イオンは,子会社化したダイエーの全国の88店を9月以降,順次,イオングループの別のスーパーに移す。イオンがダイエーの再建を急ぐ背景には,イオン本体の業績不振がある。業績不振に悩むイオングループのスーパーにとって,ダイエー店舗の承継は,売上回復の絶好の機会になるとの期待がある。
九州関係では,ダイエーの「ダイエーショッパーズ福岡店」を,イオン九州(福岡市)が今年9月に引き継ぐ。イオン九州幹部は,ショッパーズ福岡店の今後について「天神中心部から少し離れているし,再開発エリアからも外れている。天神での都市型モールは難しい」と語っている(出典:西日本新聞経済電子版 http://qbiz.jp/article/59921/1/) 。
●ダイエーショッパーズ福岡店 福岡県福岡市中央区天神4丁目4−11 092-721-5411
※出典:ウィキペデア
ショッパーズ福岡店は1971年の開業。碑文谷店(東京都目黒区)・東戸塚店(神奈川県横浜市戸塚区)・京橋店(大阪府大阪市都島区)・甲子園店(兵庫県西宮市)とともに,ダイエーの旗艦店舗のひとつである。
・商業施設面積 22,188 m²
・延床面積 79,798 m²
・中核店舗 ダイエー ショッパーズ福岡店
イオン九州/2月期は売上高1.4%減,営業損失16億9300万円
イオン九州の2015年2月期決算は,売上高2421億6400万円(前年同期比1.4%減),営業損失16億9300万円(前期は4 億7600万円の営業利益),経常損失11億600万円(6億5800万円の経常利益),当期損失36億800万円(2億6600万円の当期利益)である。
イオンの危うさ
イオンに吸収され,業界の盟主とうたわれたダイエーの屋号が消える。業界最大手のイオンの完全子会社となり,2018年度までにイオン系のスーパーになる見通しである。M&Aを絡めて積極的な拡大路線で,流通トップに躍り出たイオン……。
だが,そのイオンの業績不振である。主力の総合スーパーが足を引っ張り,イオンの2014年8月中間連結決算での最終利益は前年同期比91.4%減。これに対しライバルのセブン&アイ・ホールディングスはコンビニエンスストアが好調で、最終利益は0.7%増と,明暗を分けた。
現状では,イオンのプライベートブランド(自主企画,PB)商品の商品開発力は,セブン&アイに比べ見劣りする。PBの先駆けはダイエーであった。規模を武器にメーカーから価格決定権を奪い,PBを中心に価格破壊を進めた。そんなダイエーとイオンには重なる部分があることから,危うさをはらむ。
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