ポエムストーリー物語詩：父からの贈り物壊れかけのバイオリン

壊れかけのバイオリンがある
母と僕が　そばにいて
聴いていた温もりがある
今こうして
再会する事ができた

あの頃あんなに
大きかったバイオリンが
時は流れ今は
こんなに小さく見える
バイオリンの弦は一本もない

こだまと共に
鳴り響かせていた
バイオリンの響きは
父の強さを
思い出させてくれる

僕を慰めてくれたバイオリン
いつの日も
父が直していたバイオリン

成長した現在（いま）では
誇りをかぶり
古ぼけ壊れかけている
壊れかけのバイオリン

僕がつけた　傷が残っている
その傷を今度は　僕が直そう
バイオリンの響き
元に戻して
今度は僕が
響かせて 慰めよう

僕が響かせて
君達も慰めよう
父からの贈り物
壊れかけのバイオリン

世界にたった一つだけの
壊れかけのバイオリン
世界中の人々に響かせよう
多くの人々の心に届けよう


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