7月に偶然、東京で伊藤正一写真展を拝見した。
「源流の記憶」-『黒部の山賊』と開拓時代- (残念ながらもう会期は終了してしまいました)
雲ノ平山荘の写真展紹介ページはこちら。
私の中で、いつか行ってみたい所のひとつの『雲ノ平』。
伊藤正一さんという方が、黒部源流域を開拓した歴史、伊藤新道の完成、水晶小屋の建設の苦労、雲ノ平山荘の建設…
すごい男たちが、あこがれの地を切り拓いていった歴史を目の当たりにして、今年の夏は、ここを訪れたいと思った。
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そして…念願の『雲ノ平山荘』を訪問しました。
三俣山荘も同じ伊藤さんの経営される山小屋。ここから、初めて黒部源流域に下り向かいました。
賑やかな三俣山荘を離れると、静かな歩きになりました。
「ここを切り拓いたのか…」
2010年に改修された「雲ノ平山荘」。独特の姿は、当時の最強の工法だったのだとか。
喫茶スペースは素敵な空間でした。
先日のシェルパ斎藤さんの出版記念講演でもお話がありましたが、
その立派な梁はこのエリアから出た流木を担ぎ上げたとか。この地に建てる小屋の材木は、この地のものを使う。
滞在時間はわずかではありましたが…美味しくアップルパイとコーヒーをいただきました。
残念ながらドリップコーヒーはお休み中でしたが、マシンで淹れたコーヒーも贅沢でした。
山でこんな時間が過ごせるなんて、本当に贅沢すぎますね。
当初はここで泊る予定でしたが、翌日の行動が心配で薬師沢小屋まで向かうことに。
源流域に向かってからお花に囲まれた夢の地、憧れの地。
三俣蓮華岳からの鷲羽岳と三俣山荘
左の雲ノ平に目指す小屋。
黒部源流まで下って
小屋が見えた時の安心感と感動は独特でした。
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そして、この雲ノ平山荘の伊藤さんが発信した情報が興味深いです。
「登山文化の危機! 山小屋ヘリコプター問題」
ぜひ読んでみてください。
山小屋を利用する自分も、支えられているのでいろいろ感じるところがあります。
航空会社の人材が不足なのかな?!
自分の仕事でも配送に携わる人、企業が少ないです。人材がいないと嘆いていました。
なにか企業を、山小屋を守っていけたらいいですね。
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