７月２２日 トカラ列島で皆既日食

　鹿児島県の屋久島と奄美大島の間にあるトカラ列島（鹿児島県十島（とから）村）は７つの有人島と５つの無人島からなる。７月２２日、最長で６分３０秒の壮大な天体ショー，今世紀最大級の皆既日食が見える世界一の観測ポイントである

　「トカラ」とよばれる由来については、沖縄・奄美地方で沖の海原を意味する「トハラ」から派生したという説、宝島に乳房の形をした女神山があることから、アイヌ語の乳房を意味する「トカプ」に由来するという説、また、「宝島」の「タカラ」から派生し、列島全体を指すようになったという説などさまざまで，定かではない。今世紀最長の観測ができる悪石（あくせき）島。その名前の由来は、源氏の追っ手が近づかないよう、あえておどろおどろしい名前を付けたともいわれている。

■半世紀ぶりの皆既日食■
日食とは、月が太陽の前を横切り、光を遮って隠してしまう現象。今年7月22日の午前9時30分過ぎ、月と太陽がぴったり重なる皆既日食が、鹿児島県と沖縄県の間にあるトカラ列島や奄美大島などで観測できる。日本国内の陸地で見られるのは1963年以来とあって、注目の的となっている。

完全ガイド 皆既日食 武部 俊一 朝日新聞出版 このアイテムの詳細を見る