるさとが見える・・・」（秋元康作詞）。彼女の最後のヒット曲「川の流れのように」の出だしである。川は人の人生を象徴し，鴨長明の方丈記も「行く川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」から始まる。

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日本では、古来より、川の流れを人生と重ねあわせることが多い。山の木の葉から滴り落ちる一滴の水が彼方此方から集まり、小さな流れとなり、それらが幾重にも重なりながら、川から大河となり、やがて海に注がれる。私たちの一生も、所詮その一滴に過ぎず、やがては塩水に混ざり、日の光で蒸発する。

　五二歳にして亡くなり、その後二十年も語り継がれる、歌姫伝説となった、美空ひばりは、偉大である。