早川義夫 父さんへの手紙
お母さんをうたった曲は,山ほどあります。
それに比べて,お父さんを歌った曲が少ないのは,なぜでしょうか。
その大きな理由は,「頑固親父」といった言葉に象徴されるよう,
子ども,わけても息子にとって父親は,うっとうしい存在であり,反発の対象でもあるからではないでしょうか。
「父さんへの手紙」とお母さんを慈しむ,「吾亦紅」を聞き比べていたら,
ふと,そんなことが,頭をよぎりました。
心が見えてくるまで (ちくま文庫) | たましいの場所 (ちくま文庫) | |
恋人との出会いと別れ、妻との仲良しの秘訣、心にくすぶり続けていたこと、ちょっと恥ずかしいこと…。渾身の書き下ろし! | 18歳から21歳まで歌を歌っていた。早くおじいさんになろうと思い、25歳、町の本屋の主人として暮らしはじめた。そして二十数年後、無性に歌が歌いた くなり歌手として再出発した早川義夫の代表的エッセイ集。「恋をしていいのだ。恥をかいていいのだ。今を歌っていくのだ」。心を揺り動かす率直で本質的な 言葉。文庫用に最終章を追加。 |
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