◆ リクエスト特集 都営上目黒アパート ◆
この特集は、コメントを頂いた R.H.さんのリクエストによりアップしています。
東京都目黒区青葉台。
都内でもきってのファッション・タウンとして名高い代官山に
寄り添う様に佇む都営上目黒アパート。
代官山はその名の通り小高い土地で、
その中心を貫通する旧山手通りから、
南に流れる目黒川にかけては急な斜面が広がり、幾筋もの坂がありますが、
その中の上村坂と目切坂に挟まれた場所にアパートはあります。→Mapion
「あります」といよりは「ありました」と言った方が正しいかも知れません。
今日付のMapionの地図には、まだ都営アパートと記され、
3棟の住宅棟と敷地内の緑地が表示されていますが、
R.H.さんからコメントで伺った様に、つい最近閉鎖され、
訪れた時は、以前アップした都営角筈アパート同様、
なりたてでありながら既に人の気配を感じない、
無音の街になっていました。
かつて住人をはじめ、郵便配達や宅配便の人等、
沢山の人が通ったであろう入り口のスロープ。
正面には住居表示板が見えますが、
敷地内には3棟あるものの、この表示板には2棟しか書いてありません。
これは道に面した手前の2棟と奥の1棟が、
建設年代に隔たりがあるためでしょうか。
道に面した2棟は昭和二十三年 (1948) 年に建設されています。
昭和二十三年というと、これまでアップして来た、
都営戸山アパート(昭和二十四年)や 都営角筈アパート(昭和二十六年)
より更に古い事になります。
戸山アパートや角筈アパートは、居室窓側にダストシュートがあり、
その横に小さなテラスがある造りでしたが、
この上目黒アパートはそういったちょっとした遊びが全くなく、
居室側の窓も一つという、きわめてシンプルな造りです。
◆ 都営上目黒アパート ◆
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