遠(かなた)の世界

小説出版のご案内、徒然ポエム、たまには短編小説。エッセイ。

三浦春馬氏イメージ よもや馬ポエム「彩りが甦る場所」

2021-02-27 15:10:12 | 三浦春馬
あの日、すべての色が失われたーー。
 
 
新鮮な果実の色、
心豊かになる絵画の色
連なる山々の青
食卓の彩り、野山の花々
星空のような街のネオン
街ゆく人々のファッションの色
 
 
 
貴方がいなくなったと報じられた瞬間、それらは、
山は翳り、空は雲に覆われ
川は鈍色に染まり一切の色が失われた。
もう色鮮やかな世界は甦らないと
思われた。
 
 
 
が、魂は巡りに巡り、迷いに迷い、
苦しみにのたうち回って、
やがて心の奥の奥に行き着く。
そこしかないのだ。
貴方が銀幕で生き生きとしていた瞬間
くっきりと焼きついた姿と笑顔が
見られる場所。
誇りに思う歌や演技に打ち込む姿を
味わえる場所。
 
 
 
 
結局その場所へ帰っていく。
不死鳥、
三浦春馬を愛したひとりひとりの懐へとーーー。
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