黒沢永紀オフィシャルブログ(旧・廃墟徒然草)

産業遺産と建築、廃墟、時空旅行、都市のほころびや不思議な景観、ノスタルジックな街角など、歴史的“感考”地を読み解く

お台場2006・ゆりかもめ2

2006-10-19 03:16:06 | 都市景観
仕事の打ち合わせで久しぶりに行ったお台場は、
なぜか記憶にあるお台場とは印象の違うものでした。
昨日に引き続きゆりかもめの車窓から。



お台場をぐるっと一周して、かつての終点にほど近い青海駅から。
左にヴィーナス・フォートとパレット・タウン、
右奥に国際展示場ビッグサイトが見えます。
つい最近までは青海の二つ先の有明駅まででしたが、
最近延長工事が完成したらしく、
ゆりかもめは現在豊洲まで伸びています。







最近開通した軌道の先には、有明テニスの森駅が見えますが、
この新しい区間にはまだ建物がまばらで見晴らしもよく、
運河をはさんで遠くのビル群が見える様子は、
かつてのお台場を彷彿とさせてくれます。







やがて右に迂回して、豊洲埠頭を縦断し、
延長した路線の終点、豊洲駅に到着します。
軌道の先には車止めがありますが、
その先はまだ造りかけの様子で、
左に迂回しそうなところで止まっています。
Wikipediaをみると、ゆりかもめは更に延長して勝鬨方面へ伸びるそうですが、
となるとやがて新橋へ戻るコースで、
東京湾埋立地環状線的な路線になるのでしょうか。

◆お台場2006◆
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お台場2006・ゆりかもめ1

2006-10-18 10:23:18 | 都市景観
仕事の打ち合わせでお台場へ行きましたが、
久しぶりに見るゆりかもめからのお台場は、
「あれっ、こんな風景だっけ?」というものだったので、
まずはゆりかもめの車窓風景から。



新橋をでてすぐの近辺。
右端にJRAのビル、中央に国際貿易センタービル、
それほどゆりかもめが開業した時とかわっていないようですが、
なにかが大きく違う感じがしました。







レインボーブリッジへ入るところ。
これも開業当初からあるものの、
いままで見ていたのとはなにか違う気がします。
この日の天候によるのかもしれません。
一般の電車ではありえない低い天井に囲まれた籠のようなトンネルは、
交通機関の作りが変わりつつあるのを実感します。







正面に台場駅、その奥に大井埠頭のバース、
左にCXとホテルパシフィックメリディアン、
右にDECKSとAQUACITYとホテル日航東京、
といった並びでしょうか。

この風景も何回も見ているはずなのに、
こんなにレトロフューチャーな感じだったのかと思います。
特に今まではなにも感じなかったゆりかもめの駅が、
こうしてみるとなんだか凄くアニメっぽく、
面白くて素晴らしいデザインに見えてきます。

恐らく街が変わったんではなく、
自分の街を見る感覚が変わったのかと思います。
不思議な体験です。

◆お台場2006◆
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火星の廃墟

2006-07-15 16:55:12 | 都市景観


画像は新宿御苑の中にある熱帯植物園です。
鉄パイプとガラスに囲われた熱帯植物園をみると、
なぜか地球外惑星の未来の風景を連想します。

ブライアン・デ・パルマ監督の名作『ミッション・トゥ・マーズ』は、
2020年に有人飛行に成功した火星探検の映画ですが、
この映画に登場する俳優で一番気になるのは、
ゲイリー・シニーズでもなければティム・ロビンスでもなく、
火星の廃墟で助けを待ち続けるドン・チードルです。
宇宙の果てとまではいわなくても、
火星の廃墟で独りとはどういう感じかと、時々思います。

やがてストーリーはお決まりの地球外生物の話になりますが、
ジエームス・キャメロン監督の『アビス』しかり、
未知の場所の先に、新しい何かがあると感じるのは、
ずっと昔から変わらない感覚なのかと思います。
そういう意味で、これらの映画をみると、
廃墟へ行ったときと同じ感覚を味あわせてくれます。

ところで火星の空は赤くはなく、
どちらかというと薄い空色のようですね。
それだけ生物の可能性も高くなったのかと思いますが、
赤い空の惑星であってほしくもありました。


宇宙の果て

2006-07-11 03:52:07 | 都市景観


画像は新宿御苑の中にある熱帯植物園です。
半ドーム状の巨大温室が2つ有り、
その間が中庭になってますが、
そこに大きな竜舌蘭が幾つもあります。

大きな竜舌蘭を見ると決まって手塚治虫氏の『火の鳥』を思い出します。
「宇宙編」に登場する、
罪人が姿を変えた物言わぬ植物状の生き物。

火の鳥の宇宙編が書かれたのは1969年、
2001年宇宙の旅が公開されたのが1967年。
冷凍睡眠をしながら長い宇宙探索の旅をしていたり、
最後に主人公が赤ん坊になってしまうあたりなど、
似ている部分はあるにせよ、
不老不死という流刑に絶えられなくなった罪人が、
大きな竜舌蘭の様な生き物に姿を変えてもらって、
ずっと流刑星で生き続けるという全く救いのないくだりに、
読んだ当時はしばらく放心したのを思いだします。

誰もいない宇宙の最果ての星に独り。
どんな感じかと時々想像します。
 

ブルーロダン

2006-05-13 06:14:22 | 都市景観


上野の駅前の西洋美術館の中庭にある、
ロダンの地獄門の一部分です。
この頃は望遠レンズをよく使った気がします。
前後がボケる写真教科書っぽい写りが面白かったんだと思います。

これは望遠レンズによる自然のボケですが、
このボケ感を逆利用した写真があります。
リンクさせて頂いているALL-Aさんに教えて頂いた『Small Planet』は、
本来前後がボケるはずがない構図なのにそれがボケてる事で、
現実か模型かが判らなくなる、面白い写真集です。

たいがいは斜め俯瞰の構図なので、
手前と奥だけぼかせばいいと思いますが、
画面の同じ場所に距離感の違うものが写っている場合、
結構やっかいですね。

実際の軍艦島の模型化

ちょっとまだ甘いですかね(汗
 


ブルーリーヴス

2006-05-12 04:38:56 | 都市景観


青い枝葉。
Tフィルムのシリーズ、まだまだ続きます。

今日始めてWindousでblogを見てみましたが、
画像の周りを青いラインが囲んでいました。
これってずっとそうなのかな~。(汗
Macしかないのでてっきり画像だけ表示されていると思いましたが、
画像の色目によっては青い枠はじゃまで、
ちょっとびっくりしました。

追記:
その後枠を消す方法をみつけました。
枠を消すに限らず、ウェブ用のタグをつけると、
いろいろ遊べるみたいです。
 


ブルームーンライト

2006-05-11 04:47:54 | 都市景観


月明かりの下の草。
今日も15年以上まえのTフィルムからです。

ちょうど15年くらい前に『月光浴』という写真集が話題を呼び、
さっそくやってみました。

月は中が空洞だという話を聞いた事があります。
そしてもともとデス・スターのように、
超古代の文明世界が造り出した要塞惑星だという話も聞いた事があります。
ということは、とりあえず地球まわりでは最大の廃墟ということですね(笑
それはともかく、
地球と月の関係ができてから今まで、
その距離は近くなったり遠くなったりしてきたそうです。
一番近かった時は、
今見える大きさの22倍もの大きさに見えたそうですが、
イバラードっぽい光景ですね。
 


ブルーグラス

2006-05-09 06:12:58 | 都市景観


延々と続くガラスの道。

湾岸を歩いていると、妙な光景によく出会います。
これはたぶんリサイクル資源の貯蔵所だと思いますが、
ガラスの他にゴムや砂などの回収資源だけが、
コンクリで区画されただだっぴろい場所に放置されていました。


ブルーツリーズ

2006-05-08 05:13:16 | 都市景観


昨日アップした画像は、
デジカメのホワイトバランスを<電球>にして撮ったものですが、
まだ暇だった、もう15年以上も前の頃、
電球モードと同じ撮影効果がでる、
Tフィルムというのを仕込んで、
よく湾岸地帯へ出かけたのを思い出しました。
TフィルムのTはタングステンのTです。

これは東京の東のはずれ、新木場あたりでしょうか。
風が強く、雷雨の直前だった記憶があります。
このフィルムを使うとたいがい、
なんでもないない風景が、
何か起こりそうな風景に変わるのがおもしろかったのを、
思い出します。
 


交通事故

2006-05-02 06:07:53 | 都市景観


家のすぐ近くの環状6号線、通称山手通りで、
交通事故がありました。
3台玉突きと原チャの事故みたいですが、
見晴らしのいい直線の上に、
地下高速道路が工事中で道幅が狭く、
それほどスピードも出せない場所なのに、
なんでこんなに突っ込んでしまったのかが謎です。
 
ドライバーらしき人達が4人くらい和気藹々と話していたので、
大変なことになってしまった人はいなかった様です。
 


廃景:都立青山公園

2006-04-23 19:05:22 | 都市景観


夜の都立青山公園にある、
とても複雑なつくりの滑り台です。
どこかに欠陥があるのか、使用禁止です。
奥には星条旗新聞の建物が見えます。
日本の野外灯は殆どが白色です。
もし電球色だったらもっと暖かみのある夜になるのにと、
いつも思います。
 


廃景:都立青山公園

2006-04-22 05:27:30 | 都市景観


夜の公園といえばブランコにつきます。

夜のブランコには何故か物語があると思ってしまうのは、
ドラマの夜の公園のシーンのベタな使い方がすりこまれてしまたからでしょうか。

ジャングル・ジムや滑り台と違って、
不安定な鎖からぶら下がった状態と、
乗り物的な感じが混ざり合って、
トワイライト・ゾーンへ連れて行ってくれそうな気がします。
 


廃景:都立青山公園

2006-04-20 02:55:45 | 都市景観


歴史的な舞台でもあった青山墓地の麓。
六本木トンネルの工事の際に
米軍のヘリポート用に一時的に貸し出した公園の敷地の一部が、
今だに返還されていません。

奥には東大生産研究所の跡地にできた、
黒川紀章氏設計の国立新美術館のビルがみえます。
既に完成したらしく、総ガラス張りの壁面から溢れる光が、
あたりをこうこうと照らしていました。